アレルギー・アトピー
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母乳育児中の食事管理
(娘の除去食のため)
| 除去食材 |
該当食品および調理品 |
代替食品 |
| 卵および卵製品 |
マヨネーズ |
卵の入らないマヨネーズ
|
| パン類 |
卵除去製品または手作り |
| クッキー、ケーキ、アイスクリームなどの嗜好品 |
卵除去製品または手作り |
| はんぺんやちくわなど練り製品 |
卵除去製品 |
| ハンバーグやコロッケなどの洋食 |
卵除去製品または手作り |
| お好み焼き、たこ焼き、天ぷらなど |
手作り |
| 味付け海苔 |
焼き海苔 |
| 牛乳および乳製品 |
パン類 |
牛乳・乳製品除去製品または手作り |
| ヨーグルト |
ペプティーヨーグルト(低アレルゲン化したもの) |
| チーズ、バター、マーガリン |
青空ソフト、A1マーガリン
(アレルギー用マーガリン) |
| 牛乳 |
お母さん用ペプチドミルク(Eお母さん) |
| アイスクリーム、クッキー、ケーキなどの嗜好品 |
牛乳・乳製品除去製品または手作り |
| グラタン等の洋食など |
手作り |
大豆および大豆製品
豆類とその製品 |
豆腐、おから、納豆、豆乳、油揚げなど |
特になし |
煮豆、餡など
(ウズラ豆・茶花豆・黒豆等) |
肉類および魚類
またはその製品 |
鶏肉、牛肉、豚肉 |
ウサギ、鹿、馬など |
| サバ、鮭、ブリ、エビ、牡蠣、カニなど |
鯛類、メルルーサ、川魚(鮎・ますなど) |
| コンソメ、鶏ガラスープの素など多数 |
アレルギー対応スープの素、塩、醤油など |
| 調味料 |
化学調味料(味の素など)、市販のだしの素など |
自分で作るアゴ出汁、昆布出汁、アレルギー対応スープの素、塩、醤油など |
| 精白糖 |
てんさい糖、オリゴ糖などミネラル含有糖 |
| 控えめにした食品 |
| 油脂類、小麦およびその製品、仮性アレルゲンに該当する野菜・果物類、加工食品など |
1.最初に
第1回目の検査で、卵にアレルギー陽性反応が認められました。血液検査の方では異常が認められなかったので、重症ではないとのこと。「もし、私が卵を食べたら、子供の授乳30分前にインタール(抗アレルギー薬)を飲ませればいいよ」と先生に言われ、少し安心をしました。「あとは離乳食で卵を与える時期を1歳を過ぎた完了期からにして下さい」とのことだった。そのため、「私が卵を食べる回数を極力減らす程度でいいんだ」とその時は安易に考えていました。しかし、その3週間後の第1回目の栄養指導で、そのことはとても甘い考えだったことを思いしらされたのでした。先生の指導で、栄養指導がはじまる約3週間前から食物日誌をつけました。
食物日誌には、母乳育児をしているママと離乳食の内容および子供の生活内容(起床から就寝時刻、食事時刻、症状の変化など)を細かく記録するものでした。
2.第1回目の栄養指導
卵および卵を含む製品の除去はもちろんのこと、検査で陰性だった牛乳および乳製品の除去を最低1週間試すことを言われました。でも、どうしても飲みたいのなら、アレルギーの原因となる蛋白を分解した粉ミルク(ペプチドミルク:森永Eおかあさん)をすすめられ、試供品をもらいました。さらに、鶏肉、油揚げ、コンソメは食べないように(卵の生みの親である鶏そのもの、もしくはその一部を含む)言われました。大豆および大豆製品も、はてな(?)付き(できればやめた方が良いということです。そのため、朝食には卵と牛乳が入っていない食パンと無糖ジャムをすすめられました。通常のジャムは砂糖が加えてあり、その砂糖もアレルギーの原因(
腸内環境の悪化:悪玉菌の増殖)となるからだそうです。無糖ジャムなら、果物そのものに含まれる果糖のみの甘さなのでOKだそうです。料理に使う砂糖も精白糖ではなく、三温糖や黒砂糖、またはてんさい糖にかえることを言われました。小麦も5大アレルゲンの1つなので、毎日食べないで、週に2−3度にするように言われました。さらに、油もアレルギーには良くないので、控えめにと言われました。油の方は母乳育児の方で除去をしていたので、今のままで良いとのことでした。第1回目の指導で、これだけの除去です。アレルギー用食品は結構高いんです。離乳食もはじまっていない段階からなので、これから先の長いことを考えると、かなりへこみました。
最初の食事制限がはじまって2日間もすると、私の寝付きが悪くなりました。さらに、除去食によるストレスで、ご飯をたくさん食べても、やたらとお腹がすくようになりました。昼間はもちろん、夜中まで。食事を終えて、ほっとした瞬間にでさえ、空腹感が襲ってきます。母乳育児とアレルギーのためのダブル除去食&低カロリー食による精神的なストレスが原因ですが、一種の飢えのような状況がでて、体が食べ物を欲してたまらなかったのです。異常にお腹がすきすぎて、下腹部が痛くなったり、体がふらふらし、足元がおぼつかない(なんとか立っていられる状況:貧血で意識を失って倒れる寸前の感じ)も経験しました。麻薬の禁断(中毒)症状と同じで、除去食による禁断症状だったようです。一定期間我慢すればおさまるのですが、それまでが倒れそうなくらいしんどかったです(約1ヶ月くらい)。
3.第2回目の栄養指導(1週間後)
1週間の牛乳及び乳製品の除去による顕著な効果は認められないけど、このまま除去食を続ければ治る可能性が高いと言われました。食べ物の除去をはじめると、一時的に症状が悪くなってから快方傾向にむかうことが多いようです。症状が悪くなったから、除去の意味がないとあきらめて、再度口にすると元の木阿弥になってしまうことがよくあるそうなので、牛乳及び乳製品の除去はしばらく続けることになりました。さらに、大豆およびその製品、豆類の除去が加わりました。豆類でも糖質の多い小豆やウズラ豆、金時豆などは多少食べても良いが、大豆と同様に、アレルギーの原因となるタンパク質が多いグリーンピース、枝豆、黒豆などは除去することになりました。これが除去になった原因の1つとして、ダブル食事制限によるヘルシーな和食のため、豆腐や白合え、豆類が毎日のように食卓にのっていたからです。毎日食べると、アレルゲン(アレルギーの原因となるタンパク質のこと)が体から排出されないから良くないそうで、アレルギーでなくてもその因子を高めてしまう可能性があるようです。でも、料理の腕がないことと、家族の少ない生活では食材も無駄にできないから難しいものです。食事以外では、離乳食及び除去食用に、新しい調理器具を用意(100円ショップでOK)することと言われました。鍋やまな板は洗浄していても、アレルギー素因を含む食材を料理すれば、少しずつ蓄積していっている可能性があるからだそうです。私は鍋とフライパンのみ、新調しました。油料理をした調理器具は、アレルゲンが油にまみれて、器具の素材の中にまで浸透している場合があるようです。
4.第3回目の栄養指導(約3週間後)
湿疹が改善されないのは、大豆系が原因かもしれないと言われました。当時、本当に食べる食材に困って、茶花豆やみそ汁をよく食べていたのです。味噌や醤油などの調味料には大豆が含まれていることが多いです。そのため、稗やあわ、キビなどからできた味噌や醤油を用いることをすすめられました。さらに牛肉(牛乳のもと)や豚肉も抗原度の高い食品なので、抗原度の低いウサギ、馬、鹿などの肉にすることを言われました。魚では、安価で手に入りやすい鮭、ぶり、さばをよく食べていましたが、同様の理由で、川魚、鯛類、メルルーサ、太刀魚などにするように指導を受けました。魚3種類、肉2種類を用意して、調理法を2−3種類かえれば、10−15種類毎日かえて食べることができると言われました。乾物類は大丈夫なので、栄養は乾物類からとるといいよと言われました。ただし、海苔は味付け海苔は駄目で、焼き海苔にしてと言われました(味付け海苔の調味料および表面に卵白が塗ってある可能性が高い)。化学調味料の使用も控え、出汁も既製品ではなく、アゴ(とびうお)や昆布から自分でとるように変更しました。さらに、抗原度を調べると、ほうれん草、タケノコ、トマト等の野菜(仮性アレルゲンとなる野菜)、お寿司のネタのマグロ、イカ、エビなども抗原度の高い食材で、料理下手な私としては、頭をハンガーで殴られた気分でした。
5.母親の食事制限の解除
上記の項が、私の除去した主な食品です。母親の食事制限(除去食)の解除は子供より早く行われました。母乳経由でのアレルゲンの発症度も調べるためでもあると思います。卵・卵製品および牛乳や鶏肉・牛肉などはさすがに除去ですが、皮膚の症状が改善され、子供が2回食をきちんと食べられるようになった生後10ヶ月頃から、乳製品と大豆製品の解除(週に1度ずつ食べはじめ、様子を見ながら週に2度までOK)から、徐々にはじまりました。ところで、アレルギーの症状が目に見えて改善しはじめたのは、除去食をはじめてから約3ヶ月近くなってからです。これらのことは、食物アレルギーに詳しい医師または栄養士のもと行うのがベストです。子供のアレルギーが心配という方で参考にされる場合は、最低2−3週間のみ気になる製品の除去をして、皮膚症状、かゆみなどの様子を見て判断した方がいいと思います。あくまで自己よがりな除去を長く続けることは禁物です。また、除去食メニューにお悩みの方のために、
レシピ集を作成しましたので、ぜひお役立て下さい。
6.アレルギー料理教室に参加
料理が下手な私は、1度だけ栄養士の先生が主催するアレルギー用の料理教室に参加をしました。やはり、授乳があると、なかなか参加しづらいのですが… このときは旦那も一緒にきてもらいました。米、小麦、大豆、卵、牛乳の5大アレルゲンをまったく使わない料理です。内容は中華ちまきと魚のリンゴ煮、ルーミート(カンガルー)の大和煮、春野菜のカレー、野菜チップなど実際に作ったのは(チマキとリンゴ煮)。醤油や調味料は稗や粟などの雑穀もしくは魚からできたものでした。砂糖も精白糖ではなく、てんさい糖でした。ご飯は通常の白米ではなく、アレルギーの原因となるタンパクを分解したケアライスを用いてありました。味はタンパク成分を分解してあるので、旨みは落ちますが、電子レンジでチンするだけで食べられるレトルトパックです。この他に試食として、ルーミートやウサギのソーセージ、キヌアのお粥などがありました。試食を含め、料理全体的に、味は薄味で、離乳食にはちょうど良い味付けです。独特な味を有するものもあるので、嗜好の好みは多少出るけど、全体的においしい方だと思いました。しかし、これらのものを全部そろえて調理をするというのは、味が慣れないということもあるけど、金銭面でも高額になるなと思ったのが正直な考えです(参加したのは第1回目の栄養指導の次の日で、まだまだ自分の手元には何にもそろっていない、これからの除去に不安が高まっていた日でした)。
7.あとがき
子供のためとはいえ、食事制限はとても辛いものです。調味料をはじめ、今まで使っていたものは利用できません。砂糖、醤油、味噌なども買い直し、肉類や魚類およびそれらの製品ですら、ウサギや馬など今まで食べたことのない食材を口にしないといけないので、最初はかなり抵抗がありました。スーパーで安い食材を求めて食べていたのに、それすらできなくなり、家計も圧迫されます。これだけ除去しないといけないのであれば、断乳をした方が楽なのではないのかとさえ思ったくらいです。しかし、早いうちに断乳ができるおっぱいではなかったし、ミルク育児をすすめる先生でもなかったので、何とか慣れるまで、日々涙しながら、ようやく今に至りました。そのうち、母乳育児のメリットもわかりました。私の周りでは、これだけやっている人ははっきり言っていませんでした。この話をすると、「そんなことできない、病院をかえる」の一言で終わるのが普通でした。でも、子供の除去解除が少しずつでも進んでいる今では、この辛かった母乳育児も後悔はしていません。むしろ、やって良かったなと思っています。子どもが身をもって、現代の食生活について見直すきっかけをくれたのだと思います。もちろん、この便利な食生活になれた生活を180度変更することはできませんが、からだにやさしい生活を少しでも送ることができたらなと思えるようになりました。
<参考>
◇
主なアレルゲンの除去対象食品とその代替食品
◇
除去食療法
◇
回転食療法
◇
母乳育児とミルク育児
◇
役に立つショップリスト