アレルギー・アトピー

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食事療法を長続きさせる秘訣

厳格な除去食を進めていくことは、現実問題としてなかなか大変なことです。特に、はじめてのお子さんに食物アレルギーが出た場合は、戸惑いが相当なものです(特に、自分達夫婦やその家系にアレルギーの人がいない場合)。また、家族や周囲にそういうお子さんを持った経験がない人達ばかりだと、なかなか除去をするにしても理解が得られず、自分だけが辛い思いをして、除去のための食事作りに専念しながらも落ち込んだり、自分を責めたりします。特に、母乳のため、授乳中から自分も除去食をしている場合は、なおさらです。このような心境に陥りやすい中で、どうしたら除去食を長く続けられるかのヒントを書いてみます。

a)旦那様の協力を得るべし!
そういう状況の中で、除去食を進めるためには、まず一番は旦那様と充分に話し合い、絶大なる協力を得られることが必要となります。母乳育児で自分も除去をしている場合は、食事作りの負担と手間を省くために、なるべく自分と同じ除去食を食べてもらうことが必要で、それでお腹が満足しない場合は、1−2品をスーパーなどの惣菜で我慢してもらうことをおすすめします。惣菜は旦那様が仕事帰りに自分の好きなものを購入してきても良いし、あらかじめリクエストを聞いておくなどすると、旦那様も満足をすると思います。

母乳もしくはミルクの断乳(もしくは卒乳)後は、子どもも1歳を越えてくるので、大人の食べているものを欲しがるようになります。その際は、ごまかしの効くもの(子どもが食べられる同じような食品)を用意するとか、子どもが昼寝をしているときや、子どもに見られない別の場所、もしくは旦那様(自分)が子どもの相手をして気をそらしている間に、自分(旦那様)が食べるという工夫が必要になります。また、言葉が出はじめると、そのものを直接欲しがるようになるので、特に配慮が必要となるため、旦那様との連係プレイは欠かせなくなることが多いです。でも、この旦那様との信頼関係がいったんできると、実家(特に、いろいろ文句の言えない旦那方)に帰省した場合は有利に働くことが多いと思います(自分の実家は自分で強く言うしかありませんので)。あとは根気よく、実家や兄弟姉妹、または近所の友達などに説明をし、協力を得るしかありません。

まだまだ除去食に理解を示さない人が多いのが現状だと思いますが(栄養失調になるなどと文句を言われたり、原材料を考えずに、好き放題に食べ物を子どもに与えようとされることが多いかも)、代替食品などで栄養をきちんと補えることなどを説明すれば、時間の経過とともに理解が徐々に得られるようになると思います。

b)上手に手抜きをすること!
除去食を考えると、手抜きができないと思い込み、精神的に不安な面がでてきます。もちろん、体力的にも疲れます。そこで、一つのおすすめは、いかに少し手抜きをするかです。このコツを得れば、深刻さも少しは解消されるはずです。ただ、自分なりのコツを見つけるまでには時間がかかると思います。私の場合、母乳育児でしたので、断乳をするまでの離乳食(食べる量が少なかったので)は、時間のあるときにストックを作り、小分け冷凍保存をして利用していました。重湯も含めお粥、野菜スープ、裏ごし野菜、湯で野菜などです。生協で裏ごし製品(ポテト、カボチャ、人参など)がある場合は、それらも充分に利用しました。

また、5日ごとの回転食を実行しておりましたので、冷蔵庫の扉に新聞の折込に入る1ヶ月のカレンダーを貼り、7−10日間くらいの使う材料を書き込んでいました。あとは別欄に何がストックされているか(いつ作ったかも含めて)を記入しておき、当日になって悩まなくても良いようにしておきました。雑炊系を主なメニューにしていたので、結構楽チンでした。ただ、離乳食を終え、断乳が終了すると、一気に食べる量が増えるので、5日ごとの回転は難しくなりました。幸い、症状が落ち着いてきていたので、野菜などは1週間単位でなるべく回転し(無駄を省くため、今週買った野菜は来週買わないとか。常備野菜:ジャガイモ、玉ネギなどは除く)、肉類・魚類はタンパク質なので、3−5日ごとの回転となるように、上記のカレンダーを利用しながら、冷凍ストックしております。

食事のメニューは2度手間になるので、親とはなるべく別にしないことです。味噌汁・煮物・煮魚などは同じ味噌とか醤油で作ったものを食べます。もちろん、ハンバーグやカレーなども子どもと同じ卵や牛などアレルゲン抜きのものを食べると、母親自身の負担はかなり減ります。もし、どうしても足りない場合(特に旦那様)は上記で書いたように、スーパーなどのお惣菜を利用したり、生協などの半調理品を使用し、少し脂っぽいものなどを追加すると良いと思います(アレルギーっ子の食事内容はどうしてもあっさり系の和食が多いので)。また、昼食用に、ハンバーグやカレーなどをあらかじめ冷凍保存しておくと、温めるだけなので便利です。

このように、自分にあったコツを見つけると、気負いが幾分減ります。このようなコツを見つけても、自分が体調が悪くなるなど除去食が上手くできないときがあります。この場合、一時的に症状が悪くなることがあるかもしれません。でも、長期的に見て、症状が落ち着き、元気に遊んで夜もよく寝てくれるようであるならば、問題はありませんので、またトライをして、長い目で付き合うように頑張りたいものです。ただ、この場合、湿疹が出る、痒みが出るなどの場合はいいのですが、少しのアレルゲンを含む食品を食べただけでも、アナフィラキシーショックをおこしたり、喘息などの既往症がある場合は、食事制限を厳格に行わないと大変なことになりますので、ご注意を!

c)除去は栄養失調や発育に悪影響を与えないの?
食事制限や完全除去をすると、栄養失調になったり、脳の発達が悪くなると考える人が多く、これらの方法を渋る人がいます。また、「食べるものが何もなくなる」と考えてしまいがちになります。しかし、栄養失調になるような場合は、除去食をする際、他の食品で栄養が充分にとれるということを理解していない場合がほとんどです。卵や牛乳を毎日食べないと、カルシウムやたんぱく質などが足りなくなり、成長に悪影響を与えるという考え方が蔓延していますが、カルシウムは海草や魚類、緑黄色野菜などからも充分に補えます。たんぱく質も魚類、肉類、大豆類など豆製品が大丈夫なら豆腐や高野豆腐などからも補えます。ビタミンなどは野菜や果物以外にも、米に雑穀(稗・粟など)を混ぜて炊くだけでも、補充されます。要はいかに卵や牛乳などにかわる食品を選択するかです。そのため、「食品の除去」という考え方ではなく、「食品の選択の幅を広げる」という考え方をし、今まで食べたことのない食品にも挑戦する機会が与えられたという考え方にすれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか?

特に、現代は飽食の時代で、多くのものが簡単に手に入ります。また、調理の手間を省くことも簡単です。これがゆえんに、様々な食品に対するアレルギーが増えたとも言われています。昔(大正時代以前)は、今のように毎日牛乳・乳製品および卵・卵製品はとらなかったし、米すら毎日食べられない時代もありました。つまり、現代の日本人がこれらのものをとり過ぎているのです。だから、他の食品の選択の幅を開拓をし、バランス良い食事(和食)を心がけることで、このイメージがかなり払拭されることと思います。

d)完全除去ができない場合
厳格に除去ができない場合、加工品など少量の摂取を認められることが多いですが、これをあまり継続して食べ過ぎないように注意をすることが必要です。また、アレルゲンとなる食材およびそれを含む食品が食べられないからと、アレルギーの原因になっていない、特定の食品を毎日多量に食べてしまうと、今度はその食品がアレルギーの原因となる可能性が出てきます。例えば、卵や牛乳アレルギーのため、それらが食べられない代わりに、豆腐や大豆製品、煮豆類などを毎日たくさん食べることが該当します。そのため、一定食品に偏らない、多数の食品を回転させることが重要となるわけですが、患者や母親の能力を超えては除去食や回転食を長続きさせることはできません。あくまでできる範囲を見極め、無理の生じない程度に行うことが必要です。

そのために、最初は「週に1度はその食品を食べてもいいよ」とすることも一つの手かもしれません。週に1度は食べるぞと決めていていても、食べた当日または翌日にお子さんに症状の変化が生じれば、やはり、2週に1度にしようかな、いや、月に1度でもいいやと思うようになり、そのうちに症状がほとんど出なくなってからのお楽しみと、徐々に考え方が変わるかもしれません。また、普段、抗アレルギー薬を服用していないのであれば、その解放日のみにインタールなどを利用して、少しでもアレルギー症状を緩和させることもできます(症状の程度にもよるので、先生との相談が必要)。あと除去食を行うと、徐々に原因となる食物に対する耐性が生じ、少しずつでも食べられるようになる時期がきます(ほとんどの場合、数ヵ月後から1−2年くらいが目安。症状の程度により、長期化する可能性もあり)。これを目標に頑張ってみるのも良いかもしれません。

e)たまには「ハレの日」をつくろう!
完全除去をしている方でも、ほっと息を抜きたいことは多いと思います。特に、アレルギーがあるからと、なかなか外食をする機会(勇気)もなく、除去食作りに専念している場合です。でも、その持久力をずっと続けるのは、並大抵のことではありません。たまには肩の荷を降ろすことも重要です。

例えば、結婚記念日・誕生日など特別な日を「ハレの日」として、自宅での除去食作りを忘れ、家族もしくはご友人とレストランなどで食事を楽しんでみませんか? もちろん、お子さんも一緒、授乳中なら自分もアレルゲンとなる素材を食べることができません。でも、最近は意外とアレルギー対応を快く受け入れてくれるレストランも少なくありません。アレルゲンが多い場合は、完全な対応は無理かもしれませんが、それでも絶対に気分転換になることには間違いありません。この日だけは思いっきり楽しみ、あとは「ケの日」として、普通の除去食生活をすれば良いのです。きっと、こういう日があるだけでも、少しでも前向きに、笑ってお子様と接することができるようになると思います。

ちなみに、主要ホテル内のレストランはあらかじめ連絡をすると、アレルギー対応をしてくれるところが増えました。もちろん、それ以外のレストランも同様です。意外とお近くの和風居酒屋などは、小麦・大豆にアレルギーがなければ、充分楽しめますし、アレルゲンであったとしても、焼魚、イカ焼き、おにぎり(塩結び)など少しでも食べられるメニューがありますので、利用価値大有りです。一部ではありますが、アレルギー対応レストランもしくはオーガニックレストランをリンクしていますので、ぜひ参考にして下さい。


食事療法(除去食)
食事療法(回転食)
除去食のメリット・デメリット
除去する食品と代替食品


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