母乳育児

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離乳食・幼児食の進め方

1.離乳開始時期の目安
<離乳準備>
保健相談所や病院・薬局・スーパーなどに派遣されている企業の栄養士の指導によると、離乳食は5ヶ月頃からはじめて、その準備のために、果汁や野菜スープを2ヶ月頃から与えることをすすめられることが多いと思います。最初の子供で、育児に「どしろうと」な私は、指導通り、2ヶ月から果汁を与えはじめました。離乳食も5ヶ月からはじめないといけないように考えていました。育児書にも書いてあったので、それがほぼ親の使命のように思ってました。しかし、乳児湿疹がひどくなり、小児科に行くと、卵アレルギーのあることがわかり、栄養指導を受けることになりました。詳しくは、アレルギー・アトピーの項で書きますが、私は2ヶ月からはじめた果汁や野菜スープを与えはじめましたが、途中で、離乳食開始までやめてしまいました。もちろん、育児書を読むと、それが罪のように思えることがあり、たまにあげてしまうこともありましたが、今となっては、与え続けなくて良かったなということはもちろんですが、赤ちゃんの状態に応じた指導やアレルギー・アトピーに配慮した指導法が世間的に早く浸透してほしい気持ちで一杯になりました。それが、このサイトを作る原動力にもなっています。

離乳準備として、果汁や野菜スープを与える理由は、母乳やミルク以外の味に慣れることと、スプーンから食べることに慣れることです。でも、ミルクやおっぱいから栄養をとっているので、離乳準備には、栄養学的な重要性はありません。そのため、離乳準備の目的は、離乳食の本格的な開始までにスプーンで食べることに慣れればいいのです。特に、 母乳の場合は、お母さんが食べる食事内容によって、おっぱいの味も変化するので、母乳で育てられる赤ちゃんは、比較的、新しい味に親しみやすいといわれています。だから、離乳準備としては、離乳開始数週間前から、湯冷ましや薄めたほうじ茶・搾乳した母乳などを、スプーンで1〜数杯ずつ、あるいは、赤ちゃんが嫌がらない程度で充分だと思います。それだけでも充分にスプーンに慣れますから。うちの場合は服薬で慣れたようなものですが… むしろ、赤ちゃんの消化器官が未熟なうちに、果汁や野菜スープを早々にあげると、アレルギーの原因になる可能性が高いと思います。その詳細については、こちらを参考♪

<離乳開始>
娘の離乳開始は6ヶ月でした。これはアレルギー症状のある赤ちゃんはなるべく遅い方がいいという考え方からです。消化管が未熟なうちから、離乳食をはじめると、食べ物が小さく分解されずに消化管を通り、血液中にでるため、食物を異物として過剰認識し、アレルギー反応がさらに出やすくなるからです。重湯から離乳食をはじめることが普通ですが、米アレルギーをもつ赤ちゃんが増えてきているので、できれば野菜1種類から作る野菜スープ(アレルギー・アトピーの項を参考)から開始することをおすすめします。母乳育児の人は米アレルギーに気付きやすいのですが、ミルク育児の場合は気付きにくいので注意した方が良いと思います。

離乳開始の目安は5−6ヶ月頃ですが、乳児湿疹がひどい、アレルギー症状が出ている、もしくはその可能性の高い赤ちゃんは、6ヶ月以降が無難だと思います。普通の赤ちゃんで、5ヶ月以降に消化器官がある程度発達してきますが、これらの赤ちゃんは遅れる傾向にあるからです。もちろん、すべての赤ちゃんは、5〜6ヶ月頃でも、消化器官は未熟な状態であることには違いありません。たまに、離乳食を3−4ヶ月頃からはじめたけど、何の症状もないし、よく食べてくれるから、離乳はどんどん進むし、個人差の問題という人もいますが、赤ちゃんに何らかの負担をかけている可能性が高いと思います。その時には何の異常がなくても、ある日突然ということもあるし、例えば、入園・入学後以降などに発症することもあります。最近、大人の食物アレルギーが増えていますが、そういうところも原因の1つかなと考えています。

アレルギー症状のない赤ちゃんは、10ヶ月頃(離乳後期)から、様子を見ながら、週に1−2度程度、卵や卵製品(最初は卵黄から)・鶏肉・豆腐などの大豆製品・乳製品・牛肉などを与えてもかまわないと思います。しかし、乳児湿疹がひどい・アレルギーの可能性が高い、もしくは症状が出ている赤ちゃんは、これらの食品はは少なくとも1歳を過ぎるまでは除去した方が無難ですし、アレルギー・アトピー予防を考える場合も同様です。無理に1歳までに与える必要性がないものばかりなので、与えるとしても、豆腐程度で充分だと思います。食材の固さや食べる量、回数、時間帯などは赤ちゃんの様子を見ながら、保健相談所などの栄養士の指導通り、進めてもかまわないと思います。

2.離乳食の与え方
離乳食は腹8分目にし、求めるままに与えないようにします。離乳期の赤ちゃんの消化器官は未熟なので、たくさん食べるからと与えてしまうと、胃腸などに負担をかけてしまい、アレルギーなどの原因となります。あくまで、母乳をメインとし、離乳を補助と考えて下さい。ただし、この考え方は、通常の栄養指導と異なると思いますが、赤ちゃんの消化器系にやさしい離乳の進め方になると思います。下記表に示した月齢は、あくまでも一般的な進め方を基準としたものです。そのため、お子さんの症状、食欲、進行度などに応じて、数ヶ月遅らせたり、体調や症状が芳しくなくて、離乳を途中で一時中断をすることに、何かしらの問題はないと思います。むしろ、無理して進めることの方が長い目で見たときに問題が出てくるかもしれません。アレルギー・アトピーの疑いがある場合は、こちらを参考にして下さい。

準備期 初期 中期 後期 完了期
月齢 5−6 6−8 8−10 10−12 12−18
回数 1回 1回 2回 2−3回
(+おやつ)
3回
(+おやつ)
硬さ 水分
(湯冷まし)
どろどろ
(ジャム状態)
舌で
つぶせる硬さ
(豆腐くらい)
歯茎で
つぶせる硬さ
(バナナくらい)
大人に近い硬さ
小さじ
1−6
小さじ6 子供茶碗
半分
子供茶碗
8分目
子供茶碗
1杯
調味料 味なし 味なし 醤油 味噌・砂糖
出汁・油
その他 準備期は
省略可能
野菜・穀類の
開始
抗原性の低い
白身魚・肉類の
開始
小麦・豆腐
抗原性の低い
豆類の開始
納豆、黄粉
抗原性の高い
魚・肉類
卵・卵製品
牛乳・乳製品の
開始

◇助産院でもらった資料をもとに編集・訂正しました。 
◇量は上限です。小さじとは計量スプーン(小)=5ml(g)の分です。
◇1歳前までは、出汁をなるべく使わない(野菜をゆでて作った出汁や昆布出汁はOK)。味付けは食べ方が落ちてきたら、徐々に薄い塩味からはじめ、醤油・味噌へと進みます。砂糖や油はなるべく1歳頃まで使用しないこと。
◇準備期の水分に、果汁や野菜スープは不要です。
◇授乳は離乳食開始後から断乳時まで、2−3時間ごとが理想的です。

3.離乳食前後の母乳の与え方
母乳育児の場合は、離乳食前後(ミルクの場合は食後)、30分から1時間以内くらいで、おっぱいを必ず飲ませるようにした方が良いと思います。そのため、普通は3時間おきくらいの授乳をしていると思うので、授乳と授乳の間に、離乳食を与える感じです。理由は、おっぱいが消化と吸収を助け、さらに腸粘膜保護の役割をするからだそうです。離乳開始後も、3時間以内の授乳が重要です。離乳食をたくさん食べるので、おっぱいをあまり飲まないと言う方は、食事の量を少し減らして、おっぱいを飲んでくれるように工夫した方が母子両方にメリットがあります。

4.離乳食についての考え方
一般的に、母乳育児の赤ちゃんは、食事量の少ないことが多いと思います。中には、ほとんど食べない子も多いと思います。食べないことを心配して、授乳回数を減らしたり、断乳までするお母さんがいます。また、生後半年以降の検診で、保健師さんや栄養士さんから「生後半年をすぎると、母乳には栄養がないから、さっさとやめなさい」と言われることもあると思います。でも、生後半年をすぎると、母乳に栄養がなくなるというのは誤った見解であり、勉強不足です。もちろん、初乳に比べると、免疫に関する抗体量は減少していると思いますが、栄養に関しては、成分組成の比率は成長に応じて変化しているそうですが(1日のうちでも変化するようです)、授乳期間中は、栄養分はほとんどわらないという報告があるそうです(参考)。

多くの人は離乳食がメイン、母乳が補助と考えますが、離乳期から多くのものを与えて、アレルギーが増えている現状と、赤ちゃんの健康を考えると、逆の母乳がメイン、離乳食が補助で問題がないと思います。この際の離乳食の目的は栄養摂取ではなく、「離乳段階を成長に従って進める」ことです。つまり、「液状のものからすりつぶした柔らかいもの」へ、「軟らかいものから形のある固形物」へ、また、「小さなものから大きなもの」へと、食べる形状が進んでいけばよいと思います。あとは1回食から2回食、2回食から3回食へと、量がほんの少しでもいいので、回数をきちんと与えることで、生活リズムをつけることが重要となります。食べる量に関しては、断乳後に一気に増えますので、あまり心配しなくてもよいと思います。もちろん、個人差はありますが、大人と同じくらい食べて、びっくりすることも珍しくなくなります。

5.新しい素材(食材)の与えるときの注意点
◇新しい食材は、かかりつけの病院の診療日の午前中に与えること。
 →万が一、なにかあっても、すぐに病院に行くことが可能です。アレルギー症状は皮膚症状のみではありません。下記で示すように、呼吸器系・消化器系にくることもありますし、アナフィラキシーという呼吸困難など全身性のショックに陥ることもあるからです。
 →アレルゲンとなるものは、5大アレルゲン(卵・乳・麦・米・大豆)や肉類・魚類だけではなく、野菜や果物も含まれます。つまり、体質にあわない食物すべてに起こりうる可能性があります。

◇起こりうる症状参考
 →皮膚症状:赤くなる・ざらざら・湿疹(体全体のこともあれば、一部のこともある)・肛門のひだや周囲の赤み・おまたや陰嚢の赤み・唇や瞼の腫れやむくみなど
 →呼吸器系症状:咳やくしゃみがでる・鼻水・喘息・喘鳴など
 →消化器系症状:下痢・腹痛・便秘・嘔吐など
 →アナフィラキシーショック:呼吸困難・心停止など

◇新しいものを1度与えた後は、最低2−3日は、同じ食品を与えることを控えること。特に、タンパク源は与えないこと
 →症状はすぐに出るものばかりではなく、当日の夕方から翌日にかけての遅延型で出る場合も多く、即時型より、遅延型が多いと言われているくらいです。
 
◇果物や小麦製品を与える時期は、後期(10ヶ月)がおすすめ!
 →果物など糖分の多いものは、腸内細菌のバランスを乱す原因となるため(参考
 →ごく普通に市販されている小麦は、輸入小麦が原料であり、残留農薬・添加物が多いそうです。もし、与えるなら、国産小麦またはその製品がおすすめです!
 →これらは、赤ちゃんの癇癪の原因となることがあるそうなので、今までより、ひどくなったと思ったら、与えるのを控えること
 →小麦製品や一部の果物は、便秘傾向が高くなるそうです


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