母乳育児

HOME TOP 母乳育児Q&A アレルギー・アトピー 掲示板過去ログ ショップリスト

赤ちゃんの成長と発育(体重増加)

1.母乳のみで育てているが、体重の増加が悪いと指摘された場合
◇体重増加のみが「赤ちゃんの健康の目安」ではないことを認識しましょう!
一般的に、体重増加が「赤ちゃんの健康の目安」のように考えられています。しかし、身長から大きくなる赤ちゃんもいれば、体重から大きくなる赤ちゃん、バランスよく大きくなる赤ちゃんがいると思います。その際、母子手帳に掲載されている発育曲線の標準の範囲内にどうしても入らないといけないという考え方が常識のように考えられています。でも、良く考えてみませんか? 周りを見回して下さい! 体格なんてばらばらでしょう… 太っている人、やせている人、普通の人、背の高い人、低い人などがいます。赤ちゃんにだって、こういう個人差があっても不思議ではないはずなのに、成長が順調かどうかを容易に知る目安が欲しいがために、どうしても型にはめようという嫌いが生じるのです。

例えば、保健所やデパートなどの育児相談や小児科での○ヶ月検診で、「少し基準からはずれているけど、この赤ちゃんは元気だから大丈夫よ」と言いたい保健師・医師・看護師はたくさんいると思いますが、万が一、あとで何か問題があった場合に、文句を言われても責任が取れないので、型(基準)にはめざるを得ないのが現状のようです。実際に後日、激しく文句を言いにくるお母さんも多いようです。でも、赤ちゃんのおしっこがきちんと出て(おむつをかえるごと:目安は最低1日6−8回)、普段と変わりなく、元気に遊んだり、泣いたり、笑ったりしている限りは、多少のずれがあっても大丈夫。いずれ、追いつきますから・・・

◇なるべく体重計を購入・レンタルしないようにしましょう!
ここで一番いけないのは、お母さんが体重の増え方を気にしすぎて、授乳ごとに体重計に乗せることです。赤ちゃんは本当にお腹がすいてたくさん飲むこともあるし、単におっぱいをくわえたいだけで、あまり飲まないこともあります(自分達の食欲や食事量が1日の3食で異なるように…)。授乳ごとに計ると、「さっきは100mlも飲んだのに、今は20mlしか飲んでくれない。母乳が出ていないのかな?」などなど不安が募るばかりで、お母さんの精神状態がもちません。そこで、私がすすめるのは、なるべくなら体重計を買ったり、レンタルをしないことです。そして、体重を量るのは、○ヶ月検診のときか、1ヶ月ごとにスーパーなどにあるベビーコーナーでの体重計で充分です。

特に、低月齢の赤ちゃんの場合は、1ヶ月あれば確実に体重は増えているので、安心できると思います。でも、どうしても1ヶ月ごとでは我慢ができない場合は、1週間ごとがおすすめです。それでも気になる場合は、1回ごとではなく、1日トータルの授乳量を知る程度(毎日ではなく、週に2−3日程度)にとどめる方が無難かなと思います。とはいえ、毎日同じ量を飲むわけではないので(自分達の食欲のことを考えてみて下さい)、多少の増減には目を閉じて下さい。あと、生後半年位から1歳くらいになると、体重の増加がわずかになる場合があり(おすわりやはいはい、つかまり立ち、たっちなどにより、エネルギーを要するため)、成長に対する個人差が大きくなります。身長は伸びても、本当に微量しか増えない子もいるので、こまめに気にするのは、生後半年(離乳開始時期頃)くらいまでで充分だと思います。ちなみに、うちの子は1歳前から1歳半くらいまでほとんど体重が変化しておりません(参考)。

また、1ヶ月検診までは、1日平均30−50gの体重増加といわれていますが、これは主にミルク育児の場合です。母乳育児または母乳をメインとした混合育児では、もっと少なく、1日平均15−20g程度増えていれば充分だと考えられています。飲み具合や体重増加は赤ちゃんの体質によって異なりますので、他人と比べるのではなく、おしっこも1日6回以上出て、元気でご機嫌ならば、自分のお子さんの成長のペースを気長に見守ってあげる姿勢が重要となります。あくまで、成長の過程は1通りではありません。10組の母子がいれば、10通りの母乳育児があるわけで、型にはまらない育児を楽しんで下さい。

赤ちゃんの体重の増え方は、個人差が大きく、様々です。これはもともとの出生体重が、2500g以下の赤ちゃんもいれば、4000g前後の赤ちゃんもいるわけですし、飲み具合や体重増加は、赤ちゃんの体質によっても異なります。特に、母乳オンリーで育てている赤ちゃんは、小柄な場合が多いのかもしれません。もちろん、大きな子もいますが… ミルクのみの場合は、割りとふっくらとして、大柄の子が多いように思います。これはミルクが哺乳瓶から楽に飲めることが原因で、赤ちゃんは満腹になっても惰性的に口にしていることがあります。そのため、欲しい分(赤ちゃんが本当に必要とする量で、メーカーの規定量ではない)以上に飲んでいる可能性も否めません。そのため、ミルクオンリー・混合の赤ちゃんの方が、母乳育児の赤ちゃんよりも大きくなる傾向があります。もちろん、母乳の場合でも、あっさりとした食事を心がけていない場合は、糖分や脂肪分が多く含まれ、大き目の体格になる可能性があります。

ところで、上記の発育曲線ですが、母乳オンリーの子を標準として作られているわけではありません。すべての赤ちゃんの統計を出して算出しているわけです。ミルクオンリーや混合の赤ちゃんはたくさん飲むため、体重が増加しやすい傾向にあり、どうしても母乳育児の子より大きくなってしまう傾向にあります。でも、指導する側も授乳の方法の違いをほとんど考慮しないし、母乳育児に対する正しい理解があるわけではないので、当然のごとく、「体重の増えが悪いので、ミルクを足しなさい」とか、「母乳が出ていないんじゃないの?」と平気で言えるわけです。そこで、体重増加に悩み、その指示を受け入れて、ミルクを足すと、ますます母乳の出具合が悪くなるという悪循環になるわけです。

◇その他
雑記で紹介しましたが、最近の研究では、母乳育児を最低6ヶ月以上続けることで、子供の肥満の防止(生活習慣病の予防)につながるという報告があります。もちろん、成長期の食事内容に大きく依存していることはいうまでもありませんが、きちんとした母乳育児をしていれば、体の引き締まった子供になる可能性が高いのです。だから、体重の増え方が極端に悪いとか、機嫌がいつも悪いとかいうのでなければ、「体重の増加が悪い」、「標準曲線から外れている」という発言は、なるべく聞き流しましょう!

2.成長のパターン
体重増加のみが成長の目安と考えている医師、保健師が多いのは事実です。もちろん、育児中のお母さんたちも同様です。しかし、成長は体重のみではなく、身長のことも考える必要があります。そのため、ミルクや母乳をたくさん飲んだからといって、必ずしも体重のみが急激に増えるわけではありません。

成長のパターンには、「体重のみが増加する時期」と「身長のみが伸びる時期」の2つの山があります。体重が増加する時期には、身長の伸びが停滞し、逆に、身長が伸びる時期には体重増加は停滞する傾向にあるようです。そのことを考慮せずに、体重が増えないから、母乳が足りないんだと思い込み(または指導され)、ミルクを足している方が多いと思います。しかし、体重増加の停滞期に、いくらミルクを足しても、赤ちゃんの体重はほとんど増えず、脂肪細胞を増やすのみです(この細胞数の増加が、肥満の原因とされています)。そのため、おしっこがきちんと出て、お子さんの体調が良い、元気で笑顔で遊んでいるなら、体重が多少増えなくても、問題がないのです。それは、その赤ちゃんなりの成長をしているからです。だから、成長が悪い(体重が増えない)と指摘をされたから、すぐにミルクを足すのではなく、あくまでお子さんの状況を見て判断するようにして下さい。そうしないと、せっかく出ている母乳が出なくなる原因となったり、ミルクを増やし、母乳の回数を減らすことで、質の低下を招く最大の原因となります。



Copyright(c)2005− おでびびはうす All rights reserved.
Templates by 0407