アレルギー・アトピー

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除去食のメリット・デメリット・注意点

1.除去食のメリット(または行う目的)
アレルギー症状を軽くすること ◇症状の改善という点では、どの年齢においても、効果が期待できること
◇食物アレルギーにより生じる辛い症状(痒み・下痢・咳・鼻水など)をなるべく起こさせず、症状のない日々を送るようにできること
将来のアレルギーマーチ予防 ◇食物アレルギーから、喘息・アレルギー性鼻炎などへの移行予防
免疫寛容の早期獲得 ◇乳児早期(生後6ヶ月未満)における除去開始(完全除去)がより効果的
@食物アレルゲンが増えにくいこと
A検査値が早く低下したり、陰性化しやすいこと
Bダニアレルギーなどになりにくく、アレルギー性鼻炎や喘息などの発症率が低くなること(アレルギーマーチの予防)

2.除去食のデメリット
何を食べて良いかわからない不安・ストレス
栄養不足や栄養バランスの乱れ
発育・発達の不安
◇特定の食品除去のみ指導され、「単なる除去だけを行っている場合」に起こりやすい問題
◇神経質になりすぎて、必要以上の素材まで除去をしてしまうこと
◇周囲からの多くの口出しや情報などに対する不安
<改善対策>
◇「食べられない」という考え方ではなく、「食べられるものを探す」という『素材選び』であるという意識をもつこと
◇除去している素材の代替品が多く販売されているので、それらを活用し、食べる楽しみを失わないこと。
◇正しい知識を勉強し、不安解消を行い、周囲の根拠のない口出しなどに惑わされない強い意識をもつこと
食欲が満たされないこと
単一な献立になりやすいこと
◇除去開始早期は、除去食品を食べたい欲求が大きくなり、一種の中断症状に陥りやすいこと
◇油脂類・糖分を控えた献立になるので、お腹が異常にすくこと
◇塩味のみなど単調な味付け、同じメニューになりやすいこと
<改善対策>
◇おにぎりや蒸かし芋など食べられるものを小分けにして食べること
◇「除去」という意識をなるべく排除すること:「素材選び」であり、他に食べられるものがたくさんあることを忘れないこと
◇素材もしくは調味料などの代替品を利用し、なるべく今までと同様のメニューを食べること(レシピ
◇1つの素材をの調理法の工夫:煮る・蒸す・炒める・焼くなど
◇新たなレシピの模索を趣味のひとつにしてみること
経済的な負担がかかること
調理の手間がかかること
◇代替食品、無農薬・低農薬野菜など素材の価格が高いこと
◇食事以外に環境対策にもコストがかかる場合が多いこと
◇家族と別メニューの場合、最低でも通常の2倍は時間がかかること
<改善対策>
◇外食・遊行費が減るので、それを代替品購入などに補充
◇なるべく家族同じメニューにすること(代替品のコストが高価なものを除く)
◇旦那様には、市販惣菜などの利用(不足分)により手間を省き、調理時におけるアレルゲン混入の予防
家族の理解が得られないこと ◇栄養面・発育・発達などについての文句を言われたり、解決法を説明しても理解が得られないこと
◇説明後、除去食を承諾してくれたものの、影でアレルゲンとなる食品を与えようとすること
◇母親が悪いように言われること
<改善対策>
◇夫婦間の話し合いを充分にすること、二人で知識を得ること
◇義両親・義兄弟・親類などには、相手方からきちんと除去食のことを伝えてもらい、自分の両親・兄弟・親類などには自分からきちんと伝えること
◇話だけでは理解が得られない時、症状が出た時の様子などを写真・ビデオなど映像で見せること
保育園・幼稚園・学校での給食対応が困難 ◇給食対応をどこまでしてもらうかの不安
◇誤食に対する不安:特にアナフィラキシーショック体験がある場合
◇食事中の席を別にすることなど、子供のストレスが心配
<改善対策>
◇給食対応:症状の程度に応じて、単なる除去、可能な限り代替品利用、完全もしくは部分弁当(コピー食)(折り合い給食→弁当除去食弁当参照)
◇誤食については、No.1No.2
◇子供の心境については、こちら
旅行・外食がしづらい ◇アレルゲンの混入がわからない
◇アレルゲン対応のホテル・レストランなどがわからない
◇症状が出ることへの不安
<改善対策>
◇ネット、情報誌などで情報収集
レストラン宿泊施設体験談掲示板過去ログ
◇直接レストラン、ホテルなどに電話もしくはメールをして対応を聞く
◇レトルト市販惣菜や自宅からの冷凍弁当の持込などを検討
◇旅行先の病院情報を収集
◇アレルギー予防、発症時の薬などを予備的に処方してもらうことを依頼
長期の除去食は免疫寛容になりにくいこと ◇検査の結果が以前と比較して、改善されているにもかかわらず、長期の除去を行うこと
<理由>
一定期間の除去により、免疫機能が成熟し、自己抑制ができるようになるにも関わらず、除去を続けることで、抑制する必要性も生じないので、アレルゲンを食べると、症状がいつまでも出ることが多い
<対策>
◇数ヶ月ごと(約半年が目安)にアレルギー検査を行うこと
◇RAST値・HRT値の低下および陰性化、皮膚テストの結果を指標に、負荷試験を行いながら、除去解除を進めること
◇アレルゲンの種類によっては、免疫寛容になりにくいものがあるので要注意(そば・甲殻類・魚類など)
お友達付き合いなどのストレス
(同じおやつが食べられないなど)
<対策>
◇代替品を上手く利用
◇同じおやつをお友達にも分けて、一緒に食べてもらう
◇ある程度、大きくなると、言い聞かせにより、ある程度、我慢することも覚える
◇おやつを食べないルールなどを作る
◇実際の例はこちら
母乳育児の場合は、母親も除去が必要 ◇アレルゲンの乳汁移行がわかっているため
<対策>
◇症状に結びつく場合はなるべく完全除去が望ましいが、部分除去しかできない場合は、インタールなどの抗アレルギー薬を利用すること
◇母親側の未消化が原因となることもあるので、よく噛むこと
◇除去に限界を感じたら、アレルギー対応ミルクの利用も検討をすること(ミルク選びを慎重にすること):ミルクへの移行については、こちら

3.除去食を行う際の注意点

回転食」を心がけること ◇アレルギーの原因とならない素材を、毎日多量摂取することにより、アレルゲンにしてしまう可能性があります。そのため、「多品種少量摂取」を心がけること
◇5日回転が理想的ですが、場合によっては3日回転もしくは要注意のもの(抗原性が高いものやタンパク源)に対しては7日回転がおすすめ
加熱を充分にすること ◇未加熱(生)・加熱不充分(半生)のものは、同じ素材でも抗原性が高くなるため、症状が出やすくなること
◇加熱を充分にすることにより、アレルゲンタンパクに変性がおこり、発症予防となること
◇肉類・魚類だけではなく、野菜類などもできるだけ加熱をして食べること
鮮度の良い素材
低農薬・無農薬などの素材
旬の素材
◇鮮度が落ちた魚や肉類は、仮性アレルゲンの原因となること
◇旬のものを積極的に取り入れること。他の時期が駄目でも、旬の時期のみ食べられる素材がたくさんあります
◇旬の野菜は、冬なら体を内部から温め、夏なら内部から適度に冷やしてくれる作用があります。
◇農薬や化学肥料などで育てられた野菜類・穀類など、もしくは抗生物質などを用いた飼料で育てられた肉類や養殖魚介類に症状を示す場合が多いので、なるべくこれらの使用をしていない素材を選ぶこと
なるべく手作り ◇インスタント食品・加工食品・市販惣菜などには、食品添加物・保存料などが含まれているので、それらに過敏な場合、症状がでます
◇市販品には、卵・牛乳・大豆などアレルゲンとなるものがごく微量に含まれていたりすることもあるので、アナフィラキシーショック経験者は特に注意をすること
◇市販品には油脂・糖分が多いため、アレルギー症状の悪化の原因となる場合があるため


食事療法(除去食)
食事療法(回転食)
除去する食品と代替食品
除去食を長続きさせる秘訣


<参考>
◇上田伸男編、食物アレルギーがわかる本、p153−156、1999
 (この本の感想おすすめ内にあります)


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