母乳育児Q&A
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母乳育児と離乳食・幼児食の進め方
◇離乳を開始しました。おっぱいとの時間の兼ね合いがわかりません。どのように与えるべきですか?
おっぱいは食事の消化・吸収を助けてくれるとともに、消化菅の粘膜保護の役割があります。特に、消化器官の発達が未熟な赤ちゃんにとっては、少量の食事といえども胃腸に負担がかかります。そのため、食前・食後の授乳が必要となるので、離乳食の前後30分から1時間以内程度で授乳をしてあげると良いと思います。
最初は、決まった時間に離乳食をあげないといけないと悩むことがあるかもしれません。しかし、そんなに正確に与える必要がなく、「授乳と授乳の間に離乳食を与える」くらいのつもりがいいかもしれません。あと離乳食を与える頃には、おおまかに授乳間隔が決まってくるので、それを目安にお母さんの都合のよい時間帯を選べばいいと思います。もちろん、赤ちゃんが昼寝をしていたら、無理に起こす必要もなく、臨機応変に。こんなラフな気持ちでも、割と同じ時間帯で離乳食を続けることができると思います。
◇離乳をよく食べます。おっぱいをあまり飲まなくなりました。おっぱいの回数を減らしても良いですか?
◇離乳が2回食(または3回食)となりました。食事中心としたいので、おっぱいの回数を減らしても良いですか?
食事に興味を示したり、離乳食をどんどん食べるからと適量を考えずに与えている場合、おっぱいを飲まなくなることがほとんどです。食事の回数や量が増えると、お腹も膨らみ、おっぱいの量も当然減ります。しかし、おっぱいによる消化・吸収の助けや粘膜保護の役割がまだまだ必要な時期です。母乳の質と、おっぱいの状態を保つため(しこりや乳腺炎の防止)にも、必ず食前に充分飲ませるようにしたり(食後は飲まなくなる可能性が高いので)、あえて離乳食の量を減らすなどの工夫が必要となります。離乳食の与える量の目安は、腹6−8分目程度です。また、少なくとも1歳くらいまでは、食事から充分な栄養を吸収できるわけではないそうなので、離乳食を進めつつも、おっぱいやミルクからの栄養補給の重要性は考えた方が良いと思います。
<参考>
◇離乳食を与える量の目安
離乳食は腹8分目にし、求めるままに与えないようにします。離乳期は赤ちゃんの消化器官が未熟なので、食べるからと与えてしまうと、胃腸などの消化器官に対する負担をかけます。あくまで、母乳をメインとして離乳を補助と考えて下さい。
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準備期 |
初期 |
中期 |
後期 |
完了期 |
| 月齢 |
3−5ヶ月 |
5−7ヶ月 |
8−9ヶ月 |
10−11ヶ月 |
1歳〜1歳3ヶ月(〜6ヶ月)頃 |
| 回数 |
1回 |
1回 |
2回 |
2−3回(+おやつ) |
3回(+おやつ) |
| 硬さ |
水分
(湯冷ましなど) |
どろどろ
(ジャム状態) |
舌でつぶせる硬さ
(豆腐くらい) |
歯茎でつぶせる硬さ
(バナナくらい) |
大人に近い硬さ |
| 量 |
小さじ1−6杯 |
小さじ6杯 |
子供茶碗半分まで |
子供茶碗8分目まで |
子供茶碗1杯まで |
| 調味料 |
味なし |
味なし |
塩 |
醤油 |
味噌・砂糖・出汁・油 |
| その他 |
特に必要なし |
野菜・穀類の開始 |
抗原性の少ない白身魚肉類の開始 |
小麦・豆腐の開始 |
納豆、抗原性の高い魚・肉類、卵・卵製品牛乳・乳製品の開始 |
◇助産院でもらった資料をもとに編集しました。これは一般用です。アレルギー用は
こちら。
◇量は上限です。小さじとは計量スプーン(小)=5ml(g)の分です。
◇1歳前までは、出汁をなるべく使わない(野菜をゆでて作った出汁や昆布出汁はOK)。味付けは食べ方が落ちてきたら、徐々に薄い塩味からはじめ、醤油・味噌へと進みます。砂糖や油はなるべく1歳頃まで使用しないこと。
◇準備期の水分に、果汁や野菜スープは不要です。
◇授乳は離乳食開始後から断乳時まで、2−3時間ごとが理想的です。
◇離乳を開始しましたが、ほとんど食べません。栄養が心配なので、おっぱいの回数を減らしても良いですか?
授乳回数を減らす必要はまったくありません。おっぱいの状態を保つためにも母乳を優先させた方が良いと思います。このことは母乳の質を保つこと、長期間の授乳を続けるため、またはしこりや白斑などができたり、乳腺炎になることの予防となります。
離乳食の目的は食事に興味を持つこと、ある程度一定の時間に与えることで、生活のリズムをつけることなどです。離乳初期は栄養摂取が目的ではありません。まずは母乳やミルク以外の味を覚えさせることです。しかし、母乳育児の場合、母乳の味が母親の食べたものによってかわるので、最初からある程度、味の変化に慣れているとされています。そのため、母乳育児における離乳の本来の目的は、食事への興味を持たせることと、ある程度の硬さや大きさのものが徐々に食べられることとなります。つまり、柔らかいものから硬いものへ、形のないすりつぶしたものから徐々に形のあるものへ、そして、小さいものから大きなものへとどんどん食材の形状を変化させて、長期間かけて大人と同じものを食べられるようにしていくわけです。もちろん、中期頃から、食事からも徐々に栄養がとれるようになってきます。ただ食事からの栄養を100%期待できる時期ではありません。そのために、ミルク育児のためのフォローアップミルクがあるのですから、無理に授乳回数を減らして、食事中心にする必要性はないと思います。