アレルギー・アトピー

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抗ヒスタミン薬(内服:主に皮膚疾患用) No.1

<はじめに>
1.商品名に関して
最初に販売された先発品(商品名の前に☆)および後発品について掲載(添付文書で確認できたもののみ)しております。同一成分・同一薬効でも、製薬業者が異なるため、商品名が異なっておりますので、実用書などを読んでも、医師処方の薬品名が該当しない場合はこちらを参考にして下さい。
2.剤形(商品名のあとの括弧の中)
簡略化のため、記号で示しました。錠剤(T=Tablet)、細粒(FG=Fine Granule)、顆粒(G=Granule)、シロップ(S=Syrup)、ドライシロップ(DS=Dry Syrup)、カプセル(C=Capsule)、液(So=Solution)
3.注意事項
牛乳アレルギーや乳糖不耐症の方のために、「乳糖」を含んでいる薬剤がある場合は明記しました。これら薬剤の中には、コーンやジャガイモでんぷん、着色料などが含まれているものもあります。もし、これらにアレルギーや過敏症がある場合は、必ず薬剤師に伝えるようにして下さい。
(2006年2月末現在)

<抗ヒスタミン薬>
炎症系の化学物質のうち、痒みを引き起こす原因となるヒスタミンの生理作用を抑える薬が抗ヒスタミン薬です。一般的に、アトピー性皮膚炎の患者の血液中には、ヒスタミンの量が増加している傾向にあります。ヒスタミンは痒みを伝える神経細胞終末部や多くの組織の膜表面にあるヒスタミン受容体と結合すると、かゆみや炎症を起します。そのため、あらかじめ、このヒスタミン受容体と薬物を結合させ、あとからヒスタミンがきても、受容体と結合できないようにすることを目的として開発されたのが抗ヒスタミン薬です。受容体の種類により大きく2種類に分けられ、H1拮抗薬とH2拮抗薬があり、日本では後者が胃潰瘍の治療薬として保険適用になっているため、主にH1拮抗薬がアトピー性皮膚炎の治療に用いられています。欧米では、この2種類の薬物の併用が蕁麻疹に効果があるとされています。

<抗ヒスタミン薬(第一世代:古典的抗ヒスタミン薬)の注意事項>
1.適応症
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などのかゆみを伴う皮膚性疾患、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などに効果があります。
2.副作用
一般的に、中枢神経系の副作用(眠気、鎮静作用、倦怠感、頭痛、めまいなど)、胃腸障害(悪心、嘔吐、下痢、食欲不振など)、抗コリン作用による副作用(口渇、粘膜乾燥感、便秘、視調節障害など)が認められます。特に、眠気が強いのが特徴です。
3.禁忌
抗コリン作用が強いため、緑内障、前立腺肥大、喘息がある人には禁忌となっています。小児では成人に比べると、鎮静させるような副作用が少なく、むしろ興奮性作用があるとされているようです。

<実際に処方される抗ヒスタミン薬(第一世代)>
一般名 塩酸ジフェンヒドラミン
商品名 ☆ベナ(T)、レスタミンコーワ(T)
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、硫酸アトロピンなど)
注意事項 ◇ベナ(T)、レスタミンコーワ(T)には乳糖が含まれています
◇低出生体重児・新生児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる可能性が高いので、服用しないことが望ましい
特記 ◇鎮静作用と止痒作用が強い
◇局所麻酔作用、抗嘔吐・めまい作用(動揺病、メニエル症候群に用いる)、筋固縮小作用(パーキンソン病に用いる)があります
◇抗コリン作用と中枢神経抑制作用が強い
◇抗ヒスタミン作用(H1受容体と拮抗薬)とヒスタミン遊離抑制作用が認められています
一般名 テオクル酸ジフェニルピラリン
商品名 ☆プロコン(P)、アギール(S・P)
併用注意 アルコール、MAO阻害剤
注意事項 プロコン(P)とアギール(P)には乳糖が含まれています
特記 抗ヒスタミン作用(H1受容体と拮抗薬)と抗アレルギー作用が認められています
一般名 フマル酸クレマスチン
商品名 ☆タベジール(T・P・S)、アラギール(S)、アルサス(T)、インベスタン(T・S・DS)、キソラミン(T)、キノトミン(T・P)、クレ・ママレット(S)、クレマニル(DS)、テルギンG(T・DS)、ハイニュース(T・P・S)、ピロラール(T)、フルミノール(T)、ベナンジール(T)、マゴチン(T)、マスレチン(S)、マルスチン(T)、マレルミンF(T・S)
副作用 ◇痙攣や興奮の症状が出る場合があります。その場合はすぐに使用を中止して下さい
◇肝機能障害(GTP、GOP、LDHなどの上昇)や黄疸が出る場合があるので、定期的に血液検査を受け、異常が認められたら、服用を中止して下さい
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、硫酸アトロピンなど)、中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤など)
注意事項 ◇アルサス(T)、インベスタン(T)、キソラミン(T)、タベジール(T・P)、ハイニュース(T・P)、ピロラール(T)、キノトミン(T・P)、フルミノール(T)、ベナンジール(T)、マゴチン(T)、マルスチン(T)、マレルミンF(T)には乳糖が含まれています
◇乳幼児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる場合があるので、注意して下さい
◇てんかんなどの痙攣性疾患がある場合は、服用にご注意下さい
特記 ◇催眠作用が少なく、持続性があります
一般名 マレイン酸クロルフェニラミン
商品名 ☆プロダミン(T・P)、マレラミン(P)、マレイン酸クロルフェニラミン(S・P)
副作用 ◇ショックを起こす場合があるので、チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下などが認められたら、服用を中止して下さい
◇痙攣や興奮の症状が出る場合があります。その場合はすぐに服用を中止して下さい
◇再生不良貧血、無顆粒球症を生じる場合があるので、定期的に血液検査を受け、異常が認められたら、服用を中止して下さい
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、ドルキシドーパ、ノルエピネフリン、中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤など)
注意事項 ◇プロダミン(P)、マレラミン(P)、マレイン酸クロルフェニラミン(P)には乳糖が含まれています
◇低出生体重児・新生児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる可能性が高いので、服用しないこと(禁止)
特記 ◇強力な抗ヒスタミン作用が認められています
一般名 d−マレイン酸クロルフェニラミン
商品名 ポララミン(T・P・S・DS)、アニミング(S)、ネオマレルミンTR(T)、ポラジット(S)、マゴチミン(S)
副作用 ◇ショックを起こす場合があるので、チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下などが認められたら、服用を中止して下さい
◇痙攣や興奮の症状が出る場合があります。その場合はすぐに服用を中止して下さい
◇再生不良貧血、無顆粒球症を生じる場合があるので、定期的に血液検査を受け、異常が認められたら、服用を中止して下さい
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、ドルキシドーパ、ノルエピネフリン、抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、硫酸アトロピンなど)、中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤など)
注意事項 ◇ポララミン(T・P)、ネオマレルミンTR(T)には乳糖が含まれています
◇低出生体重児・新生児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる可能性が高いので、服用しないこと(禁止)
一般名 dl−マレイン酸クロルフェニラミン
商品名 ☆ネオレスタミンコーワ(P)、アレルギン(P)、クロダミン(P・S)、コーヒス(P)、ヒスタール(T・P)、ビスミラー(P)、プロダミン(P)、フェニラミン(P)、マレイン酸クロルフェニラミン(S・P)、ネオベナコン(P)
副作用 再生不良貧血、無顆粒球症を生じる場合があるので、定期的に血液検査を受け、異常が認められたら、服用を中止して下さい
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、ドルキシドーパ、ノルエピネフリン、中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤など)
注意事項 ◇低出生体重児・新生児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる可能性が高いので、服用しないこと(禁止)
◇ネオレスタミンコーワ(P)、アレルギン(P)、コーヒス(P)、マレイン酸クロルフェニラミン(P)(メーカー:ヒシヤマ)、ヒスタール(T・P)、プロダミン(P:100倍散のみ)ビスミラー(P)、ネオベナコン(P)には乳糖が含まれています
特記 ◇強力な抗ヒスタミン作用が認められています
◇鎮静作用が少ない
一般名 マレイン酸クロルフェニラミン+各種ビタミン類
商品名 ☆複合D・M(T)
配合ビタミン マレイン酸クロルフェニラミン、リボフラビン(ビタミンB)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB)、ニコチン酸アミド(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB)、ビオチン(ビタミンH)
副作用 再生不良貧血、無顆粒球症を生じる場合があるので、定期的に血液検査を受け、異常が認められたら、服用を中止して下さい
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、ドルキシドバノルエピネフリン、レボドバ
注意事項 ◇低出生体重児・新生児の場合は、中枢神経系の副作用(痙攣や興奮など)が生じる可能性が高いので、服用しないこと(禁止)
特記 湿疹・皮膚炎、痒みを生じている皮膚疾患において、上記のビタミン群の不足・代謝異常が原因として関与していると考えられる場合に用いられます
一般名 d−マレイン酸クロルフェニラミン+ベタメタゾン(ステロイド)
商品名 ☆セレスタミン(T・S)、アプシラジン(T)、エンペラシン(T)、クロコデミン(T)、サクコルチン(T)、セレスターナ(T)、ヒスタブロック(T)、ビヘルス(T)、プラデスミン(T)、ベタセレミン(T)
副作用 ◇誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害(うつ、痙攣、錯乱など)などを生じる場合があります
◇本剤投与中に、麻疹や水痘に感染をすると、致命的な経過をたどる場合があるので、麻疹や水痘の予防接種の有無、既往症があるかどうか、正確に医師に伝えることが重要です。また、服用中は、麻疹や水痘への感染に充分に注意をし、発症している恐れのある患者には近づかないなどの配慮が必要です(感染の既往症の有無に関わらず)
◇幼児・小児への長期投与においては、頭蓋内圧亢進症状が現われることがあります
併用注意 アルコール、MAO阻害剤、ドルキシドーパ、ノルエピネフリン、中枢神経抑制剤(鎮静剤、催眠剤など)
注意事項 ◇ステロイドを含むので、症状の改善を認めたら漠然と服用しないようにして下さい
◇連用投与後、急に中止をすると、発熱・頭痛・食欲不振・脱力感・関節痛・ショックなどを生じる場合があるので、徐々に減量していくことが重要です。もし、離脱症状を生じたら、直ちに服用開始、増量することが必要となります
◇幼児・小児の場合、発育抑制が生じる場合があるので、異常を認めたら、減量もしくは服用を中止して下さい
◇セレスタミン(T・S)、アプシラジン(T)、エンペラシン(T)、クロコデミン(T)、サクコルチン(T)、セレスターナ(T)、ヒスタブロック(T)、ビヘルス(T)、プラデスミン(T)、ベタセレミン(T)には乳糖が含まれています
次頁に続く)


<参考文献>
医薬品医療機器情報提供ホームページ:添付文書情報、独立行政法人医薬品医療機器総合機構
◇中川武正、詳しくわかるアレルギーの薬、p124−130&148−149、法研、2003年
 (この著書の感想はおすすめの本内にあります)


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