アレルギー・アトピー

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ピーナッツアレルギー

ピーナッツ(落花生)は身近な料理によく使われる食材でもありますが、その抗原性は高く、アレルゲンとしては、そばと同様、恐るべき食品の1つです。しかし、国内では、そばほど怖いアレルゲンとしては周知されておらず、アレルギーのある人にとっては、日々強い不安に陥っていることが多いのも事実です。

ピーナッツアレルギーは食べることのみならず、接触・吸入により、症状が強く誘発される食物として有名です。このアレルギーは5歳頃までの幼児期に発症することが多いようです。ピーナッツの症状は激しく、鼻炎、蕁麻疹、喘息、嘔吐や下痢、意識喪失、呼吸器困難などのアナフィラキシーショックを起こしやすいのが特徴的です。また、ピーナッツはゴマやソバなどと同様、寛界が遅いもしくは寛界しない可能性の高いアレルゲンとして有名です。アメリカでは、ナッツが周知の代表的なアレルゲンであり、ナッツアレルギーのある方は、万が一のアナフィラキシーショック対策のために、エピペン(携帯型自己注エピネフリン)を持ち歩くほどです。日本では、このエピペンの携帯は蜂アレルギーに関してのみ使用が許可されている状況でしたが、2005年春にようやく、エピペン携帯・使用の承認がおりました。このエピペンはピーナッツのみならず、他のアレルゲンでもアナフィラキシーショックを起こしやすい体質の方にとっては、待ち遠しいものでした。

ピーナッツはローストしたものだけではなく、クッキーやケーキ、エスニック料理やドレッシング、ソース、バタースプレッド、香料などに、その原型をとどめず、含有されているのかどうかわからない状態で利用されていることが多いそうです。精製ピーナッツオイルでも症状が出ている例が多いそうなので、この油脂を含んだ食品も注意しないといけません。

また、ローストしたピーナッツと、生のピーナッツでは、ローストした方が生の90倍もの抗原性を示したようです。中国でピーナッツの消費量が多いのに、アメリカと比べ、アレルギーの頻度が少ないのは調理法だそうです。アメリカではロースト、中国ではフライやボイルが多いからだそうです。ローストはフライやボイルより高温で処理されるために、抗原性が増加するともありました。フライやボイルでは、生より抗原となるタンパク量が減っているそうです。普通は、加熱処理でタンパクが変性して、抗原性が弱まりそうなのに、さらに高温になると、抗原性が高まるのは不思議です。また、砂糖を加えて煎ると、抗原性が増し、砂糖を加えないで、高温処理すると低下するそうです。

ピーナッツはカシュナッツやピスタチオなどに交差抗原が存在し、他のナッツ類でも症状が出る可能性が高いそうです。また、シラカバ花粉との交差性もあります。いわゆる、口腔アレルギー症候群です(参考)。そのため、注意をするナッツ類はアーモンド、マカデミアナッツ、くるみ、カシューナッツ、ブラジルナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ペカンなどで、これらは即時型を起こしやすいようです。これらナッツ類は上記で記したように「隠れた抗原」(型をとどめず、含有されているかどうかわからない状態)であることが多いため、市販品・外食ともかなり注意が必要となります(ピーナッツの表示義務はありますが…)。アレルギー対応レシピ集をみても、ナッツ類がよく利用されていますが、それも要注意です。

また、ナッツ類には多くのニッケルを含むそうで、金属アレルギーがある場合も注意をしないといけない食品の1つだそうです。特に、他のアレルゲンで症状が重い場合やアナフィラキシーショックを起こした経緯がある場合は、ナッツ類は与えない方が良いそうです。それは、ナッツ類はあえて食べないといけない必須の食品ではないため、極力避ける方が新たな感作予防になるからだそうです。このナッツ類の感作性は強いため、ゴマと同様、できれば妊娠中から授乳中の間は頻回摂取、1度に食べすぎには注意をして、できる限り、避けた方が良い食品の1つではないかと思います。もちろん、乳幼児に直接食べさせることも消化機能がかなりしっかりとする頃までは避けた方が良いと思います。最近は入園前の乳幼児もたくさん食べているそうですが、アレルギー・アトピー体質がある場合には極力避けて下さい。

最近、ピーナッツは保育園・幼稚園、親子教室などでの豆まきの際、大豆の代用としてまくことが多いようです。殻つきでまくため、ピーナッツアレルギーのお子さんはこの殻の微粉で激しい喘息が出たり、症状が出る場合があるそうです。そのため、ナッツ類にアレルゲンがあることが判明している場合、もしくは重度のアレルギーがあるとわかっている場合は、これらの行事を遠慮することも、子どもの体を守る1つの手段ではないかと思います(参考)。


<参考文献>
中村 晋ら、最新食物アレルギー、p279−283、2003
 (この本の感想はこちら!)
角田和彦、アレルギーっ子の生活百科HP、豆まきは殻付落花生?大豆?


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