アレルギー・アトピー

HOME TOP 掲示板過去ログ 母乳育児 レシピ集 ショップリスト

食事内容と消化器官を強くする方法

1.アレルギー・アトピーっ子の食事内容 
最近は生活が利便になるとともに、食生活の欧米化と外食の機会が増えたことにより、肉・乳製品・小麦・糖分・油脂類などの摂取量が、昔と比べ、はるかに増えています。そのため、昔は1つの食物に対するアレルギーですんでいたのに、多様な食品または添加物などに対するアレルギー症状を起こす子供が増えています。そこで、本来の日本人の伝統的な食生活の再認識をするという意味で、ご飯を主食とした食事内容(素朴な和食)をおすすめします。

◇小麦にアレルギーがない場合、主食にどうしても手軽なパンや麺類(うどん・スパゲティーなど)を選択しがちですが、これはなるべくなら避けた方が無難です。毎日多量に食べることは、新たに小麦アレルギーの可能性を生み出す要因となるからです。そのため、小麦製品を主食として用いるのではなく、毎食にせず、1日1食にとどめる、または2−3日に1度にする、どうしても利用回数が多くなる場合は国産小麦にする、また、小麦ではなく、手作りもしくは市販の雑穀蒸しパン(レシピ参照)や雑穀麺の利用を試みるなどの工夫も必要だと思います。ところで、主食にパンを食べる際、バターやマーガリン、ジャムなどを塗ることになります。また、副食にヨーグルトやドレッシングをつけた野菜サラダをつけることも多いです。もちろん、パン自体(普通の市販の食パン)にもバターやマーガリンなどの脂肪分・乳製品が含まれています。この食事では否が応でも糖分・脂肪分のとりすぎになるからです。とはいえ、子供に手がかかったり、仕事を持っている方なら、ある程度は手抜きもしたいはず… そこで、私のおすすめは、パンは天然酵母を使い(天然酵母で症状が出る場合は、重曹を用いて手作りしたものか、酵母抜きで作った市販品を利用すること)、原料も小麦・酵母・砂糖・塩というような素朴なパンを選び、ジャムも無糖ジャムにすれば、かなり糖分や脂肪分の摂取を控えられると思います。副食の野菜はサラダではなく(生野菜はあまりアレルギー・アトピーっ子には良くないとされるため)、例えば野菜たっぷりのスープにすれば、栄養も充分とれることになると思います。

◇子供の好き嫌いはなるべく気にしないこと。特に、おかずを食べないという悩みが多いと思いますが、人間の食事は重湯からはじまり、お粥、そして、ご飯というように、「米と水」を食べながら生きてきています。だから、ご飯と水分(麦茶・ほうじ茶・野菜たっぷりの味噌汁など)をしっかりとることがとても大切です。ただ、おやつに牛乳(牛乳アレルギーがない場合)やジュースをたくさん与えてしまうと、お腹が膨れ、ご飯が満足に食べられなくなる子もいるので注意をして下さい。極端に嫌がる場合は、アレルゲンであることも多いようです。

◇理想的な食事の組み合わせは、ご飯・味噌汁・漬物・副菜だそうです。ご飯(玄米や雑穀入りでもOK)と野菜たっぷりの味噌汁でお腹を膨らまし、副菜は少しでも構わないそうです。漬物も味噌も日本人の体にあった理想的な発酵食品、つまり、日本人のヨーグルトだそうです。

アレルギーのあるお子さんがいるご家庭では、食事への配慮は人1倍。とはいえ、毎日これだけでは満足がいかないことも多いのも事実です。除去解除がはじまれば、外食もするし、肉類なども食べます。でも、ご飯や味噌汁の香りをかげば、ご飯を食べたくなるということを思い出してくればいいのです。アレルギーっ子には少ないかもしれませんが、最近では痩せていても「ダイエット」と称し、スナック類を少し取るだけで食事をしない若い女性(中高生くらいからで、早ければ小学生から)が増えており、ホルモンバランスの崩れ、骨粗鬆症の原因、老化の低年齢化を引き起こしている時代です。アレルギーがある(あった)からこそ、今のうちから「食の大切さ」を教えていきたいものです。詳細は食物アレルギーの項の食生活の改善を参照のこと。

2.消化器官を強くするには?
アレルギー・アトピー体質の子供は、消化器官の発達が未熟だと言われています。通常、消化器官が弱いとなると、例えば、お粥やリンゴのすり下ろしなど柔らかくて消化のしやすいものを与えると考えがちになります。しかし、柔らかいものばかりを与えていると、まったく消化器官が強くならないそうです。そのため、通常の考えとは逆に、消化のしにくいものや消化酵素の分泌を促進すると考えられる食物繊維をたくさん含む野菜や海草類・雑穀類(稗・粟・キビなど)を積極的に食べさせる方が良いそうです。また、便通を整えることで、腸粘膜の表面に宿便をためないことで、腸内環境を整える効果もあると思います。

上記で、野菜類・海藻類・雑穀など食物繊維の豊富なものが、消化酵素の分泌を促し、消化能力を高めると書きましたが、それ以外にも、腸管にある免疫系の細胞の集まりの器官であるパイエル板の層を厚くする役割があるようです。このパイエル板にある免疫細胞は、IgAを多量に産生・分泌しています。このIgAという免疫グロブリンは、腸管に大量に侵入をしてくるアレルゲンと結合し、体内にアレルゲンが入るのを防ぐ役割をするため、アレルギーの発症を抑える効果があると考えられています。そのため、このIgAの産生・分泌量が少ないと、アレルギーになりやすいようで、一般的に、食物アレルギーをもつアトピー性皮膚炎の乳幼児では、血清IgA値が低くなる傾向があるようです(うちの子ども達も通常の半分程度という低い結果が得らています)。もちろん、腸の免疫器官での分泌型IgAと血清IgAは厳密には異なるそうなので、あくまでも目安ですが… この血清IgA値は何もしなくても、年齢とともに徐々に上昇し、7−8歳頃に普通の子と同じレベルになるようです。でも、親としては、少しでも早く、腸が強くなって欲しいという願いもあるので、海藻類や野菜のみならず、雑穀に含まれる食物繊維をできるだけ普段の食生活に取り入れたいものです。ただし、体調不良時や病気など、消化能力が本当に落ちているときは、雑穀などの食物繊維はむしろ少なくした方が良いと思います。どうしても、落ちた消化能力にますます負担をかけてしまうことになるので、食事内容によっては、未消化のものが増えるので…


<参考>
◇雑穀の重要性の見直しと利用上の注意点
雑穀には、稗、粟(うるち粟・もち粟)、きび(うるちきび・もちきび・ホワイトソルガムなど)、キヌア、アマランス(アマランサス)、大麦など多種類あります。雑穀には消化酵素の分泌を促し、消化能力を高め、パイエル板の層を厚くする役割以外に、ビタミン群・鉄分・食物繊維等の栄養分が豊富に含まれています。私たちの先祖においては(米を主食とするようになったのは、年数的には浅いそうです)、米が充分に食べられなかった時代の主食でもあります。体の細胞の性質は先祖代々のものを受け継いでおり、当時の食生活に大きく影響されています。最近、主食である米にアレルギー症状が増えてきたのも、先祖と異なる米の品種(多様な品種改良の結果によるもの)や雑穀をほとんど食べなくなった影響により、体の細胞が米を受け付けなくなった(異物とみはじめた)ことも起因していると考えられるので、雑穀の重要性を見直す必要性が出てきたのではないかと思います。

ただし、雑穀も穀類です。米・小麦にアレルギー症状がある場合には、特に同じイネ科のものは交差反応を起こす可能性があり、この雑穀すら大丈夫というわけにはいきません。食べても大丈夫な雑穀を選択する、もしくは新たな穀類のアレルギーを生じさせないためにも、毎日同じ種類を食べるのではなく、数種類の回転により、日々積極的にとり入れることを考えないといけません。粟・きびに関しては、米と同様、うるち糸ともち系があります。もち系は抗原度が高くなるので、アレルギー・アトピー症状が出ているうちは、うるち系を利用することをおすすめします。小麦アレルギーがある場合、大麦・はと麦・オーツ麦などにも症状が出る場合がありますので、他の麦類の摂取にも注意をし、症状が出なくても回転をしながら利用することを忘れないで下さい。ところで、これら雑穀は昔からの主食であったにもかかわらず、アレルギー症状を示す子どもが増えてきました。私の下の子が雑穀アレルギーです。それは雑穀に対する消化酵素を、本来、体質的に譲り受けているはずなのに、それが不足している子どもが増えていること、また便利な時代となり、調理に時間をかけなくなったこと(電子レンジでチンなど:雑穀は玄米と同様、じっくりと炊く必要があります)、早食いによる消化不良などが原因だそうです。もちろん、それ以外にも、先祖が多食しすぎていても、2〜3世代を経た子ども達にアレルギー症状として発症することがあるようです。アレルギー発症の原因となる背景などは複雑すぎるので、私にはうまく説明ができませんが… 

だから、米アレルギーがあるときは、昔は雑穀を代替にすすめるところが多かったのですが、最近は従来通りの雑穀や低アレルゲン米などとの回転指導派と、雑穀はNGで、低アレルゲン米のみの利用を指導する派と、病院や医師により、両極端に指導例がわかれているようです。もちろん、中間派もあります。そのため、親の私たちも混乱しますが、お子さんの体質に合うかどうかを見極め、体質に合うならば、上手に利用していくことも1つの方法だと思います♪ 参考までに、雑穀に対する症状の出方の典型例ですが、小麦や米と類似した発症例になることが多いと思いますので、こちらを参考にして下さい。この中でも、顕著な例は、次の通りです。

◎目の周囲の赤み(パンダ様)
◎胸や背中に貨幣状湿疹・環状型湿疹
◎耳切れなど、皮膚がきれやすい←キビは目尻や耳などあらゆる部位、アマランサスは肛門周囲が特に切れやすいそうです

もちろん、これは典型例なので、他の皮膚症状のみならず、嘔吐や下痢などの消化器症状、喘息などの呼吸器症状が出る場合もあるので、それはお子さんの体質によって、見極める必要性があると思います。これは雑穀に限らず、すべての食べ物に共通する原点です。


Copyright(c)2005− おでびびはうす All rights reserved.
Templates by 0407