アレルギー・アトピー

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ハウスダスト・ダニ対策

アレルギー・アトピーがある場合、食生活やスキンケアに注意することはもちろんですが、日常生活における環境整備をすることが重要となります。このことは新たなアレルゲンを作らないこと、将来のアレルギーマーチの予防にも結びつきます。0歳児のときに、検査で判明した卵アレルギーの赤ちゃんの約8割に、1歳を越えると、ダニアレルギーが出てくるという報告もあります。なるべくダニアレルギーを出さないためにも、またアレルギーが出たとしても、軽度ですむように、日頃からのダニ対策を含む環境整備は必要となるようです。理想的には、赤ちゃんが生まれる前から、環境整備をしておくことが重要とされています。それは産後まもなくの環境整備は、体力的・精神的に不可能に近いからです。もしくは、赤ちゃんがアレルギー・アトピーの疑いをもった頃から、徐々に環境整備をすることをおすすめします。

1.ダニ対策
<ダニ>
ダニは大きさ0.1−0.5mmの大きさで、人が住んでいる場所には多数・多種が生息しています。1つの家屋に生息するダニは30-40種類で、約数千万〜数百億個といわれ、アレルギーの原因となるのがヒョウダニ属で、チリダニ(ヤケヒョウダニとコナヒョウダニ)です。ダニは気温20−30度、湿度75−85%の高温多湿を好み、気温25度、湿度80%前後で急速に増えます。また、70%の湿度を越えた時点で大発生するともいわれています。

そのため、5−9月の初夏から夏場にかけて多く繁殖し、冬には数が減りますが、春になり、気温が高くなると、数が再び増えはじめます。ダニの数の変動が最も大きいのは春と秋で、この頃に症状が悪化しやすくなりますので、この時期のダニ対策の強化が必要となります。ただし、現在の住宅事情は昔と異なり、気密化しているところに、空調設備の発達により、ヒトが年中快適に過ごせることと同様に、ダニも年中快適に過ごせるようになってきているようです。つまり、年中好発生の条件を伴っているようです。ダニの1個の卵は約40日で成虫になり、25日間生きて、約45個の卵を生みます。また、卵は1日に体重の約3分の1の糞をします。ダニアレルギーの原因となるのは、生きているダニそのものよりも、糞やダニの死骸、卵だといわれていますので、ダニのアレルギーの原因は爆発的に増えるようです。

ダニがもっとも生息しやすい場所は、ジュウタン、畳の表面、風通しの悪い部屋の畳全体、布団、ぬいぐるみ、布製のソファーや椅子、カーテンのすそなどです。ハウスダストの約90%がダニであり、埃1g中にダニが約500〜2,000匹はいるそうです。ダニのエサは、人や動物の毛やふけ・食べ物のかす、カビ、ほこりなどで、適当な温度と湿度があると発生しやすくなります。しかし、エサがあっても、湿度や温度が低いと、比較的ダニの数は少ないし、逆に、最適な湿度や温度であっても、エサが少なければ、ダニの増殖は予防できるそうです。

ダニの弱点は乾燥と加熱だそうです。乾燥した場所では増えにくく、50度以上の加熱で死ぬそうです。ダニ用の殺虫剤は刺すダニ(ツメダニなど)に効果があるようですが、アレルギーを起こすチリダニにはあまり効果がないそうで、むしろ、殺虫剤の成分によりアレルギー症状がひどくなったりする場合があるようです。

(参考)
フローリングだと、ダニの量が少ないという印象ですが、最近の研究によると、フローリングの部屋の多くは、ダニの糞が厚生労働省の定める基準値の20倍も落ちていることが明らかになったようです。フローリングの埃は舞い上がりやすく、掃除機の排気が影響したとみられますが、ぬれた布でのふき掃除では、95%以上のタンパクが除去できたそうです。

上記でも書きましたが、喘息の原因となるアレルゲンは、ダニの糞や死骸などに含まれるタンパクですが、その大半は糞だと考えられています。厚生労働省の指針によると、このタンパクの量を、フローリングの部屋1平方メートル当たり5ng(ナノは10億分の1)以下にするよう求めているようです。参考までに、畳とカーペットでは予想通り多く、数千〜1万ng(=1〜10μg)。いずれも埃がフローリングよりも舞い上がりにくいため、基準値は畳で100ng以下、カーペットで1μg(1μg=1000ng)以下となっているそうです。また、ハウスダストの中に含まれる主なアレルゲンは、ダニである場合も多いようです。

<ハウスダスト・ダニ予防と対策>
◇換気をこまめにすること。換気は対面の窓を必ず開け、風の通り道を作ることが重要
◇空気清浄機の使用
◇ダニの数の変動がもっとも大きい春と秋に症状が悪化しやすくなるため、この時期のダニ対策は特に強化が必要
◇防ダニ効果がある布団やシーツなどを使用し、こまめに洗濯、布団干しと掃除機がけを心がけること。寝具類は敷布団のみならず、タオルケットや枕、毛布などを、少なくとも週に1回、1平方メートルにつき20秒以上、掃除機をかけることが望ましい、なるべく家族全員の寝具類も同様にすること
◇ぬいぐるみ、布製のソファーや椅子、ジュウタンなどの数を極力減らすこと
◇冬の暖房温度設定に注意をし、18−20度くらいになるように心がけること。なるべく各部屋に温湿計を準備し、その数値により、除湿・加湿、暖房・冷房などで調整をすること(目安:温度18−20度、湿度50−60%くらい):頻繁に使用する部屋とそうでない部屋の相違が著しいようです。
◇掃除をこまめにすること、特に雑巾掛けに効果があります。なるべくなら毎日掃除をすることは重要ですが、仕事などの都合で困難な場合は、最低3日に1度は掃除をすることが重要。カーペットの場合、少なくとも3日に1度は1平方メートルにつき20秒以上、掃除機をかけることだそうです。
◇冷暖房器具のフィルターは週に1度くらい掃除機をかけたり、洗浄すること
◇風呂はなるべく毎日入り、お湯で体の汚れやダニを洗い落とすこと
◇アレルギー検査で判明したダニアレルギーの程度が、自宅のダニの量ではないし、ダニのいない家はないので、神経質にならず、慌てず、焦らず、諦めずに、毎日少しずつできる範囲の掃除を心がけることが理想。毎日掃除をこまめにたくさんしようとして、短期で挫折するより、毎日少しずつ長期続ける方が効果的
◇ダニと大豆との共通抗原(タンパク構造の一部が非常に類似していること)はよく知られていますので、症状が出ているときや出やすい時期は、大豆・大豆製品の頻回・多量摂取に注意をすること
◇衣替えのときは、必ず洗濯をすること
◇カーテン類もこまめに洗濯をすること(理想:1−2ヶ月に最低1回)
◇カビ対策も忘れないこと
こちらも参考にして下さい。

2.実践例
<掃除法>
◇掃除機の選び方
・吸引力が弱いため、コードレスを使用しないこと
・吸引力が強い重いタイプを選ぶか、普通の吸引力で軽量を選び、こまめにするかはご家庭の状態に応じた選択
◇フロアー掃除のためのグッズ
・雑巾がけ(もっとも効果的)
・クイックルワイパーの利用(乾式・湿式・ハイテク雑巾など)
◇注意点
・掃除機をかけるときは、埃が舞い上がるので、窓を全開にすること、子どもをなるべく別部屋で待機させること
・雑巾がけは足元(床)のみならず、障子の桟、家具の上や側面、ドア類、電気の傘など埃のたまりやすい部分を忘れないこと
・掃除を楽にするために、荷物を極力減らす、不要なもの床に置かないなどの工夫が必要

<畳やカーペットが敷き詰めてある部屋のハウスダスト・ダニ対策>
◇ウッドカーペットもしくは軽量の塩化ビニルカーペットの利用 
◇使用前:2−3週間はベランダで陰干し→接着剤や塗装剤の臭気やホルマリンの除去→カーペットや畳に忌避剤(ハーブ系など)をスプレーしてから、カーペットを敷く
◇使用後:家具をなるべく置かなければ、下まで掃除可能


<参考>
◇角田和彦、アレルギーっ子の生活百科第3版、近代出版
(この著書の感想はおすすめの本内にあります)


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