アレルギー・アトピー

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食物アレルギーの症状と主なアレルゲンによる皮膚症状の典型例

1.食物アレルギーの症状
食物アレルギーといえば、単に湿疹が出ること(皮膚症状)と思っている方が多いのが現状です。もちろん、皮膚症状が最も多いのは事実です。しかし、食物アレルギーにより様々な症状が生じ、それは体のどの部分(各臓器・各器官)にも起こりうることです。その代表的な症状を下記にまとめてみました。

臓器 症状・疾患
皮膚粘膜 湿疹、赤斑、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、痒み
肛門およびその周囲部の赤み、陰嚢(♂)の赤み、おむつかぶれ
血管性浮腫、しもやけ、ストロフルス
消化器系 口唇炎(浮腫も含む)・口角炎、口内炎、舌炎、流誕、異味感
食欲不振、消化不良、腹痛、下痢、便秘、嘔吐、下血、腹部膨満、血便
食道異物感、胃炎、過敏性大腸炎、反復性臍疝痛、ミルク嫌い
呼吸器系 くしゃみ、咳
喘鳴、気管支喘息、気管支炎、呼吸困難
鼻炎、鼻水、蓄膿症、鼻詰まり、鼻出血
喉頭の浮腫
泌尿器系 タンパク尿、血尿、頻尿、夜尿症、アレルギー性膀胱炎、ネフローゼ症候群
神経系 頭痛、片頭痛、行動異常、めまい、性格変化
アレルギー性緊張疾患症候群、てんかん
骨格系 肩こり、腰痛
眼・耳 眼瞼炎(腫脹も含む)、眼の下のくま、眼の痒み
アレルギー性結膜炎(結膜の充血・浮腫)
循環器系 血小板減少症、アレルギー性紫斑病
血圧低下、心拍数の変動、不整脈、動悸、胸痛
全身性 アナフィラキシーショック:顔面蒼白、痙攣、呼吸困難、血圧低下、活動性低下(ぐったりすること)、意識障害(意識混濁・消失など)など上記のあらゆる症状が連鎖反応的に瞬時に起こること、最悪は死
貧血、栄養障害、発育の遅れ

2.食物アレルギーの関与する疾患
多くの疾患に食物アレルギーが関与していますが、その関与の程度は一律ではなく、上記で書いたように多くの臓器や器官にわたっています。その代表的なものを下記にまとめてみました。

関与の程度 症状・疾患
大部分の症例に関与 アトピー性皮膚炎
食物依存性運動誘発アナフィラキシーショック☆
口腔アレルギー症候群☆、アレルギー性胃腸炎☆
相当数の症例に関与 乳幼児喘息☆、蕁麻疹☆
血管性浮腫☆、片頭痛☆
好酸球性胃腸炎、特発性肺ヘモジデロース
ごく一部の症例に関与 アナフィラキシーショック☆
気管支喘息、アレルギー性鼻炎☆、結膜炎☆、滲出性中耳炎
幽門狭窄症、反復性臍疝痛
起立性タンパク尿、血尿、夜尿症、ネフローゼ症候群、紫斑病性腎炎
☆は、その多くに即時型の反応が関与していると考えられるもの

3.主なアレルゲンの皮膚症状
主なアレルゲンの顕著な皮膚症状を下記にまとめてみました。ただし、これは典型例であり、個人差が大きいので、すべて該当するとは限りませんので(全身的な蕁麻疹など)、あくまで参考例として考えて下さい。もちろん、この皮膚症状以外に上記1で示した症状で現れることも多いので、ご注意下さい。

アレルゲン 典型的な皮膚症状
◇頬、手首、足首以下の末端部に好発、従来、「乳かぶれ」といわれていたもので、乾燥するにつれ、リンゴのように赤い頬
◇汗疹のように点在
◇とびひになりやすい、びらん
◇ストロフルス(1つ1つ孤立して盛り上がった皮疹)、貨幣状湿疹
◇四肢の内側、脇の下、肘関節もしくは膝関節裏、鼠渓部など限定
◇耳や耳介の周囲、耳から顎下〜首部分にかけて赤みをおびたじゅくじゅくした湿疹:痒みが強いため、かき傷多い(出血も多い)
◇蚊に刺されると腫れやすく、大きなしこりとなって残りやすく、改善が長引く傾向
◇滲出性中耳炎(反復性)、反復性扁桃腺炎、副鼻腔炎、蓄膿、風邪、アデノイドが治りにくいなど
牛乳 ◇瞼が腫れぼったい、目の周囲に赤みを帯びた細かいボツボツ
◇涙目
◇盛り上がった皮疹(赤いボツボツとした皮疹で、水っぽい丘疹)が頬からはじまり、胸や背中の広範囲に広がることも多い
◇乾燥性湿疹(がさがさ・粉ふき)になる傾向(慢性化した場合):痒みを伴わない
◇反復性扁桃腺炎、副鼻腔炎、蓄膿、風邪、アデノイド、気管支炎や小児喘息などが治りにくいなど、多くの疾患に関連(特に、隠れ型の場合や除去解除後に顕著)
◇貧血傾向、疲れやすいなど
大豆 ◇脂漏性湿疹(黄色いふけの場合&痒みを伴うことも多い:頭・眉部分)&耳切れ(耳の下)・目尻の切れ:特に、大豆油
◇皮膚のきめが次第に荒くなり、固い苔のような肥厚した皮膚を形成する傾向
◇おむつかぶれ様症状が出やすい(赤みが長引くなど):単なるおむつかぶれと区別しづらい場合も多い
◇背中にざらざらとした湿疹が出やすい、頭や眉毛部分ががさがさしている
◇鳥肌がひどくなったような皮疹(象の皮膚様)が、肩・腕・肘・足・膝にできる
◇痒みが強いので、かき傷が多くなる
◇主婦性湿疹もしくはそれに類似した症状(手の指の湿疹)がでる場合もあり
小麦 ◇目の周囲が赤い(パンダ様症状:赤いぶつぶつ、もしくは白い粉をふいた感じ)
◇口・頬・首の周囲に赤みや皮疹(紅斑様)、口周囲のツッパリ感
◇粉ふき湿疹(牛乳よりきめが荒い鳥肌様らしい)
◇頭部に白いふけ、脂漏性湿疹
◇胸や背中に貨幣状湿疹・環状型湿疹
◇耳の上や後ろが切れやすい
◇滲出性中耳炎(反復性)、副鼻腔炎、蓄膿、風邪が治りにくいなど
◇小麦より湿潤傾向(滲出液がでる・じゅくじゅく):頭、額、頬の外側から耳介◇の前側からどんどん下行する
◇頭部にふけ(乾燥性):小麦よりその傾向が強いらしい
◇胸や背中に貨幣状湿疹・環状型湿疹、手首や足首など末端部にもできる
◇膝が苔状で厚ぼたっくなり、象の皮膚状にみえる
◇目の下や耳の前にびらんを作りやすい
◇激しい痒みを伴うらしい(不機嫌・夜泣きがひどい場合・掻きまくり・出血が多い)、とびひになりやすい
◇主婦性湿疹もしくはそれに類似した症状(手の指の湿疹)
キビ ◇皮膚が切れやすい、目尻・耳などあらゆる部位も切れるそうです
◇小麦・米に似た症状
アマランサス ◇肛門周辺部が切れやすい
◇小麦・米に似た症状
油脂類 ◇脂漏性湿疹(黄色いふけの場合&痒みを伴うことも多い:頭や眉・額・顔面・耳介周辺)
◇頸部、胸、背中に強い痒み、赤いぶつぶつ、ざらつき
◇日頃見えなくても、入浴後に赤いぶつぶつとしてみえることがある
◇肘と膝裏関節部分に痒みを伴う発赤
◇耳切れ、目尻の切れ
◇夜間の痒みが強い場合が多い(眠れないくらい):特に幼児期以降
◇滲出性中耳炎、扁桃腺炎、アレルギー性結膜炎(痒みで眼をよくこする、目やに、日光に当たるとまぶしそう、白目が黄味を帯びるなど)

4.食事(食物アレルギーを含む)が関連すると考えられる、乳幼児に見られる症状
赤ちゃんはよくぐずるものだから、赤ちゃんはよく吐くものだから…などと、世間一般的に言われている症状の中には、食事の関連する症状が隠れている場合もあります。もちろん、その症状の原因すべてが食事ではありませんが、他の原因対策をしても、改善しない場合には、食物アレルギーの可能性も含めた食事の影響を考えてみることをおすすめします。詳細は、こちらにまとめてありますので、参考にして下さい。


<参考>
はじめのいっぽのホームページ(食べ物による症状
中村晋・飯倉洋治編、最新食物アレルギー、p60&117、永井書店、2002
(この著書の感想はおすすめの本内にあります)


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