母乳育児Q&A

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断乳と卒乳

◇1歳になりました。周囲から断乳をしなさいと言われますが、断乳をしないといけないのでしょうか? 栄養がなくなって、水と同じだとも言われたのですが…
産後2−3日に分泌される母乳を「初乳」といいます。母乳が多く出なくても、免疫物質が多く含まれています。それを赤ちゃんがしっかりと飲むことで、それ以降の感染症などに対する防御反応を作り上げていきます。その後、成乳となり、免疫物質は初乳ほど濃くはなくなりますが、断乳までずっと分泌され続けます。「生後半年を過ぎたら、免疫がまったくなくなるから、母乳を与えても無意味よ」と言う人は意外と多いのですが、これはまったく理にかなっていません。生後半年でなくなるのは、母親の胎内にいたときにもらった免疫であり、それは母乳育児だろうとミルク育児だろうと同じものであり、ミルク主体的な考えだからです。

粉ミルクが全盛となったのは、ここ最近のこと(数十年前から)であり、それまではどんな衛生面で劣悪な生活環境の中でも母乳で育ってきました。例えば、戦時中には食料の獲得が充分でなく、離乳食に用いる米などもないので、母乳のみで最低1−2年は育てたと聞いています。これは栄養という以外に、この免疫機能がないと、生きることが難しい時代の中で、子孫繁栄が続けられたことから、母乳の優れている一面だと思います。

母乳の栄養に関しては、免疫と同様に、生後半年を過ぎると、栄養がなくなるから、離乳食から栄養をとるようにしなさいと言われることをよく経験します。これは間違いです。母乳育児を1年半以上続けても、児の栄養に大きく影響を与えるような大きな変化はないというデータがあるそうです。ただし、乳児の需要量に応じて、母乳の成分は変化し、その組成も日によって変動(日差変動)があり、1日のうちでも変動(日内変動)しています。栄養補給という観点から、母乳は少なくとも生後1年間の脳と神経系の正常な発育に不可欠なコレステロール特殊脂肪成分の含有量が高いのが特徴的だそうです。さらに、乳児発育に適切な量のカルシウムとリンを含んでいます。

上記のことからも、1歳になっても、「母乳=水」ではないので、親子で充分に授乳生活を楽しむと良いと思います。


◇断乳と卒乳はどう違いますか?どちらが良いのでしょうか?

断乳はママがきちんと言い聞かせをして、おっぱいとさよならすることです。つまり、ママの意思が主体となります。卒乳は徐々に回数を減らし、子どもが自然とおっぱいを飲まなくなるのを待つ方法です。これは、子供の意思が主体です。どちらを選ぶかはママとお子さん次第ですが、断乳のメリットは、基本的に、3時間前後の授乳を続けている場合、最後までおいしいおっぱいを飲ませられることと、ある時期できっちりとやめられることだと思います。卒乳の場合は、たいてい夜寝る場合の授乳のみが最後まで続く場合が多いようです。卒乳が近い頃の授乳はたいてい夜の1−2回だと思います。

最近は、卒乳を目指す方が増えています。それでも、断乳もしくは卒乳を悩まれる場合、おっぱいの状態で選ばれることをおすすめします。差し乳さん(おっぱいが張らなくても、母乳が出る人)は卒乳を目指してもほとんど問題にならない場合が多いと思いますが、溜まり乳さん(張り乳:おっぱいがよく張る人)や乳腺炎やマイナートラブルを繰り返すことが多かった方は、次のお子さんの授乳への影響や、将来の自分のおっぱいの状態と健康を考えると、断乳を選ばれる方が良いのではないかと思います。というのは、トラブルが充分解決をしないまま、もしくは古いおっぱいを残した状態での卒乳は、次のお子さんの授乳時のトラブルの原因となったり、将来、非授乳時の乳腺炎や更年期障害などの原因となる可能性が高いともいわれているからです。また、きちんとした母乳育児を長期間続けている場合は、逆に乳がんの発生率を抑えたり、更年期障害(特に、骨粗鬆症など)を軽減したりするという報告もあります。また、寝かせつけのための授乳だけの場合、逆に依存心が高くなり、寝る前のおっぱいがなかなかやめられない場合があることも多いようです。

いずれにせよ、最初に書いたとおり、最終的には、ママとお子さん次第です。


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