アレルギー・アトピー

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小麦・大豆アレルギーが増えている要因

はるか昔から食べ親しんでいるうどんやそうめん、納豆や豆腐などの主原料である「小麦や大豆」に対するアレルギーが、なぜ増えたかという背景について考えてみました。

現在、市場で流通している小麦・大豆製品は、輸入された原料で作られたものがほとんどです。輸入品にはポストハーベストの問題があり、それが症状に大きく影響を与える場合があります。ポストハーベストとは、輸送中の害虫駆除を目的として、収穫後に農薬散布が行われることです。また、日本では許可されていない農薬が育成中の野菜類に散布れ、輸入停止措置にまで発展した問題もありました。これらの農薬に対する問題は、今後食材そのものに対するアレルギー症状よりも重要視されるのは間違いありません。現に、食材に対するアレルギーだと思って、除去生活を続けていたものの、低農薬・無農薬食品に変更したら(参考)、症状が出ず、それ以来、無農薬食品なら普通に食べられるようになった例も少なくありません。それだけ、農薬が大きく影響していることだと思います。

この農薬問題はアレルギー・アトピー症状改善には重要なポイントですが、今回はタンパクの観点から考えたいと思います。

大豆や小麦の品種は、世界中にどのくらいあるのか、ご存知でしょうか? 私は100種類もないと思っていたのですが、なんと両方とも各2,000種類をはるかに越えているようです。そして、私たちが主に現在口にしているのは、日本古来からその土地で育ってきた伝統的な品種ではなく、海外で育成されて、海外の風土に応じた品種がほとんどです。そのため、私たちのからだを作る細胞が、同じ小麦や大豆でも、従来食べてきた品種と異なるので、異物とみなしてしまい、アレルギーという症状で警告を与えているようです。もちろん、消化能力の問題もあります。

からだ本来がもっている消化酵素は、その品種に特有なものが多く、他の品種が有する特異的なタンパクを充分に消化できない可能性が高いため、未消化のタンパクが体内に入り、アレルギーという形で現れていることも考えられます。そのくらい、からだの細胞は精密だそうです。

つまり、私たちの先祖は長い年月をかけて、その土地に暮らしやすいように風土にみあう食生活をしてきました。それが今の私たち日本人の体質となり、細胞の基本的な遺伝情報となっています。その長い年月の積み重ねにより、健康で長生きができる工夫をして営んできた結果が和食です。和食のメインは、魚介類や豆類、季節の野菜(旬のもの)、海藻類、米・雑穀・小麦などの穀類やイモ類です。自分たちの生活圏内でとれる、海の幸や山の幸の旬を尊重してきた生活です。

しかし、ここ半世紀のうち、これら大豆や小麦の輸入量がどんと増え、国内産が減り、気づけばほとんど海外の品種を積極的に食べるようになっていました。食生活における多様性もその理由の1つで、洋食を食べる機会が増えました。例えば、スパゲティーですが、これは外国品種のデュラムセモリナから作られています。これを伝統的な南部小麦を用いて加工すると越がなくなります。パンも同様で、国内産にすると、どうしても普段食べるようなふかふか感がなくなり、パサパサ感が残るそうで、いずれの商品にしても、販売率が減るそうです。どうしても市場を維持するためには、海外の品種に頼らざるを得ないのが現状のようです。

このように、日本の風土に適した品種しか食べていないところに、異国の風土にあった品種を多用するようになりました。そういう品種を多く口にするようになったのは、ここ数十年です。そのため、それらの品種を体内処理するだけの充分な能力が備わっていないのは当然であり、その処理できないものがアレルギー症状として出てくるわけで、私たちに体内処理不可能であるという警告を発しているのです。

これを考えると、他品種の摂取により、上記のような問題が起こってきたのですから、遺伝子組み換えをした商品はなおさらだと思います。市場への安定供給には好都合で、経済的効果は大きいと思いますが、遺伝子を組みかえることで、その植物が有するタンパクの一次構造(アミノ酸配列)がかわります。大きく変化することもあれば、小さい変化のこともあるでしょう。いずれにせよ、私たちが本来もっている細胞が好むタンパクではないこと、また、からだにある消化酵素が、遺伝子組み換えタンパクを充分に分解できる酵素ではなくなる可能性が高いことを考えると、今私たちが食べて大丈夫でも、今後子の世代、孫の世代…になるにつれ、健康への影響は出てくる可能性は否定できないと思っています。

これら海外品種および遺伝子組み換え食品の摂取が(組み換えでないという表示食品も最近多くなりましたが…)、からだの細胞とミスマッチをおこし、昔の日本人がごく普通に食べていた麦や大豆などの食品に対してまでアレルギーを増加させている可能性が高いのではなかと思っています。

ただ、現状をいろいろ考えると、何が本来の伝統的な品種で、何が体にあうものかを考えることすら難しくなっていると思います。だからこそ、消化能力の限度を越えさせないで上手に食べることをめざす、「回転食」という方法が重要になるのかもしれません。


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