アレルギー・アトピー

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アレルギー検査(血液検査・皮膚検査)

1.アレルギー検査(検査の種類と調べる内容)
検査には大きく分けて、3種類あります。血液検査、皮膚テスト、誘発テストです。このうち、主に行われる検査は血液検査と皮膚テストです。

@血液検査
a)生化学的検査(赤血球数、白血球数、血小板数、肝機能検査:GTP・GOP・LDH・IgA量など)
アトピー性皮膚炎に関しては、白血球のうち、好酸球,、好塩基球の量が増えていることが多いようです。また、白血球は症状を誘発する化学物質(ヒスタミンなど)を放出するので、その数値を調べることで、アレルギー・アトピーの状態を判断することが多いようです。参考までに、好酸球は遅延型アレルギー、好塩基球は即時型アレルギー発症に関与するそうで、ヒスタミンを含んだ顆粒をもつのが特徴的です。

肝機能検査ですが、アレルギー体質の子供はGTP値、GOP値が高くなる傾向があります。ウイルス性肝炎で示されるほどの高値ではないので、肝炎とは区別できるようです。また、LDH(乳酸脱水素酵素)値が高いことがよくあります。特に、湿疹が全身に広がっている症例の場合が多いようです。LDHは広く体内の各臓器に存在し、主な役割は解糖系(主にグルコースを代謝して、エネルギー産生をする経路)の最終段階に働く酵素です。しかし、種々の原因で臓器に損傷が加われば、生体内組織からの逸脱が起こり、血清中のLDHが上昇します。アトピー性疾患などでは、皮膚の炎症(かきむしりなどが原因)が多く、皮膚病変の広がりに応じて、この皮膚にあるLDHが血液中に放出されて、血液中のLDH値が高くなることにより、湿疹の広がり具合を知る指標となるようです。ただ、これは湿疹の症例を見るための1つの判断なので、アトピー性皮膚炎を調べる検査でないことに注意して下さい。

b)総IgE量の検査(RIST法) 
免疫グロブリンの1種であるIgE抗体は、アレルギーを原因とするアトピー性皮膚炎の主なメカニズムの一つであるT型アレルギー(即時型)に関与しています。胎児のIgE産生量は微量で、母体のIgEは胎盤を通過しないとされています。健常な小児では年齢とともに総IgE値は上昇し、10−15歳位(思春期頃)で健常成人と同じ値を示すようになります。この総IgE量を測定する検査がRIST法です。下記に、年齢別のIgE値の基準値を示します。ただし、これは検査機関により、単位および基準値が異なる可能性がありますので、あくまで目安と考えて下さい。

RIST値 IU/ml
6ヶ月未満 5以下
1歳未満 10以下
1歳 20以下
3−5歳 40以下
5歳以上 100以下
成人 170以下

c)特定アレルゲンに対するIgE量の検査(RAST法)
アレルギー性疾患ではアレルゲンの除去(回避)をすることが治療になるため、アレルゲンの同定をすることが重要となります。アレルゲンに特異的なIgEを検出する方法がRAST法(結果を4段階で示すRAST法と6段階で示すCAP−RAST法)で、下記項目で示す皮膚テストと同様に、特定アレルゲンの検出に汎用されます。アレルギー性疾患が疑われる場合は、総IgE値が基準値の範囲内であっても、アレルゲンに特異的なIgEの存在が確認されることがあるので、是非検査を受ける必要があります。ただし、RAST法では皮膚テストより感度が低く、1度に施行できるアレルゲン数も限定されております(健康保険の関係上)。臨床的には、RASTスコアあるいはCAP−RASTクラスが用いられ、スコアまたはクラス2以上が陽性とされています。

RAST 判定 CAP−RAST
スコア PRU/ml クラス UA/ml
0.34以下 陰性 0.34以下
0.35−0.69 擬陽性 0.35−0.69
0.70−3.49 陽性 0.70−3.49
3.50−17.49 陽性 3.50−17.49
17.50以上 陽性 17.50−49.99
陽性 50.00−99.00
陽性 100以上

c)ヒスタミン遊離量の検査(HRT法)
下記に示す皮膚試験は患者への苦痛や危険を伴う可能性があるため、生体外で安全に行える検査として、上記b)で示した特異的なIgEの量を調べるRAST法が一般的に行われています。しかし、血液中の遊離状態の特異IgEを測定しているために、実際の臨床症状とあわない現実が多いという問題点があります。それはアレルギー症状を誘発する原因となる特異IgEは肥満細胞などの細胞膜表面上に結合しており、そこにアレルゲンが結合すると、ヒスタミンなどの化学伝達物質が細胞内より遊離されるので、遊離IgEを測定しても、結合IgEを測定しているわけではないからです。そこで、このHRT法は、血液中の好塩基球(白血球の1種:ヒスタミンを含んだ顆粒をもつことが特徴的)に結合した特異IgEにアレルゲンを作用させたときに、遊離されるヒスタミン量を測定することで、RAST法よりもさらに原因となるアレルゲンの特定や絞込みが行えるようになりました。そのため、生体外検査ではありますが、体内で起きている実際のアレルギー反応に近い状態での検査をすることが可能となりました。そのため、細胞レベルでの負荷誘発試験(下記で示す誘発テスト)が生体外で安全に行える検査方法であるともいえ、除去解除の目安を知るために、利用される例が多いようです。

測定項目としては、吸入型と食物型の2種類があり、それぞれ10種類ずつのアレルゲンを一度に検査できるようです(個別検査は不可能)。参考までに、吸入型(主にアレルギー性鼻炎・気管支喘息用)としては、ヤケヒョウダニ、カモガヤ、ブタクサ、ネコ上皮、日本スギであり、一方、食物型は卵白、牛乳、小麦、米、大豆です。結果を示すクラスは0〜4があり、上記のIgE検査と同様、クラス0は陰性、クラス1は擬陽性、クラス2−4は陽性です。

d)リンパ球刺激試験 
遅延型アレルギー(隠れアレルゲン)のための検査です。即時型アレルギーとは異なり、IgE抗体を介した反応ではないため、症状が遅く現れたり、症状改善が進まないなどの際の原因模索のために用いる検査です。血液中からリンパ球を取り出し、原因と思われるアレルゲンエキスをリンパ球にふりかけて(食べさせて)、そのアレルゲンに反応をして、増殖するリンパの存在の有無を調べます。現在の医療制度では保健適応ではないため、自己負担となるそうです。

e)IgA量の検査 
免疫グロブリンの1種であるIgAは、血液中のみならず、分泌液(母乳:特に初乳に多く、涙・唾液・気管支粘液・腸管粘液など)の中にも存在し、粘膜局所の免疫防御作用などの役割を果たしています。このIgAを測ることにより、免疫力が正常範囲内で機能しているかを判断する目安となります。特に、腸管において、このIgAは重要な役割を果たしています。腸管(主にパイエル板)にて産生される免疫グロブリンのほとんどがIgAと言われています。このIgAが腸管に大量に侵入をしてくるアレルゲンと結合し、体内にアレルゲンが入るのを防ぐ役割をするため、アレルギーの発症を抑える役割を果たすと考えられています。そのため、このIgAの量が少ないと、アレルギーになりやすいようで、一般的に食物アレルギーをもつ乳幼児アトピー性皮膚炎では、血清IgA値が低いことは良く知られているそうです。

<参考>
IgE・IgA抗体についての詳細は、こちら

A皮膚試験
アレルゲンを同定する方法として、上記のRAST法によるアレルゲンに特異的なIgEを検出するin vitro(生体外)における検査と、皮膚テストによるin vivo(生体内)における検査があります。この皮膚テストは、RAST法に比べると、やや煩雑で副反応(湿疹や痒み、アナフィラキシーショック、喘息など)を起こす可能性も否定できないことから、最近では皮膚テストをせずに、採血のみですむRAST法のみが行われる傾向があります。

しかし、皮膚テストは感度が高いこと、結果判明までに所要時間が短いこと、同時に多種類のアレルゲンを安価に検査することが可能なこと、減感作療法や吸入によるチャレンジテストのときのアレルゲン濃度を決定できることなどメリットもたくさんあります。皮膚テストでは、RAST法と同様に、即時型のアレルギー反応を検出しますが、遅延型(W型)のアレルギー反応を検出できる場合もあります。遅延型のアレルギー検査方法は別にあります。

皮膚テストを行う際は、副反応を予防するために、体調の良い日を選び、少しでも体調が悪いと思う日は検査をやめ、医師による問診にも正確に答える必要があります。

検査方法には次のようなものがあります。プリックテスト(アレルゲンのエキスを腕にたらして、針で表皮に傷を作り、反応を調べる検査)、皮内テスト(アレルゲンエキスを直接皮内に注射して反応を調べる検査で、もっとも感度が良く、プリックテストの約1,000−10,000倍といわれています)、パッチテスト(テスト用の絆創膏にアレルゲンエキスをたらして皮膚に貼り、かぶれが出るかを調べるもので、接触性皮膚炎に適します)があります。判定はパッチテストをのぞき、テスト後、約15-20分で行われます。皮内テストでは、膨疹径9mm以上、もしくは発赤径20mm以上が陽性と診断されるようです。プリックテストの場合は、膨疹径5mm以上、もしくは発赤径15mm以上が陽性と診断されるようです。ただし、小児の場合は、膨疹径3mm以上、もしくは発赤径10mm以上が陽性と診断されるようです。

B誘発試験 
a)経口誘発試験
食物アレルギーがどの程度アトピー性皮膚炎などに関与しているかを調べる試験です。血液検査などでは調べられないW型(遅延型)のアレルギー反応についても調べることができます。RAST法、皮膚検査などにより、食物アレルギーが考えられる場合、最低7−14日間(食べたものは数ヶ月にわたって体内に残るといういう説もあるので、期間的には短いのですが…)、問題となる食品を除去します。入院という環境の変化で皮膚症状が改善する場合もあるので、入院で行われる場合もあるようです。その後、問題となる食物を食べさせ、皮膚炎との関連性を調べる試験です。痒み、蕁麻疹、湿疹、下痢、発熱、ショック、喘息様呼吸などが発症しないかを調べます。即時に反応が出るものもあれば、食後数時間から翌日にかけて出る場合もあります。特に、皮膚炎の場合は、痒みや湿疹に注目して、関連を確認することが多いようです。この場合、できるだけ薬剤(抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬などは4日間、ステロイド薬では7日間以上)を中止していることが望ましいそうです。

<参考>
このサイトでは、自宅で約数ヶ月から1年以上の原因と考えられる食品除去を行い、クリニックや自宅で除去解除をした試験(経口負荷試験)のことです。

b)吸入誘発試験
カビやダニ、ハウスダストなど環境アレルゲンが原因と考えられる場合、実際にそれらのアレルゲンを吸入して検査する方法です。吸入後、喘息様症状、蕁麻疹などを発症しないか調べます。 


2.貧血に関する検査(アレルギーとは関係なし) 
a)血液学試験と生化学試験(赤血球数、ヘモグロビン数、ヘマトクリット、フェリチン、血清鉄)
アレルギーとは関係ありませんが、子ども達に貧血傾向が認められたので、上記の検査をしました。鉄剤の服用により、血液中と体内プールの含有鉄分をアップさせました。母親である私も上記の値は低いので、遺伝かもしれません。この項目に関しては、以後コメントを省略します。


3.検査結果の見方
上記にも書きましたが、アレルギー性疾患では、アレルゲンを回避することが治療の一つとなるので、アレルゲンを同定することは重要です。アレルギー性疾患の場合は、総IgE値(RIST法による結果)が基準値内にあったとしても、アレルゲンに特異的なIgE抗体の存在が確認されることがあります。また、RAST法と皮膚テストでは感度が異なることと、in vitro(生体外)反応とin vivo(生体内)反応の相違により、両者の一致率は約70−80%で、結果が一致しない場合もあります。この場合は、両者の結果や臨床的症状(痒みや湿疹など)などを含めて総合的に判断していくことが必要となります。

<RAST検査に対する疑問の解決のために…>
RASTの結果が信用できないという声を聞きます。これは陽性反応が出ているのに症状が出ない、逆に、陰性反応なのに、症状が出ることがあるからです。これは上記に書いたように、RAST検査自体がin vitro(生体外)反応下で検査をするということが大きく関与していると考えられます。詳細は、こちらに記述しましたので、参考にして下さい。もちろん、生体内のメカニズムは複雑なので、こちらの理由だけで疑問を解決できるわけではありません。でも、結果を単に信頼できない(または、単なる結果だからと安易に望む方向を考える)というのではなく、背景にこのような理由があるからこそ、広い視野をもって、様々な状況に対応して欲しいと思っています。


4.検査結果に対する考え方
a)食物(生活)日誌の記録のおすすめ
検査結果ですが、あくまで目安と考える方が良いと思います。陽性反応が出たけど症状が出ない場合、逆に、陰性反応なのに症状が出る場合があるからです。特に、後者の場合は要注意です。食品の鮮度や調理に使用した調味料などが原因となる場合もありますが、食物日誌をつけ、生活記録や食事内容(その日の体調、天候など環境全般、食べあわせ、生活リズムなど)をメモしておき、原因が何か考える必要があるからです。100%原因解明できるわけではありませんが、可能性のあるものはなるべく排除する必要があります。もちろん、前者の場合も、症状が出ないからと安心するのも禁物です。食べる頻度を控える、もしくは、どの程度までなら食べられるか判断をする、どのような調理形態がいいのかなど考慮すべき点があるし、体調によっては症状が出る場合もあります。これらを把握する意味でも、後者と同様、食物日誌をつけておくと、あとで何かあったときの判断材料として役に立つと思います。また、母乳育児の場合は、母親の食べたものに影響を受けますので、母親自身の食事記録も必要となります。そのことにより、こちらに示したような隠れたアレルゲンの発見にもつながるかもしれません。

<参考>
詳細は、食物日誌のつけ方の項を参照のこと。

b)検査時期
検査の時期については、生後4ヶ月頃から判断可能です。ただ、医師によっては、小さいときは結果が変わりやすいので、生後半年とか1年経たないと駄目といわれることが多いようです。現に、生後3ヶ月未満だとIgEの数値が低い場合が多く、アレルギーであってもたいてい陰性と出てしまうことが多いようです。また、親自身も低月齢から採血することはかわいそうと、抵抗を占めす人は意外に多いものです。しかし、アレルゲンは乳幼児・小児期・学童期・青少年期・成人期と年齢が上がるに伴い、変化するのは当然のことなのです。生まれてまもなくは、胎児期にお母さん自身が食べたものに影響を受けているし、その後、母乳育児であれば、お母さんの食事、ミルク育児であれば、ミルクの成分に直接影響を受けます。離乳食がはじまれば、自分の口にしたものから、外に出る機会が増えてくると、今度は土や砂、動物(猫や犬など)の毛などの環境因子、そして、2−3歳以降になると、食物アレルゲンよりはダニ、埃、カビなど環境アレルゲンに対する抗体が増えてくるというように、原因となる特定の因子が年齢により変化をするのです。

特に、乳幼児・小児期は皮膚が弱い場合が多く、様々な刺激(よだれ・食べこぼし・入浴剤・洗剤など)が原因で湿疹を作りやすいものです。最初はアレルギー性でない症状が多いのも事実です。しかし、これらの湿疹が原因で痒みを生じ、そこにかき傷を作り、皮膚が障害されると、その障害を受けた部分に食物因子や環境因子が触れる割合が多くなります。そこからアレルゲンが侵入をして、IgE抗体を作りやすくなり、アレルギー性に変化することも多くなるようです。もちろん、もともとの体質(遺伝性)もあり、これらに気づかないで、単なる乳幼児湿疹と思い、スキンケアのみでいる場合(乳幼児湿疹のみで終わる場合とアトピー性皮膚炎が併発する場合があるため)は、食事からの影響(母乳・ミルク・離乳食など)が原因で、知らず知らずのうちに食物アレルゲンに対する抗体ができている場合もあります。そのため、少しでも疑いをもったならば、可能な限り、早めに血液検査や皮膚検査を受け、その月齢や年齢における食物因子や環境因子を知ることが早期改善につながり、症状の悪化を抑えることができると思うのです。もちろん、スキンケアは重要です。

c)その他
上記で書いたように、アレルギーによってアトピー性皮膚炎をすべて理解することは困難です。特に、乳幼児や小児の場合、血液中全体の総IgE抗体の量は高くないのに、湿疹などがひどい場合がよくあります。これは血液中の総IgEの量よりも、その中に含まれる極微量のアレルゲン特異的なIgEが存在するだけでも充分に湿疹は起こりうるからです(RAST値が低い場合でも…)。また、上記で書いたように、湿疹はアレルギーやアトピーとは関係のない様々な刺激によって作られ、それをかきむしって傷を作る行為により、増悪が繰り返され、アトピー性皮膚炎に変化する場合もあります。

そのため、少しでも考えられる因子を除去する必要がありますが、むやみやたらの除去で、お母さん自身がストレスをもち、子供に八つ当たりをするようになったり、夫婦仲が悪くなるなどするようであれば、子供自身に多大なストレスを知らず知らずのうちに与えてしまうことになります。このストレスが、また症状を悪化させる原因となることも知られています。これ以外に、かかりつけの医師を信用できない場合、また、症状の良し悪しを繰り返すので、症状が落ち着くためには、長期間かかるのですが、少し薬を塗っても駄目、食物除去を数週間から1ヶ月ほどしたけど効果が認められない、本やネット、人の噂で民間治療がいい、薬膳がいい、温泉療法がいいと聞けば、短期であれこれと変えながら飛びつく人もいます。しかし、人によっては治療に結びつくこともあるかもしれませんが、逆に、症状がますます悪化することがほとんどです。すると、今度は子供の顔や体の肌を見るたびに醜いと落ち込んだり、自分を責めたりすることになり、治療に結びつかなくなることも多くなります。

そのため、信頼する医師を見つけること、自分がこれと信じた(納得した)方法をなるべく続けてみること、なるべく前向きに考えることを心がけることが必要です。また、原因がはっきりせず、治療法に統一性のないアレルギーやアトピー性皮膚炎であるからこそ、何が原因でこういう症状が起きているのかを、自分で解明していく必要があります。そのためにも上記で書いた食物日誌をつけ(明らかにならない場合もあるかもしれませんが)、自分たちの生活を見つめなおす必要があるのです。

d)娘の検査結果
RAST法では反応が出ず、皮膚テストのみで反応がでました。人から見れば、大したことないと思われるかもしれません。しかし、体は素直です。原因となる食品を私が食べ、授乳をすれば、見事に顔に反応が出ます。また、除去解除試験が始まり、自分で食べるようになっても、お腹などに湿疹がかなり出たり、痒がったりしました。除去自体は、原因となる卵だけではなく、複合的な要因も考えられたので、ある程度症状が落ち着く頃までは、多くのものを除去し、辛い思いをしました。1歳を過ぎてから、メインのアレルゲンの除去解除がはじまり、1年がかりでようやくメインのものを少しずつ口にできるようになりました。

しかし、今度は親の手を抜くために、市販の惣菜(卵などのアレルゲンなし)を数日間与えると、痒みがとまらなくなり、肌は傷だらけになりました(たまに食べる分はOK)。原因は保存料などの添加物です。これらは体に良くないものなので、反応が出ること自体は、悪いものを悪い、良いものは良いと認める体の素直な反応なので、あまり気にしなくても良いとのことでした。ちなみに、食物で反応があった卵白ですが、除去期間を含め、少しずつ解除に伴う食物管理の期間とあわせて約2年経過し、ようやく擬陽性として落ち着きました。4歳半ばになり、ようやく加熱が不十分とされるもの(マヨネーズやプリンなど)へのトライの許可が出て、プリンを食べはじめた段階で、まだ半熟や生は禁止です。そして、これからも一人で歩みだすきっかけとなる入学までに、充分体を内面から強くしてあげてねという意味合いです。

しかし、食物アレルギーが落ち着いてきたら、スギ花粉に陽性反応が出ました。環境因子へのアレルゲンの変化です。これは外出を控える、外出後は手を洗うなどで対処する必要があります。とはいえ、娘のIgA値が普通の子どもの半分しかなく、免疫力の発達は明らかに遅れているのは、紛れもない事実です。上記でも書いたように、食物アレルギーの子のIgAが低値であることは珍しくないようですが、7−8歳で普通の子供と同じくらいの値になるというデータもあるので、あまりストレスをためずに、前向きに頑張るつもりでいます。

娘のような例もあるので、低月齢から原因をはっきりとさせ、自分のできる範囲で一定期間除去することにより、ある時期から(少しでも早うちから)食事も少しずつでも食べられるようになる可能性が高いです。症状の程度によっては2−3歳頃になる場合もありますが、遅くても小学校上がる頃までには食べられるようになることがほとんどだと聞いています。

本で青少年期(中学生〜24歳くらい)のアトピー性皮膚炎に関する数症例を読みましたが、幼少の頃からアトピー性皮膚炎や小児喘息などを発症して、ステロイド療法のみで良くなっていたり、一進一退で、その年齢まできて急に症状が悪化した場合、ダニなどの環境アレルゲンのRAST値が高値を示すだけでなく、小麦、米、大豆などの穀類・豆類も値が高くなっていて、この場合は薬物療法で改善することがほとんどなく、長期間の食物療法をとって軽快した例も多くなります。一概には言えないかもしれませんが、特に大人(青少年期)になってからの悪化は、引きこもり現象や極度のストレスを引き起こし、それが更なる悪化の原因を作ることもあるようです。治療に原因療法以外に精神面など様々な分野からのサポートや治療を必要とするため、単なる除去だけでは解決が困難な症例も出てきます。そのためにも、なるべく早い時期から、対処療法(ステロイドなどの表面上の治療)だけでなく、内面からの根本的治療にも目を向けてあげることが大切かなと私は思っています。

また、検査では検出されない症状が出たり、アレルゲンも変化しますが、一定間隔で検査をしたり、食物日誌をつけることで少しでも原因を回避することが可能です。自分がストレスをためて苦労したことから、このようなHPを作っているのですが、なるべくお子さんの症状が少しでも改善することを願って、前向きに考え方をもっていけるように、悩んでいるお母さん方に頑張ってほしいものです !


<参考図書>
◇小林陽之助、食物アレルギーの治療と管理、診断と治療社、2004
◇佐守友仁、アトピー増やしていこう「食べてもいいもの」、農村漁村文化協会、1999


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