アレルギー・アトピー

HOME TOP 掲示板過去ログ 母乳育児 レシピ集 ショップリスト

除去解除のための経口負荷試験の方法

少しずつ症状の回復が認められた生後10ヶ月頃から、大豆・大豆製品および小麦は、栄養士の先生の指示のもと、自宅で徐々に解除をはじめていました(除去開始、約半年後)。1歳の誕生日を迎える頃には皮膚の状態が良くなってきていたので、本格的に解除をはじめることになりました。ここでは、我が家で行った除去解除のための経口負荷試験の方法を中心に紹介したいと思います。参考までに、これを用いて行った、娘の除去解除の記録は、こちらです。

本格的解除をする際は、まず最初に、クリニック内で食べさせました。食べる前にアレルギー症状を抑える薬(インタール:消化管の通過亢進能力を抑制する薬)を服用する試験と、服用しない試験の2種類があり、その2回をクリアーしたら、今度は自宅で食べられる量をアップする試験を行いました。この試験はクリニック内と同様の手順で行います。下記におおまかな手順を示します。時間は厳密ではありません。食べ終えてから15分なのですが、わかりやすいように以下のようにしました。食べる量は各項目で述べます。ちなみに、この15分ですが、その食品に対するアレルギー症状がひどい場合(即時型アレルギーの場合)は、数分以内でもすぐに異常が出るようです。

この試験を行う際の注意点は、言うまでもなく体調が万全の日です。特に風邪を引いて咳や鼻水が出ている日は避けた方が無難です。食べたもので咳や鼻水がはじまっても、風邪の咳とよくわからないからです。体に湿疹がある場合は、どこにあるかを覚えておき、それ以外の部分に湿疹が出ないか、また元々湿疹のある部分がひどくならないかを観察します。試験の最中、試験直後 (アレルギーの即時型反応)には何の問題がなくても、その日の夕方以降もしくは翌日に咳がはじまるなどの症状(アレルギーの遅延型反応) が出る場合もあるので、試験日を含め2日間は少なくとも要注意です。あと、おまたや肛門のひだと周辺部が赤くなる場合も要チェックです。もし、試験中または試験後に何か小さな問題があった場合(少し赤くなった、湿疹が出たなど)、間隔をおいて、同じ試験に再度トライします。この経口負荷試験は同じ食品に対して数回行いますが、各試験の間隔は最低でも中2日あけることが重要です。ちなみに試験は午前中に行い、かかりつけの病院の診察日がベストです(何かあってもすぐに診てもらえるから)。また、喘息が出た、唇が腫れたなど大きなトラブルの場合は、即試験を中止し、抗アレルギー薬の服用もしくはステロイド座薬(リンデロン座薬)などで、症状の進行を食い止め、病院に向かうことが重要ですです。

今アレルギー症状がないけれども、いきなりどの程度食べさせて良いかわからないので、念のために、このような試験をやってみたいという方は、子供の体調を見ながら試験@からはじめると良いと思います。量のアップや食べさせる間隔も上記で書いたことを参考にしていただければ、大丈夫だと思います。

時間 試験 注意点など
−30分前
(開始30分前)
インタール服用 ◇インタール服用の必要性がある場合のみ
0分
(試験@)
唇または口周りに塗る ◇最初の試験2回(インタールの有無)のみ実施
◇それ以降は、試験Aより開始
待機 ◇唇が腫れないか、呼吸がゼイゼイしないかなどの経過観察
15分
(試験A)
食べる@ ◇単独で食べにくいものは、おにぎりなど確実に大丈夫なものに混ぜてもOK
待機 ◇唇が腫れないか、呼吸がゼイゼイしないかなどの経過観察
◇赤くなったり、湿疹が出ないか、痒み・腹痛などが出ないかなどの経過観察
30分
(試験3)
食べるA 同上
待機 ◇唇が腫れないか、呼吸がゼイゼイしないかなどの経過観察
◇赤くなったり、湿疹が出ないか、痒み・腹痛などが出ないかなどの経過観察
45分
(試験C)
食べるB 同上
待機 ◇唇が腫れないか、呼吸がゼイゼイしないかなどの経過観察
◇赤くなったり、湿疹が出ないか、痒み・腹痛などが出ないかなどの経過観察
60分
(試験D)
食べるC 同上
待機 ◇唇が腫れないか、呼吸がゼイゼイしないかなどの経過観察
◇赤くなったり、湿疹が出ないか、痒み・腹痛などが出ないかなどの経過観察

<注意>
自宅で行う場合、湿疹が出る、かゆがる、呼吸がゼロゼロする、咳が何回も出るような症状があれば、途中でもすぐに試験を中止して下さい。クリニック内で行う場合は、先生の診察後、続行するか否かを決めました。参考までに、クリニック内で行う場合は、各試験前後、毎回看護婦さんが聴診器で呼吸のチェックと肌の観察をしてくれました。


1.鶏ささみの経口負荷試験(魚の経口負荷試験も同様)
@ささみの準備:ささみ10gを測りとり、ほんの少し塩を入れてゆでます(塩ゆで)。ゆでたささみを10等分(各1gずつ)に切ります。ゆで汁も使用するので捨てないこと。
A最初の試験:試験@はゆで汁を唇もしくは口周りに塗ります。試験Aはささみ1g、試験BとCは各5gです。1回目はインタール服用「有り」で、2回目は「なし」で行います。
B量のアップ:最終目標が30g。この30gは幼稚園で食べる(給食で出る)最大量のようです。我が家の場合、クリニックで合計約10gの試験を行ったので、自宅では20gと30gをインタール服用有り、なしの各2回ずつ、週に1〜2回ずつ計4回の試験を行いました。この際、各試験内容ですが、20gの場合、試験Aは10g、試験BとCは各5gです。30gの場合、試験A、B、Cは各10gです。
C試験終了後:週に2度を限度として、どのくらいの量をコンスタントに食べていけるか様子を見る。必ずしも毎回30gを食べなくて構いません。その後、肉の部位を変えて、鶏もも肉、鶏胸肉なども徐々に自宅で試していきます。この際、インタールは不必要です。もちろん服用してもOK。

<注意>
◇ゆで方は、二度ゆでこぼして、3回目にゆでた汁と肉を用いると良いと思います。
◇自宅で行う場合は、いきなり10gは多いと思います。予防的に行うのであれば、1回目は1g、2回目は2g、3回目は5g、4回目10g…と増やすと良いと思います。また、アレルギーのある場合は、卵や鶏肉がアレルゲンでなくても、鶏肉は症状が出やすい素材の1つなので、1回目は唇にぬる、もしくはその後、耳掻き1さじ、2回目は耳掻き1さじ(1回目が唇に塗っただけの場合)、もしくは1gから、順次量を増やしていくと良いと思います。
◇鶏肉は餌に含まれる抗菌剤などの影響で、症状が出やすくなる場合があります。その場合は、抗生物質・抗菌剤など不使用の鶏肉を選ぶと良いと思います(肉選びの参考)。
◇魚も鶏肉と同様にして、負荷試験することをおすすめします。


2.卵黄の経口負荷試験
@卵黄の準備:固ゆで卵を用意します。ゆでたらすぐに、白身をとりさります。切る際は包丁では壊れるので、約10cmの木綿糸を使用します。まず、半分に切り(1/2個になる)、切った面を下側にして、その1/2個を半分にします(1/4個になる)。その1/4個を同様に半分にします(1/8個)。また、1/8個を同様に半分(1/16個)、1/16個を同様に半分にします(1/32個)。つまり、半分に切ることを5回続ければ、1/32個の卵黄ができるわけです。
A最初の試験:試験@はほんの少しの卵黄を唇に塗ります(多少、舌でなめても可)。試験Aは1/32個、試験Bは1/16個、試験Cは1/8個です。1回目はインタール服用「有り」で、2回目は「なし」で行います。
B量のアップ:最終目標が1個。1歳6ヶ月くらいなら約1/2個食べられればOKです。クリニックでは合計約1/4個の試験を行ったので、自宅では1/2個、3/4個、1個をインタール服用有り、なしの各2回ずつ、週に1〜2回ずつ計6回の試験を行います。この際、各試験内容ですが、1/2個の場合、試験Aは1/4個、試験BとCは各1/8個です。3/4個の場合、試験A、B、Cは各1/4個です。1個の場合、試験Aは1/2個、試験BとCは各1/4個です。

<注意>
◇ゆで卵は通常より長めにゆでたものを用います。その後、すぐに殻をむき、卵黄と卵白を分けるのが理想的です。時間が経つほど、卵白成分が卵黄成分へ徐々に移行することがわかっているようです。
◇自宅で行う場合は、いきなり1回目に1/4個は多いと思います。予防的に行うのであれば、1回目は唇に塗る、もしくはその後、耳掻き1さじ程度、2回目に耳掻き1さじ程度(1回目が唇に塗るだけの場合)、もしくは1/32個で、3回目に1/16個、4回目に1/8個…と行った方が安心です。


3.全卵(卵白がメイン)の経口負荷試験
<固ゆで卵(全卵)>
@全卵(以下、卵)の準備:固ゆで卵を用意します。切る際は包丁では壊れるので、卵黄の試験と同様、約10cmの木綿糸を使用します。卵黄を除いて、卵白のみを使用するということは非常に難しいです。そのため、試験に合格をしている卵黄も一緒に食べることになりました。まず、半分に切ります(1/2個になる)。切った面を下側にして、その1/2個を半分にします(1/4個になる)。その1/4個を同様に半分にします(1/8個)。また、1/8個を同様に半分(1/16個)、1/16個を同様に半分にします(1/32個)。つまり、半分に切ることを5回続ければ、1/32個の卵ができるわけです。湯で方によって、卵黄の位置が上下のどちらかに偏ることが多いですが、あまり気にしなくても良いと思います。
A最初の試験:試験@はほんの少しの卵白を口に含ませます。卵白のみを口周りに塗るのは非常に困難なため、食べてもいいから舌の上におきます。試験Aは1/32個、試験Bは1/16個、試験Cは1/8個です。1回目はインタール服用「有り」で、2回目は「なし」で行います。
B量のアップ:最終目標が1個。1歳6ヶ月くらいなら約1/2個食べられればOKです。クリニックでは合計約1/4個の試験を行ったので、自宅では1/2個、3/4個、1個をインタール服用有り、なしの各2回ずつ、週に1〜2回ずつ計6回の試験を行います。この際、各試験内容ですが、1/2個の場合、試験Aは1/4個、試験B、Cは各1/8個です。3/4個の場合、試験A、B、Cは各1/4個です。1個の場合、試験Aは1/2個、試験BとCは各1/4個です。

<注意>
◇自宅で行う場合は、いきなり1回目に1/4個は多いと思います。予防的に行うのであれば、1回目は唇に塗る、もしくはその後、耳掻き1さじ程度、2回目に耳掻き1さじ程度(1回目が唇に塗るだけの場合)、もしくは1/32個で、3回目に1/16個、4回目に1/8個…と行った方が安心です。

<調理法&素材+調味料>
上記の試験で全卵が食べられることがわかりました。次の段階として、どの程度、継続的に食べられるかということと、卵という素材に調味料が加わっても大丈夫かと言うことを調べていく試験です。これは上記ほど厳密ではないので自宅ですべて行い、上記のようなタイムスケジュールに添う必要もありません。通常のご飯のおかずの一品として与えればよいのです。

◇コンスタントな負荷
@週に1〜2回を限度とし、卵1/2個をコンスタントに食べられるかどうかを見ます。
A調理法は上記と同じ、固ゆで卵として与えます。
 固ゆで卵で問題がなければ、素材(卵)+調味料の試験に移行します。

◇素材+調味料
@素材+調味料として、卵+油、卵+砂糖、卵+醤油、卵+塩の各試験を行います(順不同)。個別に調味料を使用しにくい場合は、OKになった調味料に別の調味料をくわえる形でよいと思います。ただし、火をしっかりと通すことが鉄則です! 一般的な調理法は、「卵焼き」だと思います。
A試験の回数と量:週に1−2回ずつ、卵1/2個で行います。

◇調理法
@ゆでる以外に、蒸す、焼く、煮る、揚げるなどの調理法の違いで、症状が出ないかどうかの確認をします。上記の素材+調味料の試験と順不同ですから、やりやすい方から試してみて下さい。

<二次食品>
上記の卵+調味料、複数の調理法をしばらく続けて、体調に変化が出ないことがわかれば、いよいよ卵を含む食品に挑戦です。例えば、小麦+卵+調味料など、卵・調味料以外の他の素材(小麦など)との組み合わせに挑戦します。お好み焼きやホットケーキ、天ぷらなどです。この際、注意をすることは、卵の食べる量です。1日約1/2−1個(子供が食べられる範囲で)程度を週に2回ということです。しかし、卵の二次食品は多数あるので、週に2回というのは難しくなります。そこで、1週間トータルで約1−2個程度の範囲内であれば、毎日食べてもOKということにします。食べた量にもよりますが、例えば、天ぷらなら約1/5個というふうに大体の目安でカウントしていけばいいと思います。それを継続的に食べて問題なければ、卵をほぼクリアーしたと考えても良いと思います。あとは成長に従って、どの程度食べる量が増やせるかの問題となります。

<注意>
◇最初は二次食品も週に2回くらいが妥当です。回転させることがアレルギーの再発予防、アレルギーマーチの予防となります。ただ、入園・入学後、給食などで毎日とらざるを得ない状況も出てくると思いますが、それは家庭内での調節をする工夫が必要となると思います。園や学校でたくさん食べたら、家庭では食べないなど…

<加工品>
上記の素材の組み合わせがOKになれば、いよいよ加工品となります。惣菜、クッキーなど、なるべく添加物の少ないものから試すと良いと思います。原材料の組み合わせによっては、症状が出るものもあるため、最初は、1口から、徐々にはじめ、利用できる商品の見極めをしておきます。また、プリンとマヨネーズは加熱不充分なので、上記のもので、確実に症状が出なくなってからの除去解除となります。


4.ヨーグルトの経口負荷試験 
<低アレルゲン化ヨーグルト(ペプティーヨーグルト)>
普通のヨーグルトの前に、低アレルゲン化したヨーグルトの経口負荷試験を自宅で行いました。方法はヨーグルトと同様なので、省略します。

<プレーンヨーグルト>
@最初の試験:試験@は口唇に塗布。試験Aは1さじ、試験B、Cは2さじです。スプーンの大きさは普段食事に使っているものでも構いませんが、目安を知りたいなら、計量スプーン(小)位の大きさです。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで同様の試験を行います。
A量のアップ:最終目標が1個(目安:約80〜100g)。クリニックでは合計約1/4個の試験を行ったので、自宅では1/2個、3/4個、1個をインタール服用あり、なしの各2回ずつ、週に1〜2回ずつ、計6回の試験を行います。この際、各試験内容ですが、1/2個の場合、試験Aは1/4個、試験B、Cは各1/8個です。3/4個の場合、試験A、B、Cは各1/4個です。1個の場合、試験Aは1/2個、試験B、Cは各1/4個が目安です。

<注意>
◇試験に用いるヨーグルトは、プレーンです。食べてくれないこともあるかもしれませんが、いろいろ味付けをしてあると、万が一、症状が出たときに、ヨーグルトが駄目なのか、他の原材料がいけないのか判断がしづらくなります。市販品では少ないかもしれませんが、生乳・乳酸菌・寒天・砂糖の4種類でできたものが一番シンプルです。
◇自宅で行う場合は、いきなり1回目に25mlは多いと思います。予防的に行うのであれば、1回目は唇に塗る、もしくはその後、1さじ程度、2回目に1さじ程度(1回目が唇に塗るだけの場合)、もしくは1/32個で、3回目に1/16個、4回目に1/8個…と行った方が安心です。


5.牛乳の経口負荷試験 

@最初の試験:試験@は口唇に塗布。試験Aは1ml、試験Bは5ml、試験C、Dは10mlです。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで同様の試験を行います。
A量のアップ:第一段階の最終目標は100ml。クリニックでは合計25mlの試験を行ったので、自宅では30ml、60ml、100mlをインタール服用あり、なしの各2回ずつ、週に1〜2回ずつ、計6回の試験を行います。この試験終了後、最低でも2−3週間ほど、週に2回100mlの牛乳を飲ませて状態を見ます。もし、大丈夫であれば、本来の最終目標200mlに挑戦します。この200mlは幼稚園や小学校などで出される最大量だそうです。普段飲むのは100mlで充分だと思います。

<注意>
◇鮮度の良いものがおすすめです。負荷試験時に開封するような牛乳がおすすめです。
◇自宅で行う場合は、生よりは充分に加熱をした方が良いと思います。
◇自宅で行う場合は、いきなり1回目に25mlは多いと思います。予防的に行うのであれば、1回目は唇に塗る、もしくはその後、1ml、2回目に2ml、3回目に5ml、4回目10ml、5回目20ml…と行った方が安心です。


6.チーズの経口負荷試験

チーズの除去解除は、牛乳の前でもあとでも構いません。口にしてくれる方から試すと良いと思います。最初はスライスチーズで試験をしました。これはすべて自宅で行いました。
@最初の試験:試験@はほんの少しのかけらを口に入れます。試験Aは1/32枚、試験Bは1/16枚、試験Cは1/8枚です。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで、同様の試験を行います(トータルで1/4枚)。
A量のアップ:最終目標は1枚。1/2枚、3/4枚、1枚と徐々に量を増やします。試験は週に1−2回ずつ行います。

参考までに、パティシエールさんがクリニック内で経口負荷試験を行った量は、下記の通りです。
@最初の試験:試験@はほんの少しのかけらを口に入れます。試験Aは1/32枚、試験Bは1/8枚、試験Cは1/4枚です。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで、同様の試験を行います(トータルで約1/2枚弱)。
A量のアップ:最終目標は1枚。上記の試験と同様に、3/4枚、1枚と徐々に量を増やします。試験は週に1−2回ずつ行います。

<注意>
◇スライスチーズは成分表を見て、なるべくシンプルなものからできている商品を選ぶことが重要だと思います。例えば、ナチュラルチーズ・乳化剤のみの原材料がベストです。
◇自宅で予防的に行う場合で、上記の量が不安な場合は、耳掻き1さじくらいからはじめると良いと思います。


7.生クリームの経口負荷試験 
生クリームの除去解除が、牛乳・乳製品の除去解除の最後の試験となります(二次食品はこれが終了後)。生クリームは純生クリームを選んで購入します。使用前に、てんさい糖(精白糖以外のミネラルを含んだ砂糖ならOK)やオリゴ糖をくわえて泡立てます。規定どおりの砂糖の分量をくわえても良いですが、アレルギー・アトピーっ子は糖分控えめが良いので、規定量の約1/2程度もあれば充分です。これもすべて自宅で行いました。
@最初の試験:試験@は口唇に塗布。試験Aは約1g、試験Bは約1gの計2gです。1回目はインタールの服用ありで、2回目はインタールの服用なしで、週に2回ずつ同様の試験を行います。
A量のアップ:最終目標は10g(先生の指示は5g)。上記の試験と同様に、5g、10gと試験を行います。
☆先生の指示は5gでしたが、自己判断で10gと多めに設定をしました。最終目標が5gの場合、1回目の試験は1g、2g、5gと週に1〜2回ずつ行います。

<注意>
◇自宅で予防的に行う場合で、上記の量が不安な場合は、耳掻き1さじくらいからはじめ、2回目は1g、3回目は2g…とやる方が安心だと思います。


8.牛乳・乳製品の二次食品・加工食品の経口負荷試験 
<二次食品>
例えば、小麦+牛乳でホットケーキや蒸しパンを作ったりして、牛乳・乳製品+他の素材(小麦など)との組み合わせに挑戦します。この際、注意をすることは、牛乳・乳製品の摂取量です。基本は週に2回ずつくらいです。しかし、牛乳・乳製品の二次食品は多数あるので、週に2回というのは難しくなります。そこで、1週間トータルで約1−2個程度の範囲内であれば、毎日食べてもOKということにします。食べた量にもよりますが、例えば、ホットケーキなら約50mlなどのように大体の目安でカウントしていけばいいと思います。それを継続的に食べて問題なければ、卵をほぼクリアーしたと考えても良いと思います。あとは成長に従って、どの程度食べる量が増やせるかの問題となります。

<注意>
◇最初は二次食品も週に2回くらいが妥当です。回転させることがアレルギーの再発予防、アレルギーマーチの予防となります。ただ、入園・入学後、給食などで毎日とらざるを得ない状況も出てくると思いますが、それは家庭内での調節をする工夫が必要となると思います。園や学校でたくさん食べたら、家庭では食べないなど…

<加工品>
上記の素材の組み合わせがOKになれば、いよいよ加工品となります。惣菜、クッキーなど、なるべく添加物の少ないものから試すと良いと思います。原材料の組み合わせによっては、症状が出るものもあるため、最初は、1口から、徐々にはじめ、利用できる商品の見極めをしておきます。


9.大豆・大豆製品・豆類の経口負荷試験 

<豆類>
大豆・大豆製品の経口負荷試験に入る前に、抗原性の低い豆類から、経口負荷試験をしました。指示されたのは、金時豆→小豆→グリーンピースの順で、グリーンピースになるほど、大豆に近くなります。
@豆を柔らかく煮ますが、その煮汁も一部残しておきます。豆の味付けは無理にする必要性はありませんが、食べてくれない場合は、塩・・醤油・オリゴ糖などお好みのもので薄く味付けしてもかまいません。最近は水煮も売られているので、それを利用してもかまわないそうです。
A最初の試験:試験@は煮汁を口唇に塗布、もしくは豆を耳掻き1さじからはじめ、1回目はインタールの服用ありで、2回目はインタールの服用なしで、週に2回ずつ同様の試験を行います。
B量のアップ:最終目標が50g。小豆なら、1粒、2粒…と増やしても良いし、金時豆のような大きいものは、1g、2g、5g、10g、20g、50gと徐々に量を増やします。試験は、週に1−2回ずつ行います。

<注意>
◇豆類の選び方ですが、糖質が多く、タンパク成分が少なく、抗原性が低いものとして、金時豆・白花豆・そらまめ・うずら豆などで、タンパク質が多く、大豆のように抗原性が高くなるものとして、大豆・黒豆・枝豆・落花生・ナッツ類・ルーピンなどです。 そのため、前者の豆から経口負荷試験をしていくと良いと思います。

<豆乳>
自宅で行う場合の例ですが、我が家では未体験です。
@最初の試験:試験@は口唇に塗布。試験Aは1mlです。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで、週に1〜2回ずつ同様の試験を行います。
A量のアップ:第一段階の最終目標は100ml(牛乳と同量に設定)。上記と同様に、2ml、5ml、10ml、20ml、50ml、100mlで行います。

<注意>
◇鮮度の良いもので、無調整の豆乳を選びます。
◇月齢が低い場合は、豆乳から行う方が良いそうです。
◇豆乳も加熱した方が安心だと思います。

<豆腐>
これはすべて自宅で行いました。
@豆腐の準備:豆腐をお湯でしっかりと煮ます。煮汁は用いるので捨てないこと。
A最初の試験:試験@は煮汁を口唇に塗布。試験Aは1g、試験Bは2g、試験Cは2gです。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで同様の試験を行います。
B量のアップ:最終目標が30〜50g。上記と同様に、10g、15g、30g、50gと徐々に量を増やします。試験は週に1〜2回が理想です。

<注意>
◇豆腐は大豆・にがりのみの他の素材が入っていないシンプルなものを選んで下さい。まれに、乳製品由来の原材料が入っている商品があるそうです。そのため、月齢が低い場合は、豆乳からの方が安心だと聞いています。月齢が高くなれば(離乳完了期終了頃〜幼児食)、豆腐からでも良いそうです。ただし、保育園などの事情がある場合は、園の給食で出てくる方を使うことをおすすめします。
◇自宅で予防的に行う場合で、上記の量がが不安な場合、1回目は煮汁だけ、もしくはその後1g、2回目は2g、3回目は5g…と徐々に増やしていくと良いと思います。

<醤油・味噌>
自宅で行う場合の例です。医師によっては、発酵食品である醤油や味噌から除去解除をすすめる場合がありますが、ここでは麹や小麦、製品によっては、他の原材料が含まれている場合が多いので、上記の後に行います。
@最初の試験:試験@は醤油を口唇に塗布。次に、2〜5倍くらいに薄めた醤油(数滴〜1ml)を用いて、おひたしにかけたり、野菜煮などのシンプルなものの味付けに用いると良いと思います。1回目はインタールの服用有りで、2回目はインタールの服用なしで同様の試験を行います。
A量のアップなど:薄めた醤油数滴もしくは1mlを用いた場合は、それを増量させるか、徐々に原液に戻してから、量のアップをすると良いと思います。煮汁に用いた場合は、少し味付けを濃くしてみたり、調理形態(煮る・焼くなど)を変えても、大丈夫かどうかを確認していきます。

<注意>
◇醤油や味噌などは単なる市販品よりは、長期熟成のものをおすすめします。アレルゲンの分解率が高まるそうです。また、小麦抜きの大豆醤油(商品選びの参考)などもありますので、いろいろ商品も検討してみると良いと思います(商品選びの参考)。


10.小麦の経口負荷試験 
<大麦>
小麦の前段階として、小麦に類似した大麦からはじめます。大麦を原料とした麦茶、その後、大麦粉を用いた蒸しパン(イーストや酵母不使用)やパンケーキなど、または大麦粒をご飯に混ぜて炊いたものでもかまいません。量をある程度把握できるのは、蒸しパンやパンケーキの方だと思います。詳細は省略しますが、麦茶1さじからはじめ、徐々に量を増やし、50mlくらい飲めるようになったら、大麦を用いた食べ物の試験をします。例えば、パンケーキなら、ひとくちからはじめ、1/16枚、1/8枚、1/4枚、1/2枚、3/4枚、1枚と徐々に量を増やし、試験は週に1〜2回が理想的です。また、パンケーキに混ぜる大麦の量は便宜上、16gにすれば、最初は1gを負荷したことになります。それで、1枚OKなら、32g、48gと増やしても良いと思います。これで最終的に50g食べられることになるので…  

<セモリナ小麦もしくは低アレルゲン化小麦>
セモリナ小麦は海外産の異種小麦、低アレルゲン化小麦は抗原性を若干低くしたもの(ただし、T製品はグルテン量が少し減っているものの、タンパク全体量としては、通常小麦とほぼ同じです)ですが、いきなり、小麦を試すのが不安な方には、小麦の前段階として、試験に用いると良いと思います。小麦がダメでも、セモリナ小麦なら少量食べられる場合もありますから… セモリナ小麦であれば、セモリナ小麦のみからできたスパゲティーがあるので、それを利用すると便利です。低アレルゲン化小麦の場合は、大麦と同様、蒸しパン(イーストや酵母不使用)やパンケーキなどで試験をすると良いと思います。試験法は、大麦のところを参考にして下さい。ここでは、セモリナ小麦について、自宅で行った方法を紹介します。
@スパゲティーの準備:ゆで汁は用いるので捨てないこと。
A自宅で予防的に行う場合で、1回目はゆで汁だけ、もしくは1cm、2回目は約1/2本、3回目は1本、4回目は2本、5回目は5本…とやる方が安心だと思います。
B量のアップ:最終目標はお子さんが食べられる量までだそうです。試験は週に1〜2回が理想です。

<小麦>
うどんを用いて、自宅で行った方法は、上記のスパゲティーと同じなので、省略します。

<注意>
◇国産小麦からできたうどんをおすすめします。一般的に流通している小麦は輸入小麦であり、ポストハーベストおよび添加物がたくさん含まれていることが多いそうで、小麦そのものよりもそちらに反応するお子さんも増えているそうです。
◇うどんは国産小麦・塩というシンプルな原材料のものを選ぶと良いと思います。また、手作りでもかまいません。国産小麦・塩・水で生地をねり、冷蔵庫で1〜2時間寝かせます。その後、適当な太さに切って、ゆでるだけ。形はこだわらなくても良いそうです。
国産小麦・セモリナうどんなどの入手経路の参考。

<二次食品>
他のアレルゲンが除去解除になっているなら、小麦+卵、小麦+乳など他の素材との組み合わせでOKかどうかを確認していきます。蒸しパンやパンケーキに牛乳や卵などを入れることからでも良いと思います。これらも週に1〜2回ずつが理想ですが、小麦の二次食品は多数あるので、週に2回というのは難しくなります。そこで、1週間トータルで上記で食べられた量の程度の範囲内であれば、毎日食べてもOKということにします。食べた量にもよりますが、例えば、ホットケーキなら約50mlなどのように大体の目安でカウントしていけばいいと思います。それを継続的に食べて問題なければ、小麦をほぼクリアーしたと考えても良いと思います。あとは成長に従って、どの程度食べる量が増やせるかの問題となります。

<注意>
◇最初は二次食品も週に2回くらいが妥当です。回転させることがアレルギーの再発予防、アレルギーマーチの予防となります。ただ、入園・入学後、給食などで毎日とらざるを得ない状況も出てくると思いますが、それは家庭内での調節をする工夫が必要となると思います。園や学校でたくさん食べたら、家庭では食べないなど…


11.ソバの経口負荷試験

パティシエールさんがクリニックで行った例を参考にしていますが、我が家では未実施です。
@ソバの準備:100%蕎麦が原料の乾麺(小麦不使用)を準備します。ゆで汁は用いるので捨てないこと。
A最初の試験:試験@は煮汁を口唇に塗布。試験Aは1/2本、試験Bは1本、試験Cは3本、試験Dは5本、試験Eは5本です。1回目はインタールの服用ありで、2回目はインタールの服用なしで、同様の試験を行います(トータルで、約15本)。
B量のアップ:最終目標はお子さんが食べられる量までだそうです。上記の試験と同様に、例えば、20本、30本…と徐々に量を増やします。試験は週に1〜2回が理想です。

<注意>
◇自宅で予防的に行う場合で、上記の量が不安な場合は、1回目はゆで汁だけ、もしくは1cm、2回目は約1/2本、3回目は1本、4回目は2本、5回目は5本…とやる方が安心だと思います。
◇ソバの抗原性は高く、他のアレルゲンと異なり、大人までひきづりやすいものなので、最低でも3〜4歳まで無理に与える必要性のない食材だと思います。誤食があっても、大丈夫かどうかの見極めくらいのつもりで、経口負荷試験をする方が良いと思いますが、試験自体を急いでやる必要性はないと思います。


◇娘の経口負荷試験の経過記録は、こちら


Copyright(c)2005− おでびびはうす All rights reserved.
Templates by 0407