アレルギー・アトピー

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アレルギー対応ミルク(治療用・予防用)・乳糖不耐症用ミルク

1.アレルギー対応治療ミルク
牛乳は卵と同様、主な食物アレルギーの原因となっています。牛乳中には特異抗体を作りやすいタンパクが20種類以上存在すると言われています。本来、人間の母乳中には含まれていません(母親の摂取により、乳汁移行はありますが)。それらのうち、特にカゼイン・ラクトグロブリン(α−、β−)・アルブミンにアレルゲン活性が認められています。

新生児期からミルクを利用した場合、早期より嘔吐・下痢・腹部膨満・体重増加不良などの症状が認められ、母乳栄養児にミルクを与えた場合では、皮膚症状(湿疹・かゆみなど)・呼吸器症状(気管支喘息様症状・アレルギー性鼻炎など)・消化器症状(下痢・嘔吐など)を示す場合が多く認められます。上記のような症状が出た場合、あらかじめ原因となるタンパクを消化酵素で吸収しやすい形(低分子量のペプチドまたはアミノ酸)にまで分解したミルクを用いることで症状を緩和することができます。しかし、症状が重度の場合は、これらのミルクにも過敏反応を示すことが多く、大豆からできた大豆乳やアミノ酸で構成されたミルクを使用することになります。

また、ミルクタンパクのみにアレルギー症状が出る場合もありますが、卵・大豆・油脂類など他の成分に対しても症状が出る場合も多く認められます。さらに、牛乳に含まれる乳糖に対する分解能力が極端に低い乳糖不耐症の場合もあり、各症状に適したミルクを選択する必要性があります。

2.アレルギー治療用ミルクの種類と特徴

a)タンパク分解乳
商品名 乳糖 適応 メーカー&特記
ニューMA-1 ニューMA−1 ◇牛乳・卵・大豆アレルギー
◇乳糖不耐症
◇森永乳業
◇乳タンパク(カゼイン)を高度に酵素分解処理
◇分子量:約1,000Da以下、平均約300Da
  MA−1<MA−mi≒ミルフィー
◇ラフィノース入り
◇大豆・卵成分を含まないように配慮
◇タピオカデンプン不使用(2008.3情報)
森永 MA-MI 850g MA−mi ◇牛乳・卵・大豆アレルギー ◇森永乳業
◇乳タンパク(カゼイン・乳清タンパク)を高度に酵素分解処理
◇分子量:約1,500〜2,000Da以下
  MA−1<MA−mi≒ミルフィー
◇乳清タンパク分解ペプチドのため、風味が良く、苦味が少なく、赤ちゃんが飲みやすいように工夫されています
◇ラフィノース入り
◇大豆・卵・魚成分を含まないように配慮
◇ごく微量の乳糖が入っているので、乳糖不耐症の方は使用できません
◇微量の乳糖が入っているため、微量の乳成分で重篤な症状を示す方は、使用の際は要注意です
◇2005年9月発売
低脂肪MA−1 ◇牛乳・卵・大豆アレルギー
◇乳糖不耐症
◇森永乳業
◇乳タンパク(カゼイン)を高度に酵素分解処理
◇分子量:約1,000Da以下、平均約300Da
◇大豆・卵成分を含まないように配慮
◇油に過敏症な赤ちゃん対象
・ニューMA−1:パーム油・パーム核油・サフラワー油・エゴマ油・ヒマワリ油の5種類
・低脂肪MA−1:サフラワー油・エゴマ油の2種類
◇その他の成分の相違
・ショ糖・水酸化ナトリウム(ニューMA−1のみ)
・グリセリン脂肪酸エステル(低脂肪MA−1のみ)
◇入手法:森永さんからの直接購入のみですが、こちらかも購入できます
ミルフィーHP ミルフィーHP ◇牛乳・卵・大豆アレルギー
◇乳糖不耐症
◇明治乳業
◇乳清タンパクを高度に酵素分解処理し、アレルゲン性を充分に低減させたもの
◇分子量:約2,000〜2,500Da以下
        MA−1<MA−mi≒ミルフィー
◇乳清タンパク分解ペプチドのため、風味が良く、苦味が少なく、赤ちゃんが飲みやすいように工夫されています
◇フラクトオリゴ糖とヌクレオチドが配合されています
◇2004年5月発売
ペプディエット ◇牛乳・卵アレルギー
◇乳糖不耐症
◇ビーンスターク・スノー
◇乳タンパク(カゼイン)を高度に酵素分解処理し、アレルゲン性を著しく低減させたもの
◇分子量:約1,000Da以下、平均約300Da
◇卵成分を含まないように配慮
◇大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません

b)大豆乳
商品名 乳糖 適応 メーカー&特記
ボンラクトi ◇牛乳アレルギー
◇乳糖不耐症
◇和光堂
◇分離大豆タンパクが主成分
◇大豆アレルギーの方は使用できません
◇アレルギー治療用というよりは、乳糖不耐症用として用いられることが多いように思います

c)アミノ酸乳
商品名 乳糖 適応 メーカー&特記
エレメンタルフォーミュラ ◇牛乳・卵・大豆アレルギー
◇乳糖不耐症
◇明治乳業
◇精製アミノ酸のみ使用
◇糖質として可溶性多糖類のみを使用
◇牛乳由来成分不使用
◇大豆油・米油不使用
◇浸透圧の問題で、下痢をすることがあります

3.アレルギー予防用ミルクの種類と特徴
→アレルギー予防用ミルクに関する私の考えなどは、こちら

a)赤ちゃん用
商品名 乳糖 メーカー&特記
E赤ちゃん E赤ちゃん ◇森永乳業
◇乳タンパク(乳糖・乳清タンパク・カゼイン)を酵素消化し、ペプチドとしたもの
◇分子量:約3,500Da以下
◇大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません
◇精製魚油を使用しているため、魚アレルギーの方は注意が必要です
アイクレオHI ◇アイクレオ
◇乳タンパクを消化し、ペプチドとしたもの
◇大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません
◇2005年5月発売

b)ママ用
商品名 乳糖 メーカー&特記
   Eお母さん
ミルクティー風味    
Eお母さん ◇森永乳業
◇乳清タンパクを消化し、ペプチドとしたもの
◇大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません
◇ヨーグルト風味とミルク風味があります

4.乳糖不耐症用ミルク

商品名 乳糖 メーカー&特記
ラクトレス ◇明治乳業
◇乳タンパクを使用しているため、牛乳アレルギーの方は使用できません
◇大豆油・大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません
◇豚脂分別油が含まれておりますので、豚に過敏症がある場合は使用できません
ノンラクト ノンラクト ◇森永乳業
◇乳タンパク(カゼイン)を使用しているため、牛乳アレルギーの方は使用できません
◇大豆レシチンを使用しているため、大豆アレルギーの方は使用できません


<参考文献>
森永はぐくみホームページ
明治育児情報ひろば!ホームページ
ビーンスターク・スノー(株)ホームページ
和光堂ホームページ
◇中村 晋、飯倉洋治編著、最新食物アレルギー、p199−202、2002
(この本の感想は、おすすめ内にあります)


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