アレルギー・アトピー

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*掲示板に寄せられたアナフィラキシー体験談*

「アレルギー体質をもつ以上は、誰でもなりうるアナフィラキシーであること、命に関わる事態に発展しかねないこと」を知ってもらうためにも、身近で起こった体験談を掲載したいと思います。アナフィラキシーについての詳細は、こちらを参考にして下さい。

<原因となるアレルゲン>
小児では牛乳(ミルクも含む)(体験談1・5・7・8・12)・卵(体験談3・5・10・11)・小麦(体験談3・5・10・11)、魚の順に、大人では小麦・アニサキス(魚の寄生虫)・蕎麦・卵・エビの順に件数が多いようです。これ以外にアメリカでは主なアレルゲンとなっているナッツ類もアナフィラキシーを起こしやすい食品です(体験談6)。もし、少しでもアナフィラキシーを疑ったなら、周囲の人を呼ぶ、お子さんから離れない、救急車をすぐに呼ぶなどを忘れずに!


<体験談11> Hさんの息子さん
◇アレルゲン
 ・小麦6、卵白5、卵黄3、ミルク3、大豆4、米3など(7ヶ月)
 ・小麦6、オボムコイド6、大豆4、大麦4、ゴマ4、ミルク6、ナス2、クリ2、ソバ3など(2歳8ヶ月)
◇発症原因
 ・パン粥のパン(食パンの白い部分を粉ミルクで煮溶かしたもの)(7ヶ月)
 ・トースターに付着した小麦(1歳6ヶ月)
 ・金目鯛のすり身(製造ラインからの卵の微量混入が原因と予測)(2歳11ヶ月)

息子の場合、アナフィラキシーと認識できたのが2回、認識できていなかった(未遂?)のが1回。その3回の症状をお話します。特に3回目が典型的なアナフィラキシー症状です。

<1回目:7ヶ月>
@アレルゲン
パン粥のパン(食パンの白い部分を粉ミルクで煮溶かしたもの)

A経緯
お昼ご飯に初めてパン粥を食べさせました。食後1時間後くらい、うとうとしている息子を見ると、太ももに蚊に刺されたような赤くブツとしたものを発見。体中を見ると、背中やお腹にも同じような赤みが3〜5個ありました。

B対応
この時点で、私にアナフィラキシーの知識と認識がなく、息子はただ眠いのだと思っていたので、自宅で様子を見ました。しかし、後から考えると、ぐったりとして顔色が悪かったことを考えると、アナフィラキシーの前兆だったのではないかと思いました。その後、食物アレルギーを予測して血液検査を受け、見事に食物アレルギー&アトピーと診断されました。小麦・卵・牛乳・大豆・米・その他色々のアレルゲンが見つかりました。


<2回目:1歳半>
@アレルゲン
トースターに付着した小麦

A経緯
お昼ご飯に初めて5mmにスライスした米パンを1枚食べさせてみました。米パンのパッケージに、「こんがり焼いて食べるとおいしい」みたいなことが記載されていたので、オーブントースターで焼きました。おいしそうに食べる息子を見て良かった!なんて思っていましたが、「いつも大人が食べている小麦パンを焼いていてるトースターで焼いてしまった、大丈夫だろうか…」と頭によぎりました。しばらく様子を見ても、特に変わった症状もなく、「トースターで焼いたくらいなら大丈夫よね」と甘い考えをしていました。しかし、およそ6時間後に突然咳き込みだし嘔吐、全身の腫れ&湿疹&痒み、意識低下の症状が出ました。

B対応
幸いにも通院先が車で5分の場所にあり、自分の足で救急外来を受診しました。発症してからドクターの診察を受けるまでおよそ15分は経過していましたが、時間が経つにつれて息子の意識もはっきりとして、顔の腫れは少し引きはじめました。診断結果は「軽度のアナフィラキシー」でした。全身の腫れ&湿疹&痒みがあるため、点滴をうけ、1時間もすると、すべての症状は治まり、息子はすっかりと元気を取り戻しました。

Cドクターの診断  
息子は極微量のアレルゲンにも反応し、遅延型タイプであろうと診断されました。遅延型はいつ何に反応したのか判断するのが難しく厄介だと言われましたが、命を落とす危険性が高いのは即時型反応であると変な慰めを受けました。この時から、我家からは息子のアレルゲンとなる素材はすべて消えました。かなり厳格な食生活に環境整備、頭がおかしくなっていたのかも…


<3回目:2歳11ヶ月>
@アレルゲン
金目鯛のすり身(製造ラインから卵のコンタミネーションだと思われる)

A経緯&対応    
スーパーで無添加味付けなしの金目鯛すり身を見つけたので、発売元に詳細を問い合わせた上で購入後(原材料を大丈夫と判断したため)、ハンバーグを作って夕食に食べました。30分後にパパとお風呂に入った息子の機嫌がやたらと悪く、私がお風呂場に様子を見に行った時点で、息子の顔がパンパンに腫れていて、すっかり別人になっており、みるみるうちに全身の腫れ、湿疹、痒み、咳き込みを発症しました。かなり辛かったのか、「ごめんなさい、ごめんなさい」と私に言いながらすがりつく息子、そのうち声も出なくなり、意識が低下しているのかグッタリとしました。胸からはゼーゼーした音が聞こえ、直ぐにアナフィラキシーであると判断して、救急車を呼びました。その間に担当医から処方されていたセレスタミンをスポイトを使用して流し込みましたが、意識が低下しているので、1回目は口元から流れてしまいましたが、2回目にすべて飲ませることができました。救急車が到着するまで、息子に声をかけても、うつろな目でほとんど意識がない様子でした。救急車到着まで10分は経過していたと思いますが、救急隊員は息子の様子を見ても、非常に冷静に診察をしていました。電話でも話したのに、再度救急隊員に同じことを説明、「いつ何を食べて、いつ頃、どんな風に発症、何を飲ませたか」。こちらからかかりつけの医師の病院に搬送して欲しいと伝えると、急遽、受入を要請して許可が下りました。担当医の名前を聞かれたのに、私もパパもパニックで名前が思い出せませんでした。結局、お薬手帳を開いてから思い出しました。とにかく早く病院に連れて行って欲しかったのに、救急隊員の対応が遅く見えました。それだけ私達が慌てていたのだろうと思います。救急車の中で息子の診断をした隊員が、「意識低下の様子、脈は少し早く、呼吸はゼーゼーして…」みたいなことを受け入れ先に伝えていました。「いつもと違った様子は他にありますか?」と聞かれ、「唇が青い」と伝えました。息子の脈は早いといっても、正常範囲でありましたが、顔色が白く、唇が紫色になっていました。通常、搬送する時はストレッチャーに乗せて行くのですが、子供が安心するので、母親が抱いても良いと言われ(母親を落ち着かせる意味もあったかも?)、私も息子を離す気にはなれなかったので、抱いたまま病院に向うことになりました。病院までの道のりを、どんなに遠く感じたことでしょう。

人の死に目を経験したことがありますか? 目の前で人が息を引き取る瞬間を見たことがありますか? 私はあります。色々な場面があると思いますが、私が経験したのは、苦しまずにまるで眠っていくように息を引き取り、身体は温かいのに、顔色が白くて、唇が紫色になります。息子の様子を見ながら、まさにその状況を思い出し、息子はこのまま私の腕の中で死んでいくのか…とさえ感じました。後日思えば、死んでしまうほどの状態なら、私が抱いていられるわけがないんです。でも、その時はそう感じました。パパも私もずっと涙が止まりません。

救急隊員も唇の色の悪さは指摘しましたが、セレスタミンが効きはじめたのか、呼吸が正常になりはじめ、手や足の爪にチアノーゼ反応がないので、血圧や呼吸状態を随時見ながら、「大丈夫ですよ」と励ましてくれました。病院までは15分程度で到着、直ぐに診察をしてもらい、アナフィラキシーキシーの診断を受けて、点滴と酸素吸入をしました。点滴と同時に酸素吸入をするのですが、もうろうとしながらも目を開けた息子は、自分の手で酸素吸入を持ちはじめました。必死に酸素を吸う息子を見て涙が出ました。それだけ苦しいんだね。でも、もう大丈夫、そう思うと、また涙が溢れてきました。しかし、1時間点滴を受けても、顔の腫れや体の赤み、湿疹は治まらず、結局1時間40分ほど点滴を受けることになり、すべて終わる頃には息子の意識も大分はっきりとしてきました。2日間ほどはおとなしくしていた息子ですが、3日目にはすっかり元気を取り戻していました。親の私達からすれば、3回目は十分すぎるほどのアナフィラキシーだったのですが、ドクターから見れば、それでもマシな症状だったようです。もっと過激な症状が出てしまうこともあるのです。

主にアナフィラキシー経験について書きましたが、アナフィラキシーの2、3回目はワタシの不注意としか言いようがありません。防げたにも関わらず、うっかりとした気持ちと、気の緩みから引き起こしてしまったことで、息子にとても辛い経験をさせてしまいました。アナフィラキシーはどんな些細なことがきっかけで発症するか分からないこと、「そんなことで」、「そんな分量で」という甘い考え・認識のなさが引き起こした最大の原因です。 

そして「遅延型反応」でのアナフィラキシーはほとんどどありえないというドクターも中にいます。今の担当医はそのように言いました。でも、現に息子は発症しました。遅延型であることは、親の私が一番感じていたことです。それは毎日食事を食べさせ、毎日肌の具合を見ている私がいうのですから、間違いありません。極微量のアレルゲンが体質にあわない子供はたくさんいるはずです、そして、それに気がついていない親やドクターもいるのではないかと思います。 

<参考>
アナフィラキシーの発症のタイプには数種類あります。Hさんが書かれているように、即時型(数分〜2時間以内)、遅発型(6〜8時間後)、遅延型(24〜48時間後)、二相性(即時型のあと、半日後くらいに再度悪化)の少なくとも4種類があります。もちろん、イレギュラーな発症をするタイプもあるかもしれません。上記での2回目のアナフィラキシーは遅発型もしくは遅延型(上記では24〜48時間と書きましたが、6時間後くらいからはじまる場合もあり)であると思われますので、即時型だけがアナフィラキシーではないことを認めてもらう必要性があります(参考文献1参考文献2)。


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