アレルギー・アトピー

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外用薬(保湿剤・単軟膏・基剤)

<はじめに>
1.商品名に関して
最初に販売された先発品(商品名の前に☆)および後発品について掲載(添付文書で確認できたもののみ)しております。同一成分・同一薬効でも、製薬業者が異なるため、商品名が異なっておりますので、実用書などを読んでも、医師処方の薬品名が該当しない場合はこちらを参考にして下さい。
2.剤形(商品名のあとの括弧の中)
簡略化のため、記号で示しました。軟膏(O=Ointment)、クリーム(C=Cream)、ローション(L=Lotion、ソリューションも含む)、ゲル(G=Gel)、貼付剤(T=Tape)

(2006年1月下旬現在)

<効果>
これらを使用する主な目的は、皮膚本来が持っている皮膚の改善能力を援助することです。いずれも保湿作用を有します。特に、アトピー性皮膚炎ではドライスキンの症状が認められますが、皮膚表面の水分が減少して、一番外側の角質層がすかすか状態の隙間ができてしまい、皮膚防御機構が壊れてしまっている状態です。そのため、これらの保湿剤によって、角質の水分を保持させること(水分の蒸散を抑えること)が、皮膚炎の治療と予防になります。

<剤形>
◇軟膏
多量に使用すると、べたべたする欠点はあるものの、非常に保湿効果が高いそうです。乾燥部位、湿潤部位(じゅくじゅくとした部位)の両方に用いることができます。

◇クリーム
さらっとしてよいが、皮膚バリア機の増加や保湿効果は軟膏に比べると落ちるそうです。軽度のアトピー性皮膚炎の場合に使用することが望ましい。湿潤した部位(じゅくじゅくした部位)では、湿潤液も吸収してしまうので、使用しないで下さい。乾燥部位にのみ用います。

<使用方法>
乾燥した皮膚や硬くなった皮膚をやわらかくし、潤いを与え、外界からの刺激を守る効果があります。そのため、スキンケアのために単独に用いたり、ステロイド外用薬の作用を緩和させるために混ぜて使用したり、重ねぬりをします。また、脱ステロイドの一環として、ステロイド外用薬を徐々に弱めていく際に、これらの軟膏で薄めてから使用することもあります。

<副作用>
特にはありませんが、まれに、かぶれや刺激感がおこる場合があります。多めに塗ると、べたつき感や衣服の汚れが問題となる場合があります。

<実際に処方される保湿剤・単軟膏・基剤>
一般名 サリチル酸
商品名 ☆サリチル酸(粉末ですが、使用時はO・L・Tとする)、サリチル酸ワセリン(O)
効果・効能 アトピー性皮膚炎、乾癬、白癬、角化症、口囲皮膚炎、角化を伴う皮膚炎や湿疹など
副作用 広範囲の病巣に使用した場合や、乳幼児・小児等への長期・大量使用は副作用が生じやすくなります
特記 ◇31度以上の高温に長時間放置すると、成分の一部が表面に析出してくる場合があります
◇消炎・鎮痛作用があります
一般名 尿素
商品名 ☆ケラチナミンコーワ(O)、アセチロール(O)、ウレア(C)、ウリモックス(O)、ウレパールL(L)、ウレパール(O)、ケラベンス(O)、ベギン(O)、ワイドコール(O)、パスタロン(O・L)、パスタロンソフト(O)
効果・効能 アトピー性皮膚炎、主婦湿疹(乾燥型)、老人性乾皮症など
特記 角質の水分保持量を増加させ、角質を溶解させることで、肥厚している角質層を薄くするなどの効果があります
一般名 ビタミンA
商品名 ☆ザーネ軟膏(O)
効果・効能 角化を伴う皮膚炎や湿疹など
特記 表皮におけるムコ多糖類などの新陳代謝を高め、ケラチン形成を抑制することにより、乾燥化を防ぐ
一般名 ビタミンE・A
商品名 ☆ユベラ軟膏(O)
効果・効能 凍瘡、主婦湿疹(乾燥型)など
特記 ◇表皮におけるムコ多糖類などの新陳代謝を高め、ケラチン形成を抑制することにより、乾燥化を防ぐ(ビタミンAの効果)
◇皮膚の血行を促進し、皮膚温を上昇させ、血管の透過性を高めるとともに、ビタミンAの効果を高める(ビタミンE)
一般名 ヘパリン類似物質
商品名 ☆ヒルドイド(O・G・L)、ヒルドイドソフト(O)、エアリート(C・L)、クラドイド(O・L)、セレロイズ(O)、ビーソフテン(O・G)、ヘパダーム(O・G)
効果・効能 皮脂欠乏症、凍瘡、主婦湿疹(乾燥型)、皮膚炎、かゆみ、発赤、湿疹など
特記 ◇皮脂欠乏の改善や角質の水分保持量の増加(保湿効果が高い)
◇皮膚の血液量増加(血行促進)させるため、凍瘡(しもやけ)や外傷後の腫れや痛みの改善効果
一般名 酸化亜鉛
商品名 ☆亜鉛華軟膏(O)、亜鉛華、亜鉛華デンプン(P)、サトウザルベ(O)、ポチシート(T)、亜デンプン(P)、ウイルソン(O)、亜鉛華単軟膏、カラミン(L)、チンク油(C)、酸化亜鉛(P)
効果・効能 皮膚疾患によるびらん、潰瘍、じゅくじゅくした部位、湿疹、皮膚炎、外傷など
特記 ◇酸化亜鉛が皮膚のタンパクと結合し、皮膜を作るため、収斂、消炎、保護、緩和な防腐作用があります
◇浸出液の吸収作用・分泌抑制作用により、傷口や潰瘍部位の乾燥効果
注意事項 チンク油、亜鉛華単軟膏に大豆油が使われているので、大豆アレルギーのある方は注意が必要
一般名 酸化亜鉛+サリチル酸(亜鉛化・サリチル酸)
商品名 ☆酸化亜鉛・サリチル酸軟膏(ラッサパスタ)(O)
効果・効能 炎症期および落屑期の湿疹、白癬、かゆみ、乾癬など
副作用 ◇広範囲の病巣(体表の約1/5)や長期に使用した場合、アシドーシス、意識混濁などが生じる場合があるので、その兆候が認めれたら、すぐに中止
◇乳幼児・小児等への長期・大量使用は、副作用が生じやすくなるので注意
特記 消炎・鎮痛、収斂作用
一般名 酸化亜鉛+グリテール(脱脂大豆乾留タール)
+塩酸ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)
商品名 ☆グリパスC(O)
効果・効能 湿疹・皮膚炎群、小児ストロフルス、虫さされ、皮膚そう痒症
特記 抗炎症、抗アレルギー作用
注意事項 脱脂大豆乾留タールが使われているので、大豆アレルギーのある方は注意が必要
一般名 酸化亜鉛+液状フェノール(フェノール・亜鉛華リニメント)
商品名 ☆カチリ(L)、フェノール・亜鉛華リニメント(L)
効果・効能 皮膚そう痒症、汗疹、じん麻疹、小児ストロフルス、虫さされ
特記 ◇皮膚炎に対して、防腐、消毒、鎮痒の各作用を有するリニメントとして繁用
◇フェノールの防腐、消毒、鎮痒作用と酸化亜鉛の収れん作用のほか、皮膚面に塗擦すると水分が蒸発してトラガントの薄膜が残り、皮膚の保護作用
一般名 白色ワセリン
商品名 ☆白色ワセリン(O)、白ワセ、プロペト(O)
特記 多くの軟膏基剤として使用
皮膚の保護作用
プロペトは眼科用の精製度の高い基剤で、刺激要素を少なくしてあります
一般名 白色軟膏
商品名 ☆白色軟膏(O)
特記 多くの軟膏基剤として使用
皮膚の保護作用
プロペトは眼科用の精製度の高い基剤で、刺激要素を少なくしてあります
一般名 吸水軟膏
商品名 ☆吸水軟膏(O)
特記 多くの軟膏基剤として使用
皮膚の保護作用
一般名 親水軟膏
商品名 ☆親水軟膏(O)
特記 多くの軟膏基剤として使用
皮膚の保護作用
一般名 親水ワセリン
商品名 ☆親水ワセリン
特記 多くの軟膏基剤として使用
皮膚の保護作用

<参考までに>
ここではあくまで医師処方のものを掲載しています。この中には、市販されているものもあります。市販品では、この他に、オリーブ油、ツバキ油(アトピコ)、コラーゲン(コラージュ)、シソエキス(ユースキン)など多くの製品が販売されています。これらの製品はすべての方の症状に適しているとはいえませんので、薬剤師や医師に相談するか、使用してみて症状が悪化するようであれば、すぐに使用を中止して下さい。


<参考文献>
医薬品医療機器情報提供ホームページ:添付文書情報、独立行政法人医薬品医療機器総合機構
◇中川武正、詳しくわかるアレルギーの薬、p124−130&148−149、法研、2003年
 (この著書の感想はおすすめの本内にあります)


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