アレルギー・アトピー

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アレルギー予防を考えた離乳食のポイント!

食物アレルギー予防のための離乳食の進め方を考えると、一般育児書の離乳食の進め方に疑問をもつ内容がいくつかあります。そこで、ポイントをいくつかまとめてみました。

◇しらす、ちりめん、じゃこなど
育児書などでは、魚類は初期(5〜6ヶ月)で5〜10gを目安に与えるそうですが、魚アレルギーが増えている現状を考えると、魚の開始は中期以降(早くても8ヶ月以降)がおすすめです。また、卵アレルギーがある場合は、極力控えた方が良いと思います。魚卵そのものを含みませんが、卵巣があります。卵巣には卵の原始細胞が含まれており、その多食によって、症状が出る場合があるそうです。卵や乳製品が食べられないから、カルシウム摂取のために、通常の離乳食にはよく用いられ、お手軽に利用できる食材だからと、頻回に与える方がいますが、週に1〜2日の回転食として利用することをおすすめします。これらの食材は離乳後期〜完了期頃から、1〜2回湯でこぼして塩抜きをしてからの利用をおすすめします。


◇タラ・鮭
育児書では離乳初期(6ヶ月頃)〜中期頃(7〜8ヶ月頃)からよく用いられる食材ですが、抗原性が高く、症状が出やすい食品なので、離乳後期〜完了期頃(1歳〜1歳半頃)以降がおすすめです。また、鮭は仮性アレルゲンとしても分類され、痒みなどが出やすいそうです。そのため、最初から塩鮭などを買うよりは、生鮭を購入し、塩を振り、数時間冷蔵庫に置いた後、充分に水洗してから利用する方が良いそうです。離乳期の赤ちゃんには、この鮭を2回湯でこぼしてから、3回目にゆでたスープや身を用いると良いと思います。たらなど魚で症状が出やすい場合も同様にすると良いと思います。


◇ほうれん草・トマト
育児書などでは、ほうれん草は初期(5〜6ヶ月)から、トマトは初期〜中期(7〜8ヶ月)からよく利用されています。しかし、これらの食材は抗原性が最も高い食材(アレルギーを起こしやすい食品)であり、仮性アレルゲンの代表的存在です。そのため、アレルギー・アトピー体質がある場合、痒みなどの原因となりやすいので、離乳後期〜完了期頃からの利用をおすすめします。ただし、トマトは旬以外の時期では症状が出る可能性が高いので、離乳期では旬の夏以外はなるべく与えないことをおすすめします。また、ほうれん草は2回くらい湯でこぼすと症状が出にくくなります。トマトはそのまま与えるのではなく、種の部分はなるべく取り除いて、加熱をして与えて下さい。


◇ジャガイモ・片栗粉・バナナ
育児書などではいずれも初期(5〜6ヶ月)からよく利用される代表的な食品ですが、いずれも仮性アレルゲンの代表的な存在で、アレルギー・アトピー体質がある場合、痒みなどの原因となりやすい食材です。ジャガイモや片栗粉は米アレルギーが強く、イモ類しか食べられない場合などを除き、なるべく1歳以降の利用をおすすめします。どうしても早期に利用したい場合は、前日の夜に薄くスライスして、水に浸し、朝までに数回水を交換して、灰汁抜きを充分に行うことをおすすめします。バナナ、キウイなどの南国系の果物は、アナフィラキシーなどの強い症状を引き起こしやすいので、注意が必要です。必ず加熱をして、ごく少量から与えるようにして下さい。また、これらの食材は仮性アレルゲンとしての痒みのみならず、本来のアレルギーとしての発症も増えておりますので、ご注意下さい。バナナは2004年表示義務指定食品の20番目としされました。


◇黄粉など大豆製品
黄粉は離乳中期(7〜8ヶ月)頃から手軽に利用できる食品としてよく利用されていると思います。しかし、黄粉は大豆・大豆製品の中でも、抗原性が高い方のアレルゲンです。また、粉にすることにより、黄粉に含まれる大豆油が酸化を受け、症状が出やすくなるため、1歳以降まではなるべく控えることをおすすめします。

また、大豆・大豆製品は、初期(5〜6ヶ月)から豆腐、早い方で黄粉をはじめ、中期頃(7〜8ヶ月)になると、豆腐、納豆、黄粉で、早い方で大豆や枝豆などが多用されています。しかし、アレルギー予防を考えると、大豆製品は早くても後期(10ヶ月頃)以降に豆腐や豆乳程度で、他はできれば1歳以降をおすすめします。また、大豆製品を始める前に、後期頃から抗原性が少し低い金時豆、白花豆、小豆などからの開始をおすすめします。


◇ゴマ
ゴマは健康食品として有名です。そのため、妊娠中・授乳中に栄養豊富だからと多量に摂取する人や、離乳早期からすりゴマをたくさん与える人も増えています。しかし、ゴマの消化能力は2歳児で2粒程度です。ゴマは月に1〜2回の摂取でも、体質によっては、すぐに感作を受けますし、卵などのように○歳になったから食べられる可能性が低いアレルゲンです。世間の話には乗せられず、なるべくなら最低でも3歳くらいまで与えない方が良い食品だと考えています。学校給食ではゴマやゴマ油が多用されていますので、ゴマに感作されると、給食が食べられなくなる可能性もあります。また、ゴマはアナフィラキシーなどの強い症状が出たり、アトピー性皮膚炎の原因にも大きく関与しているといわれていますので、こちらを参考にして下さい。

また、育児書などでは、ゴマは後期頃(9ヶ月頃)からよく利用するそうです。すりゴマにすることで、1回に10粒以上食べることになりますし、粒よりは腸からの吸収率が高くなりますので、さらに感作能力が高まります。すりゴマを購入した場合は、酸化を受けている可能性が高く、症状が出やすくなります。また、こちらの離乳食に使える食材表には、ゴマ油を中期頃(7〜8ヶ月)頃から利用できるとなっていますが、ゴマ油がゴマの中でも最も感作能力が高い食品ですし、どの油も1歳を過ぎるまで(できれば、離乳完了するまで)は与える必要性がないと考えています。油脂類の多用は、黄色い脂漏性湿疹や耳切れ、湿疹・赤み、強い痒みの原因となる可能性があります。


◇ナッツ
ゴマやそばと同様、アナフィラキシーを起こしやすい食品の代表です。また、感作能力も高く、ゴマやそばと同様、大人まで残りやすいアレルゲンです。アメリカでも3歳までは摂取をすすめていませんし、妊娠中・授乳中のママも除去することを勧めている強いアレルゲンです。ナッツ和えなどを早期から与えないように… また、児童館や幼児施設などでも、節分の豆まきに衛生面を考えて、殻ごとピーナッツが巻かれ、1歳代の赤ちゃんにも普通に与えている人が多いと聞きましたが、気管に詰まらせたり、大豆よりは衛生のはずが、殻をむくときに、逆ボツリヌスなどの感染症にかかる確率も高いそうなので、避けた方が良い食品と考えられます。それはこちらを参考にして下さい。また、ナッツアレルギーを参考にして下さい。

育児書などでも、1歳を過ぎるまで利用しないものかと思っていましたが、こちらの表ではピーナッツバターとして、中期頃(7〜8ヶ月頃)から場合によっては利用できるとなっております。しかし、アレルギーがないと思われていたお子さんでも、1〜2歳頃になってはじめてナッツバターを与えたら、いきなりアナフィラキシーを起こした体験談もあるので、最初に与える時は充分ご注意下さい。


◇牛乳・乳製品、卵・卵製品
育児書などでは、アレルギーがない場合、初期(5〜6ヶ月)で、卵黄が約2/3個、乳製品(ヨーグルト)が約55gを目安に与えることを書いていますが、離乳期の赤ちゃんの腸は未熟で消化に負担がかかります。この時期は栄養を充分に食品から摂取できませんし、腸粘膜の表面を保護してくれるIgAの分泌がもっとも盛んになるのは、生後10〜12ヶ月頃からといわれておりますので、アレルギー・アトピー体質の可能性がある赤ちゃんや、家系にアレルギーの方がいる場合には(花粉症やアレルギー性鼻炎なども含む)、早くても1歳以降をおすすめします。 


◇ゼラチン
離乳初期〜中期頃からよく用いられる食材ですが、牛肉や豚肉由来の成分から作られる動物性由来のもので、特定原材料として、アレルゲン表示推奨にも指定されている食材です。このゼラチンに対するアレルギー症状を示す乳幼児も少なくありません。以前は、3種混合などの予防接種液の安定剤にゼラチンが加えられていたこと、離乳食におけるゼラチンの頻回利用、または月齢が高くなってからのグミやゼリーの多食によるゼラチンアレルギーが多かったのですが、現在は予防接種液がゼラチンフリーになったため、重篤なゼラチンアレルギー症状を起こす乳幼児は減りましたが、離乳食からの摂取には注意が必要です。そのため、離乳期では食物繊維が豊富な寒天を用いることをおすすめします。便通改善やアレルギーっ子の腸を鍛えることにも役立つそうです。ゼラチンアレルギーも長引きます。処方薬・市販薬のカプセル剤のカプセルの基材にはゼラチンが用いられたり、安定剤にゼラチンが用いられていることもあり、万が一、薬が必要なときでも薬が服用できない状態にもなりえないので、注意をして下さい。



離乳食の基礎知識
離乳準備期離乳初期離乳中期離乳後期離乳完了期

<参考>
除去食対応&アレルギー予防用レシピ(離乳食・幼児食&母乳育児中の方用)
食物抗原強弱表(東京医大方式食物抗原強弱表)


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