母乳育児Q&A

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授乳一般

◇赤ちゃんは夜中起きませんが、授乳をしないまま寝ていても大丈夫ですか?
◇赤ちゃんが夜中起きないので、起こしてまで授乳をしたくありません。それでも飲ませる必要がありますか?
◇寝る前にミルクを与えると、夜はずっと寝てくれるので、このまま寝る前のミルクを与えても良いですか?
「赤ちゃんが夜中ずっと寝てくれるので、起こすのがかわいそうだから、おっぱいをあげない」、または「朝まで寝たいから…」という声をたくさん聞きます。そして、朝ぱんぱんに張った状態で、赤ちゃんに飲んでもらってすっきりさせている人が多いようです。しかし、これはお母さんにも赤ちゃんにもよくありません。おっぱいはどんどん作られてたまり、古くなります。すると、脂肪分や糖分が濃くなり(将来、肥満や虫歯の原因の可能性がありうる)、おっぱいの色も変色し、質が低下しておいしくありません。また、古い母乳がたまることで、しこりや乳腺炎の原因となります。

おっぱいの分泌を促すホルモンは、夜中に最も多く作られます。そのため、夜飲まない状況が続くと、脳がもうおっぱいは必要ないものと誤認識をし、母乳の産生量も徐々に減少していきます。例えば、夜間授乳をせずにいた人が一人目のとき、3ヶ月で母乳の分泌がとまりました。しかし、二人目は夜間授乳をしたので、最後まで母乳育児ができました。その人はもともとおっぱいの張りが少ないけど、よく出るタイプの方でした(差し乳タイプ)。また、夜間授乳を怠ると、生理の再開が早くなります。生理がはじまると、排卵日前後や生理前に、母乳の質が落ちて、その時期のみ赤ちゃんが嫌がることが多くなります。ただ、生理の再開については個人差が大きく、夜間授乳をしていても、精神的・体力的なストレスなどからホルモンバランスが崩れて再開する場合もあります。いずれにせよ、産後の疲れと慣れぬ育児で、お母さんの体の疲労のピークは続きますが、赤ちゃんにおいしいおっぱいを飲んでもらい、自分の体の健康のためにも、この夜間授乳を大切にしたいものです。

もし、どうしても寝ている赤ちゃんを起こしたくないわという人は、3〜4時間ごとに搾乳を少しして、圧抜きをしてあげると良いそうです。赤ちゃんに添い乳でもかまいません。しかし、おっぱい管理の意味では、たとえ1度でもしっかりと抱いて授乳をすることが大切です。また、寝ている赤ちゃんを完全に起こす必要はありません。おむつを交換したり、抱っこをして、おっぱいを口元に近づけると、少し泣きますが、おっぱいを飲みはじめたら、すやすや眠る赤ちゃんが多いと思います。


◇生後6ヶ月になりました。母親をはじめ周囲の人から、栄養や免疫が切れたおっぱいを与えるのはやめたら?と言われます。本当に栄養はないのでしょうか?
◇1歳になりました。周囲の人から、「水と同じおっぱいを与える意味はない、やめたら?」と言われます。すぐにやめるべきですか?
産後2−3日に分泌される母乳を「初乳」といいます。母乳が多く出なくても、免疫物質が豊富に含まれています。それを赤ちゃんがしっかりと飲むことで、それ以降の感染症などに対する防御反応を作り上げていきます。その後、成乳となり、免疫物質は初乳ほど濃くはなくなりますが、断乳までずっと分泌され続けます。「生後半年を過ぎたら、免疫がまったくなくなるから、母乳を与えても無意味よ」と言う人は意外と多いのですが、これはまったく理にかなっていません。生後半年でなくなるのは、母親の胎内にいたときにもらった免疫であり、それは母乳育児だろうとミルク育児だろうと同じものであり、ミルク主体的な考えだからです。

粉ミルクが全盛となったのは、ここ最近のこと(数十年前から)であり、それまではどんな衛生面で劣悪な生活環境の中でも母乳中心で育ってきました。例えば、戦時中には食料の獲得が充分でなく、離乳食に用いる米などもないので、母乳のみで最低1−2年は育てたと聞いています。これは栄養という以外に、この免疫機能がないと、生きることが難しい時代の中で、子孫繁栄が続けられたことから、母乳の優れている一面だと思います。

母乳の栄養に関しては、免疫と同様に、生後半年を過ぎると、栄養がなくなるから、離乳食から栄養をとるようにしなさいと言われることをよく経験します。これも理にかなっていません。母乳育児を1年半以上続けても、児の栄養に大きく影響を与えるような大きな変化はないというデータがあるそうです。乳児の需要量に応じて、母乳の成分は変化し、その組成も日によって変動(日差変動)があり、1日のうちでも変動(日内変動)するそうです。

栄養補給という観点から、母乳は少なくとも生後1年間の脳と神経系の正常な発育に不可欠なコレステロール特殊脂肪成分の含有量が高いのが特徴的だそうです。さらに、乳児発育に適切な量のカルシウムとリンを含んでいます。また、牛乳に比べ、母乳はミネラル含有量が少なく、腎機能が未発達な生後半年くらいまでの理想的な栄養源となっています。それはミネラル分が多いと、腎機能に負担を与えるためです。そのため、ミルクは成分を濃度調整しています。

だから、生後半年をすぎようと、1歳をすぎようと、また2歳をすぎたとしても、親子で悔いなくバイバイできる時期に断乳もしくは卒乳を快く受け入れられる時が本当のやめどきなのです。周囲の言葉は聞き流し、自分のおっぱいへの思い、そして、赤ちゃんのおっぱいへの思いを大事にして下さい。


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