アレルギー・アトピー

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吸入抗原・接触抗原&調理器具などからの微量混入

食物アレルギーにおける症状のひとつで、意外と知られていないのは、この吸入抗原・接触抗原・調理器具などからの微量混入です。「本人さえ口にしなければ問題ない」と考えている場合がかなり多く見受けられ、「除去しているのに、症状が改善しないのはなぜ?」、「ミルク育児だから、母乳経由も本人摂取も考えられないのに、なぜ?」などの声を聞く機会が多いです。軽度の場合はあまり問題になることはありませんが、微量のアレルゲンに過敏もしくは重症(アナフィラキシーショック経験者)の場合は、この吸入・接触抗原による皮膚もしくは呼吸器経由の微量アレルゲンが問題となる場合がありますので、ご注意下さい。

体験談1体験談2体験談3体験談掲示板を設けましたので、あわせて参考にして下さい。


1.吸入抗原
食べ物の微量成分を吸い込むことによって発症する場合があります。この微量成分を吸入抗原といいます。周囲の人がアレルゲンとなる成分を食べることにより、その人の歯茎や口腔内に微量成分が残り、それが唾液とともに飛散したり、室内でアレルゲンとなる素材を調理することにより生じた煙や湯気によっても発症をすることです。この微量抗原を吸い込むことで、主に呼吸器系の症状(喘息・鼻水・鼻づまり・咳き込み・くしゃみなど)が出ることが多く、また飛散した微量抗原が顔などの皮膚につくことで(これは下記2の接触抗原に分類されます)、アトピー性皮膚炎が悪化をしたり、新たに湿疹、赤み、痒みなどを生じる場合があります。

例えば、そばアレルギーの方が手打ちそば屋さんの店内に入った場合、ピーナッツアレルギーの方が落花生を用いて豆まきをした場合などが有名な吸入抗原による発症例です。前者は店内に飛散するそば粉やそばをゆでる湯気、後者は豆まきで飛散する落花生の殻の微粉末(目に見えないような…)をそれぞれ吸入したことが主な原因だと考えられます。動物の毛や皮垢などの飛散したものを吸入しても同様に発症する場合があります。

◇具体例 体験談1・4・57・8

2.接触抗原
周囲の人が食べたり、調理をすると、その微量成分が腕や手についたり、床に食べこぼしが落ちたりします。その状態で接触をすると、その接触部分に、赤み・湿疹・痒み・アトピー性皮膚炎の悪化などの症状がでる場合があります。

例えば、アレルゲンとなる食品の調理途中に(特に、油での調理)、子供がぐずり、手を洗わなかったり、その調理中の油が飛び散ったエプロンをつけたまま、抱っこをした場合、他の子がお菓子を食べこぼした床の上を赤ちゃんがハイハイした場合、エプロンにすりつけた顔や手で触った部位、またはハイハイした赤ちゃんの手足など床と接触した露出部分にのみ症状が出る場合です。

また、幼稚園・保育園などで遊ぶ小麦粘土やとうもろこし粘土など、アレルゲンとなる素材でできた粘土を触ることで、発症する例も多く見受けられますので、ご注意下さい。また、動物を触ったり、動物の毛が落ちているところをハイハイしても同様に発症する場合もあります。

◇具体例 体験談3・4・5・67・8 

3.調理器具による混入
フライパンは油が染み込んでおり、その油に含まれる微量成分の混入を取り除くことができないので、必ず新しいものを準備することをおすすめします。また、鍋は充分に洗えば大丈夫な場合もありますが、油料理をしているのであれば、買いなおした方が無難です。このフライパンなどに染み込んだ油が、調理途中の油の中などに染み出して、発症する例は少なくありません。

◇具体例 体験談2

4.対策
◇アレルゲンとなる食品をなるべく家庭内に持ち込まないこと。つまり、患児の前でなるべく食べない・調理をしないこと
◇家族が食べる場合は、使い捨ての紙皿・紙コップなどを利用して、食べ終えるとすぐに密封して廃棄すること
◇家族が食べた場合や調理をした場合、歯磨きや手洗いを徹底してから、子供に接触をすること
◇重症の場合は、アレルゲン入りの食材は、同じ部屋で食べないこと
◇食べたら着替えをするくらいの心構えが必要な場合もあること
◇床をきれいに掃除すること
◇調理器具、特に油料理をしたことがあるフライパンや鍋などは新しく購入すること(100円ショップのものでOK)
◇アレルゲンのない他の子供が立って歩き回るような食べ方をなるべくやめさせること
◇お手ふきなどを個人専用にすること
◇小麦粘土やトウモロコシ粘土などを使う時は、必ずそのお子さんが安全な素材でできた粘土を用意すること(参考
◇落花生は大豆より抗原性が強いので、落花生を用いた豆まきをやめること(参考
◇動物との生活の場をなるべく共有しないこと(参考


<参考>
角田和彦、アレルギーっ子の生活百科のホームページ
角田和彦、アレルギーっ子の生活百科第3版、近代出版
(この著書の感想はおすすめの本内にあります)


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