母乳育児

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搾乳方法と母乳の保存法

1.搾乳機を使用しない理由
赤ちゃんが飲んでくれないとき、少したまり気味になり、おっぱいの張りが強くて、辛いときなどは搾乳が必要となります。搾乳をする際は、自分の手で行うのが一番良いのですが、搾乳をしづらいときや時間がかかるときなど、どうしても搾乳機を使用したくなる人もいると思います。しかし、搾乳機を使用することは、逆に乳腺を傷つけたり、詰まらせたりする原因となるのでおすすめできません。搾乳機では、どうしても太い乳腺からの搾乳にとどまり、詰りの原因となる細い乳腺からは絞れないそうです。さらに、機械的な吸引による強い力で、この細い乳腺が引っ張られるため、さらに腺を細くしてしまい、ついに乳腺自体をつぶすような形になり、搾乳をしても母乳が外に出ないために、余計に状態が悪化してしまうからです。そのため、多少時間がかかっても、手で搾乳をするか、もしくは助産師さんにお願いすることをおすすめします。

2.搾乳の方法
まず、よく手指を洗います。乳頭の消毒は必要ありませんが、気になるなる場合は、温めたタオルでさっと拭いて下さい。親指と人差し指の指腹で、乳輪部にある乳管洞(ちょうど乳輪部の外側の部分辺り:乳輪と肌の色の境目くらい)という部分を軽く圧迫するように指圧をかけるのが正しい搾乳の方法だそうです。他の指は軽く乳房を支えるように当てるだけで充分です。指圧のかけ方ですが、乳輪を軽く外側に開くような感じで、二つの指で圧迫します。赤ちゃんが飲むようにリズミカルに行うのがベストのようです。このとき、力を強くかけすぎないように注意をして下さい。

左右交互に、いろんな方向から搾るのがポイントです。また、乳頭をつねったり、ひねったり、引っ張ったり、乳房をもんだり、圧したりしないで下さい。乳房の組織を傷めてしまう原因となります。「痛くないように、やさしく…」がポイントです。それでうまく搾乳ができないのであれば、脇から中央に乳房を押し上げるように数回やったあとに(この際、乳房をもんではいけません)、指で乳輪部を搾乳すると良いと思います。

3.搾乳量の目安
授乳をすると良いとは聞くけど、その搾乳量に関しては、周囲の多くの意見に悩まされがちになります。最適な搾乳量の目安は、1回に盃(おちょこ)一杯分くらい(約20−30ml程度)、つまり圧抜き程度がベストです。それ以上、搾乳をしても、またおっぱいが沸いてきて、張る原因となります。授乳前の搾乳は、たまっている古いおっぱいをあらかじめ捨てることにより、なるべく新鮮なおいしいおっぱいを飲ませることができますし、硬くなっている乳輪部を柔らかくすることで、赤ちゃんが飲みやすくなります。授乳後の搾乳は、赤ちゃんがあまり飲んでくれなかったときの張りを取り除くために有効です。授乳後は毎回搾乳をする必要はありませんが、授乳前は上記の量より少なくても良いので、たとえ少しでも搾乳をすることで、飲むことを嫌がることの防止にもつながると思います。

4.母乳の保存法
搾乳前に、手指は綺麗に石鹸で洗いましょう。そして、乳頭も必ず綺麗に清浄綿や温かいタオルなどで拭きます。

◇冷蔵保存
搾乳母乳は冷蔵庫で3−4日保存可能といわれているそうですが、細菌繁殖など衛生面や鮮度を考えると、実際は24時間以内が理想的です。それ以上になる場合は、冷凍保存をおすすめします。冷蔵保存のメリットは、職場や外出先で搾乳をした場合、すぐに母乳を冷凍できなくても、冷蔵保存ができれば大丈夫ということです。冷蔵庫に入れるのが良いのですが、もし、ない場合は、保冷剤を入れたクーラーボックスや大口の魔法瓶に氷や保冷剤を入れて冷やしておくと良いと思います。

◇冷凍保存
冷凍した母乳は約3ヶ月ほど保存できるといわれていますが、やはり冷凍庫の開閉による温度差などを考慮すると、約2週間から1ヶ月以内がベストだと思いますが、なるべく早いうちに使い切る方が良いと思います。ドアポケットなど温度が不安定で解けやすいところは、鮮度が落ちやすいので、保存場所にも注意をして下さい。一旦解凍した母乳は冷蔵庫で保存できますが、上記で書いたように、24時間以内に使用するようにして下さい。できれば、解凍後すぐに、長くても12時間以内くらいが鮮度・細菌感染などの面でベストです。再凍結は禁止です。そのため、解凍しても使わなかった冷凍母乳は必ず捨てて下さい。搾乳をした母乳を無駄にしたくない場合は、小分け冷凍をすることをおすすめします。小分け冷凍だと、赤ちゃんのお腹のすき具合に合わせて、量を自由に加減できます。

◇室温保存
搾乳後、そのままの容器に入れた状態で保存した場合、室温25度以下なら約4時間くらいは安全に保存できることがわかっているようです。しかし、衛生管理に気を使うので、約30分以内に使用するかどうかわからない場合は、すぐに冷蔵または冷凍保存にすることをおすすめします。

5.保存していた母乳の与え方
冷凍母乳の場合には、冷蔵庫内で自然解凍、もしくは流水かぬるめのお湯内で解凍し、人肌程度(37度未満)に温めて与えて下さい。冷蔵庫保存の場合も人肌程度にぬるま湯で温めて下さい。冷蔵・冷凍保存しておくことで、おっぱいの成分が分離している場合は、軽く振ってから飲ませてあげて下さい。また、保存しておいた母乳を飲ませるときに、決して、熱湯や電子レンジを用いて温めないで下さい。母乳中に含まれているタンパクや免疫物質、ビタミンなどが、高温で壊れてしまいます。

搾乳母乳を与える時の哺乳瓶は、なるべく乳頭混乱予防もしくはおっぱいを飲むときと同様に哺乳力が必要とされる、ピジョンの母乳相談室をおすすめします。


<参考文献>
◇桶谷式乳房管理研鑽会、育児通信 さくら、94、p14、2004

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