母乳育児Q&A

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赤ちゃんの皮膚トラブル(母乳と湿疹)

◇乳児湿疹や脂漏性湿疹がひどいと、アレルギー・アトピーになりますか?
乳児湿疹や脂漏性湿疹がある場合、もしくはその症状がひどい場合、すぐにアレルギー・アトピーがあるのではないかと不安になることがあります。実際のところ、乳児湿疹・脂漏性湿疹があるから、必ずしもアレルギー・アトピーになるものではありません。最初、脂漏性湿疹はアレルギー・アトピーとは異なるものと考えられている説が有力でしたが、最近では油脂類および大豆(主に大豆に含まれる大豆油)との因果関係がわかっているようです。妊娠中・授乳中の油脂類の過剰摂取が、頭皮などの皮脂に影響を与えているようです。特に、週に7回以上油脂類を摂取されている場合は要注意です。これは調理のみならず、スナック菓子類なども含みます。この場合、油脂類を除去することで、早ければ1−2か月で治ることが多いようです。そのため、脂漏性湿疹も油脂類過剰摂取である場合もしくは油脂類に過敏な場合と、大豆アレルギーが主な原因のようです。ただし、この場合の脂漏性湿疹は黄色い場合です。白い場合は乾燥が原因のことが多いようなので、保湿などスキンケアを心がけて下さい。

乳児湿疹の場合、注意をしなければならないのが、単なる乳児湿疹の場合と乳児湿疹とアトピー性皮膚炎(もしくはアレルギーによる皮膚症状)が併発をしている場合があるということで、それらを区別することは難しいということです。そのため、どちらか判断しがたい場合、医師は単なる乳児湿疹でも、アトピーの疑いがあると診断していることはよくあるそうです。先に乳児湿疹と診断名をつけて、あとでアレルギー・アトピーと診断がついた場合、最初の処置に対し、苦情が出ても困るので。もちろん、その逆もあり、アレルギー・アトピーに過敏な母親も多いことから、乳児湿疹と診断する場合も多く、最近の調査結果では、1歳頃に、皮膚科学会の指針にある、「痒みが2ヶ月以上続く場合にアトピー性皮膚炎とみなす」という条件に該当しても、実際にアレルギー・アトピーと診断されたのは約3割しかいないことがわかり、早期からの対策の遅れが出ていることも懸念しないといけないそうです。さらに、最初は単なる乳児湿疹のみだったにも関わらず、アレルギー・アトピーに変化する場合がありますので、低月齢からの離乳食の与え方、スキンケア、環境整備に配慮することが重要であることは言うまでもありません。


◇アレルギー・アトピーの可能性が高いのはどんなとき?
アレルギー・アトピーの可能性が高いと考えられる場合ですが、耳のうしろや頚周り、口周り、顔などが赤くなる、またはじゅくじゅくした感じになる、手の関節の内側と足の関節の裏側の肌がざらざらになる、夜中になると掻いて血を出すことが多い(痒みを生じていることが明らかな場合)、母親が特定の食べ物を口にしたときに、湿疹・下痢・嘔吐などの症状が出るなどです。この場合は早めになるべくアレルギーを専門としている小児科・皮膚科、もしくはアレルギー科に行き、血液検査・皮膚検査をされた方が良いと思います。赤ちゃんが痛そうでかわいそうと嫌がるお母さんも多いのですが、母乳育児をされているのであれば、初期の頃から赤ちゃんにアレルゲンが移行するし、離乳食が始まれば、アレルゲンの直接摂取がはじまります。生後4ヶ月頃から血液検査は可能ですので、なるべく早い時期に判明して、早めの食事療法・薬物療法・環境整備などをすることによって、アレルギー・アトピーを少しでも早く克服するきっかけを作ってあげたいものです。早めの食品除去によって、早ければ1歳過ぎから、遅くても幼稚園から小学校に上がる頃には、原因となる食べ物をほんの少しずつでも口にしていくことができる可能性が高いのです。もちろん、症状の程度に個人差があるので、一概には言えませんが…

<食物アレルギーの症状>
食物アレルギーの症状は皮膚症状と思われがちです。しかし、全身のあらゆる臓器にあらゆる症状の出ることが特徴です。参考までに、皮膚症状(痒み、湿疹、赤み、蕁麻疹など)をはじめとして、呼吸器症状(喘息、鼻炎、咳、鼻水など)、消化器症状(下痢、嘔吐、便秘、腹痛など)などで、ひどい場合は呼吸器困難、心停止などアナフィラキシーショックを起こし、命の危険性を伴います。アレルギーを認めたくない方も多いのですが、命の危険性が伴うことがある疾患であることを認識して下さい。


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