アレルギー・アトピー

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素材選びの重要性
(検査項目以外の食品によるトラブル事件簿)

食物アレルギーが判明した場合、どうしても検査で陽性が出た食品のみに心を奪われ、それ以外の食品に対して目が届かないことがかなりあります。そのため、「検査陽性のアレルゲンは完全除去をしているのに、どうして症状が改善されないの?」、「卵や乳が食べられないと、栄養不足になるから、毎日豆腐や納豆をたくさん与えた方がいいよ」などの意見も多数見かけることがあります。しかし、アレルギー症状が出るものは、何も検査で調べた項目ばかりではありません。口にするもののほとんど(すべて?)がアレルゲンとなってもおかしくないのが現状です。また、食品の購入先、鮮度、旬などによっても、発症の有無が異なる場合も珍しくありませんし、食べる時間帯などによっても影響されることもあります。そのため、いかに素材選びを行うか、どのように調理して、どのように食べるかということが重要となります。また、アレルゲンと判明した食材の除去は行うけれども、「食べるものがなくなった。栄養がなくなる」という強い不安にかられ、他の特定食品のみを毎日多量にとりすぎることにより、その食品が新たなアレルゲンとなっていることも少なくありません。それを予防するためにも、このサイトでは、「素材選びの重要性」と「回転食の重要性」を掲げていますし、それがアレルギーマーチなどの予防になると思っています。ここでは、離乳食や幼児食を進める上で、この「素材選び」がいかに重要かを理解してもらうために、実際の発症例をもとにまとめてみました。そのため、主なアレルゲンである5大アレルゲン以外で、そのお子さんのアレルゲンとわかっていないものを具体例としています。


(具体例1) 娘
◇アレルゲン
卵白+、ハウスダスト±(皮内テスト:RASTはすべて0) (3ヵ月)
卵白+(皮内テスト:RASTはすべて0) (7ヶ月)
卵白±(皮内テスト:RASTはすべて0) (2歳2ヶ月)
◇除去内容
1歳2ヶ月までは母乳育児のため、母子とも除去食実施。詳細はこちら
卵・卵製品(1歳2ヶ月から除去解除開始)、乳・乳製品(11ヶ月で低アレルゲン化ヨーグルト除去解除、1歳4ヶ月から本格的除去解除開始)、大豆・大豆製品&小麦製品(11ヶ月から除去解除)

食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
オオメマトウダイ
(生協冷凍品)
10・11ヶ月 瞼が赤くなる
湿疹や痒みはなし
直接食べたときの症状(2回とも:スープでは2回ともOK)
体質があわない可能性(他の鯛類はOK)
鯛類はスズキ目
マトウダイはマトウダイ目
鰹節
ほっかほか亭・のり弁
(昆布+鰹節)
1歳7ヶ月 背中に痒みを伴う湿疹
睡眠しづらい
直接食べたときの症状(2回とも:スープとしては未実施)
体質があわない可能性
詳細
外食時の鰹出汁はOK
スーパー・惣菜
コンビニ食
2歳1ヶ月 腹部の痒みと掻き傷 アレルゲン抜きの惣菜のため、食品添加物の可能性
鰹出汁の連続摂取(時々ならOK:鰹節そのものは駄目)
詳細
食品添加物・素材選びが重要
頻回利用は中止
団子汁(工場生産)
(鰹節入り)
2歳4ヶ月 膝裏関節が赤くなる 鰹節をなるべく除いて食べさせるが、完全除去は困難 詳細
鰹節そのものは今後も除去
出汁としては、外食・惣菜のみ
鹿児島産・鰻の蒲焼
(スーパー)
2歳6ヶ月 左瞼が腫れる 普段食べていた鰻の蒲焼(生協大隈産冷凍品)はOK
調理法、素材の鮮度、品質管理、添加物による可能性
詳細
店頭に並ぶまで調理法・素材・品質管理などが重要
スーパーの蒲焼は中止

<参考>
上記以外のマイナートラブルはまだありましたが、省略(鰹がらみが多いので)。メインアレルゲン(卵・牛乳)に関しては、除去解除中その後もトラブルはありました。牛乳は開封後すぐでないと鮮度が落ちるため、飲んだ約1.5時間後にお腹に発疹を経験(1歳11ヶ月)。また、鮮度が良くても、温めて時間が少しでも経過すると軟便(2歳7ヶ月)。ヨーグルトも製品選びをしないと、嘔吐や軟便になります。特に、乳脂肪分が多いのは駄目なようです(2歳7ヶ月・2歳10ヶ月)。


(具体例2) Aさんの息子さん
◇アレルゲン
RASTすべて0 (5ヵ月)
ミルク1、小麦2、大豆2、ピーナツ2、大麦2、ゴマ3 (11ヶ月)

◇除去内容
母乳育児のため、母子とも除去食実施
卵・卵製品、牛乳・乳製品、鶏肉、牛肉、大豆、小麦は除去
(子供が直接接種できるものは、除去開始半年後に徐々に解除傾向)
米に関して、低アレルゲン米、雑穀利用など予防的措置を実施

食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
キス
真鯛
9ヶ月 嘔吐
胃液まで吐ききる
キス・真鯛(スーパーの刺身)
直接1gを食べた3時間後の症状
体質的にあわない可能性
入手先・鮮度・養殖だと餌(抗生物質など)による可能性
二つともスズキ目のため、交差反応した可能性があるので、同じ目に属するものは要注意
11ヶ月時に、キス(生協冷凍品)は食べてもOKとなる
鮮度(冷・解凍がほとんどない)の可能性が高い
真鯛 11ヶ月 ほんの少し嘔吐
(時間経過があるため、嘔吐内容は母乳)
真鯛(生協冷凍品):スープOK→4時間後に1g食べるOK→数時間後、1g食べた4時間後の症状。鯛類はほとんどが養殖なので、その可能性が大 他の鯛類はOK
モロヘイヤ 1歳0ヶ月 湿疹 母乳&直接摂取による症状 あくの強い野菜類は要注意

<参考>
メインアレルゲンのRASTはすべて陰性ですが、豆類およびその加工品(納豆や豆腐など)を食べたあとの授乳後に嘔吐、お寿司の卵焼き(折り詰め)のあとの授乳後では、翌日頬に発疹を経験(9ヶ月)。


(具体例3) Bさんの息子さん
◇アレルゲン
卵白2

◇除去内容
母乳育児のため、母子とも除去食実施
卵・卵製品、鶏肉は除去

食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
キス
鯛類
6ヶ月 頬に多数の赤みが強い湿疹
頬全体が真っ赤
直接ほんの少し食べた半日後の症状
体質的にあわない可能性
旬・入手先・鮮度・養殖だと餌(抗生物質など)による可能性
二つともスズキ目のため、交差反応した可能性があるので、同じ目に属するものは要注意
その後、挑戦していない
8ヶ月現在、旬の時期の「しいら」はOK。「旬の時期」が重要
ほうれん草
トマト
5−6ヶ月 顔に湿疹 旬以外の時期の可能性
抗原度が高い、もしくは仮性アレルゲンに属する野菜のため
旬の時期に挑戦予定
ピーマン 6−7ヶ月 同上 春に数回与えたときは駄目
旬の時期のものならOK
ピーマン以外で、無農薬の新玉ねぎはOK。
「旬の時期・無農薬」が重要
キュウリ 8ヶ月 同上 旬野菜を加熱して与えた後の症状
体質的にあわない可能性
ウリ科は今後の検討課題

<参考>
卵以外のメインアレルゲンのRASTはすべて0ですが、子供が豆腐を直接食べたあとに発疹を経験(生後6ヶ月頃:以降中止)。


(具体例4) Cさんの息子さん
◇アレルゲン
卵白5、牛乳3、りんご2 (5ヶ月)
卵白5、牛乳3、小麦3、大豆2、ゴマ4、牛肉3、ハウスダスト4 (1歳0ヶ月)

◇除去内容
母乳育児のため、母子とも除去食実施
卵・卵製品、牛乳・乳製品、もち米は除去で、油脂類・肉類は控えめ+大豆・小麦(1歳4ヶ月〜6ヶ月頃)
断乳後の息子さんの除去:りんご、大豆以外のアレルゲンを除去


食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
サワラ
カワハギ
ヒラメ
金目鯛
ホタテ
〜1歳6ヶ月 顎を痒がりだす
背中や腰周辺部にみみずばりのような蕁麻疹
夕食直後もしくは入浴後の症状
朝食や昼食時なら比較的大丈夫なことが多い
消化管の消化能力による可能性(朝が一番消化能力が高く、夜は低くなるため)、素材(鮮度、品質管理など)や体調が関与している可能性
「消化能力の高い時間帯」が重要
カレイ 1歳6ヶ月 同上 食べた直後もしくは数時間後の症状
体質的にあわない可能性
鶏ささみ
豚肉赤身
1歳7ヶ月 湿疹が少し悪化
蕁麻疹はでない
食べた直後もしくは数時間後の症状
体質的にあわない可能性
鶏ささみは卵の親であることによる共通抗原の可能性
豚は抗原性が高い食品であること、スーパーなどで肉類をスライスしたり、挽肉にしたりするときは、同じ調理器具(包丁・まな板・スライス機・挽肉作成機など)を用いているため、軽く洗浄した程度では他のアレルゲン(牛肉・鶏肉)が微量に混入している可能性が充分に考えられるため
店頭に並ぶまでに使用した調理器具に微量付着している他のアレルゲンを忘れずに
オートミール
デュラムセモリナ
1歳7ヶ月 蕁麻疹 食べた直後もしくは数時間後の症状
同じ科に属するものに、交差反応が出た可能性が多大
同じ科に属する食品は要注意

<参考>
子供が米や大豆、または小麦・小麦製品を直接食べたあと(ちなみに母乳を通じてはOKと思われる)、遅延型でじわじわと数日かけて悪化している可能性があると考えられるが、特定の食品が原因と判断しづらい状況(〜1歳6ヶ月頃)。現在、幼児食として、麦類は中止、大豆は週に1度程度食べている状況。


(具体例5) Dさんの娘さん
◇アレルゲン
牛乳4、卵1、小麦2、ダニ3、ハウスダスト3 (5ヶ月)

◇除去内容
母乳育児のため、母子とも除去食実施
牛乳・乳製品、卵・卵製品(他の鳥・魚の卵類も含む)、小麦・小麦製品、油脂、ゴマ類、ナッツ類、ソバ、牛肉・牛肉製品、鶏肉・鶏肉製品・他の鳥肉類、甲殻類、軟体類、抗原度の高い食品は厳格除去
大豆・大豆製品、肉類、貝類はほぼ除去(除去食を始めてからこれまでに口にしたのは、豚肉(数回)と猪肉(1回)のみ)


食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
カワハギ 10ヶ月 両頬と顎が水膨れ状に腫れる 直接食べたときの症状(2回目にてはじめて)
1回目はゆでたてを、2回目は小分け冷凍したものを利用したので、鮮度の可能性が高い(旬の素材を利用)
体質的にあわない可能性
鮮度が重要
過敏体質の場合は、旬の時期でも要注意
現在は除去中
アマランサス
キヌア
9ヵ月 目の周囲が真っ赤になる。 風邪で体調が悪いときに食べて発症
(それまでは問題なし:アマランサスの方が症状が強い)
体調により、症状が変化する
二種類とも除去中
<参考>
ミルクに関しては、アレルギー予防用ミルクごく少量でアナフィラキシー(5ヶ月)、MA−1を少量離乳食に用いたところ、4回目にして食べてすぐに口の周囲が真っ赤になる(6ヶ月)、フォローアップミルクを飲んだ子供が遊びにきただけで、下肢全域に蕁麻疹および全身の皮膚症状の悪化(乾燥鳥肌ぼつぼつ:足・腕・お腹・臀部が特にひどい)するという接触性のトラブル(10ヶ月:おすわりやハイハイ、子供の母親に数分抱っこをされたことが原因と思われる)などを経験。


(具体例6) Eさんの娘さん
◇アレルゲン
卵白2、牛乳+(皮内テスト:RASTは0) (5ヶ月)
卵白T3、卵黄1 (10ヶ月)

◇除去内容
母乳育児のため、母子とも除去食実施
牛乳・乳製品、卵・卵製品、鶏肉・鶏肉製品、魚卵は除去


食材(素材) 発症月齢 症状 原因 特記
ブラックジンガー(玄米コーヒー) 10ヶ月 蕁麻疹(虫さされ様の盛り上がった湿疹) 直接摂取ではなく、母乳からの移行 蕁麻疹後、数日間はイネ科(特に米)を除去
サンマ 1歳1ヵ月 おまたが明太子状に赤く腫れる 直接5gを食べさせたときの症状
旬の素材なので、体質的にあわない可能性
過敏体質の場合は、旬の時期でも要注意


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